After Effectsで動画編集・制作の学習を進めるために、まずレイヤーを把握しましょう。
After Effectsでは沢山のレイヤーを使って動画の編集・制作を行います。
Adobeはこう言っています。
レイヤーがないコンポジションは、ただの空のフレームです。コンポジションに作成できるレイヤーの数に制限はありません。
つまり、コンポジションという枠の中身はレイヤー。
アニメーションなど動きや映像効果も、レイヤーとタイムラインのセットで設定していきます。
下記の2部分がとても重要になってくるわけです。
After Effectsで編集のために追加できるレイヤーは8種類。
プラスして、フッテージアイテムと呼ばれるレイヤーも追加できます。
こちらは、撮影された映像や、効果音やBGMなどのオーディオ類が該当します。
たくさんありますよね。
ですが、動画を制作する際に、この全てを使うというわけではありません。
必要に応じて、もしくはレベルアップとして覚えていけば良いものも多いです。
After Effectsをこれから学習する場合、はじめは平面レイヤー、テキストレイヤー、シェイプレイヤーの3つを押さえると良いです。
そこからレイヤーの扱いに慣れていきましょう。
平面レイヤーは、単色で塗りつぶした平面のレイヤー。
Photoshopの塗りつぶしレイヤー、もしくは紙を一枚追加するようなイメージ。動画の背景として使用することが多いレイヤーです。
レイヤーの追加から行ってみましょう。
タイムラインパネルを右クリックし、メニューを表示します。
新規 > 平面を選択。
平面設定のウィンドウが表示されます。
名前、サイズ、カラーなど、必要箇所を設定して「OK」を押してください。
平面レイヤーが作られ、レイヤー名やプレビューが追加されます。
では、次にテキストレイヤーを追加してみます。
テキストレイヤーは名前通り、タイトルやテロップなどの「文字」を入れるのに使います。
タイムラインパネルを右クリックし、新規 > テキストを選択。
コンポシションパネル(プレビュー)にテキストカーソルが出現し、文字を打てるようになります。
なんでも良いので、文字を入力してみましょう。
入力が完了したら、Ctrl + Enter(MacはCommand + Enter)キーで確定します。
テキストを確定しても、マウスポインタがテキストカーソルのような表示になっているはずです。
ツールバーの左、家のアイコンの隣りにある“選択ツール”もしくはキーボードのVキーを押して、矢印の状態に戻しておいてください。
↓
入力したテキストの、フォントや文字色などは文字パネルで、揃え位置は段落パネルで設定できます。
シェイプレイヤーは、長方形や円などのシェイプを描画するためのレイヤーです。
シェイプは点を繋ぐ線で作られた図形のことで、縮小・拡大しても劣化しない画像(ベクトル画像)のこと。
線、塗り、2つの色の設定ができます。
コンポシションにシェイプレイヤーを追加してみましょう。
タイムラインパネルを右クリックし、新規 > シェイプレイヤーを選択。
コンポシションパネル(プレビュー)上をドラッグすると、図形が描写されます。
こちらも、描画完了後はツールバーの左、家のアイコンの隣りにある“選択ツール”もしくはキーボードのVキーを押して、マウスポインタを矢印の状態に戻しておいてください。
描画したシェイプの塗り色、線の色と太さは、操作画面上部で変更できます。
位置や大きさの調整は、次回以降のレッスンで登場する『レイヤーのトランスフォーム機能』と『After Effectsのツール』で紹介します。
平面レイヤーを作成した時に、プロジェクトパネルに「平面」というフォルダとレイヤーの表示が増えました。
これはAfterEffectsの仕様です。
AfterEffectsでは以下3つを作成した場合のみ、プロジェクトパネル内に「平面」というフォルダを作成し、自動的にその中に保存していく仕組みになっています。
「平面」というフォルダ名は、変更しても問題ありません。
テキストやシェイプレイヤーは作成しても、プロジェクトパネルには表示されません。
ここまでで、平面、テキスト、シェイプと3つのレイヤーが出来ました。
タイムラインパネルの左側にレイヤーが並んでいます。
After Effectsのレイヤーも、Photoshopなどのレイヤー機能と同じく前後関係があります。
上に表示されているレイヤーほど、実際のコンポジション空間内でも前面(手前)に配置されると考えてください。
レイヤーの順番は、レイヤー名のところをドラッグすると入れ替えが可能。
平面レイヤーの順序を変えてみると、前後(前面背面)の関係が分かりやすいです。
After Effectsのレイヤーには、それぞれスイッチと呼ばれるレイヤーを制御するための機能が用意されています。
レイヤー名の左側はA/V機能のスイッチ、右側は単にスイッチと呼ばれています。
A/V機能のスイッチ4つは制作する動画が何であれ使用する機会が多いので、機能を把握しておきましょう。
スイッチが表示されていない場合は、レイヤー名もしくはソース名と書いてあるあたりを右クリック。
表示されるメニューから、列を表示 > A/V機能で表示させてみてください。
A/V機能のスイッチ4つの機能は、以下の通りです。
ソロは、特定のレイヤーだけを表示したい時に使います。
ソロスイッチをONにするか、ビデオやオーディオをOFFにするのかは、全体レイヤー数・表示させたいレイヤー数に応じて使い分けてください。
ロックはONにすると、レイヤーの編集が一切できなくなります。
誤編集の予防として、編集する必要がないレイヤーに設定します。
実習用に作成したコンポジションに、平面レイヤーとシェイプレイヤーを1つずつ追加してください。
平面レイヤーは背景として敷き、ロックをかけます。
それぞれの色、シェイプのサイズはお好みで設定してください。
シェイプを描画する際には、Shiftキーを押しながらドラッグすると正方形・正円など縦横比を保ったまま描画、拡大縮小が出来ます。
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