After Effects基本の8ツールを把握する

After Effectsのツールパネルに用意されている“ツール”について見ていきましょう。

After Effectsのツールとは

前回のレッスンでは、トランスフォームの基本項目を見てきました。
が、このトランスフォームのプロパティに、細々と数値を入力していくのは大変ですよね。

After Effectsにはコンポシションパネル(プレビュー画面)上で、感覚的に操作・設定ができるようツールも用意されています。
After Effectsのツールは、デフォルトのワークスペースだと操作画面上部にあります。

ツールを使って操作するのはコンポジションパネル、もしくはレイヤーパネルです。
目で仕上がりを見ながら、感覚的に配置や設定を出来るもの=ツールとイメージしてください。

青色で表示されているものが、現在選択中のツールです。
クリック、もしくはよーとカットキーを使って選択中のツールを切り替えることが出来ます。
ツールを選択することを「〇〇ツールを持つ(持ち替える)」などと表現します。

沢山のツールがありますが、動画編集・制作のたびに全ツールを使うわけではありません。
条件を満たしていないと選択できないツールもありますから、基本的なツールから、優先順位をつけて把握していくと良いでしょう。

最初に覚えたい、基本の8ツール

ツールパネルの中で、最初に把握したい“基本”と呼べるツールは以下の8つです。

1.選択ツール

ショートカットキー : Vキー

選択ツールは、素材(レイヤー、テキスト、)を選択することが出来ます。
コンポジションパネル上では、ドラッグすると選択中のアイテムの移動・拡大縮小もできます。

タイムラインパネルでレイヤーをクリックして選択状態にすると、コンポジションパネルでも該当するオブジェクトが連動して選択されます。

コンポジションパネルでクリックしても、目的のオブジェクトでないものが選択されてしまうこともあります。
例えば、シェイプではなく平面レイヤーが選択されてしまう、などですね。
そういった場合は、タイムラインパネル(レイヤー)から選択して、コンポジションパネル上で移動する、という方法も使えます。

選択ツールで動かした場合も、連動してレイヤーのトランスフォーム(位置)の値が変更されます。
プレビューを確認しながら場所を決める、数値で入力する、どちらも結果は同じ。
お好きな方を使って配置場所を決めてください。

2.手のひらツール

ショートカットキー : Hキー
(※スペースキー等の長押し推奨)

手のひらツールは、ドラッグすることでコンポジションやタイムラインの画面(表示されている部分)を変更できます。
拡大して細かい部分を見るときなどに使います。

手のひらツール選択状態だと、レイヤーなどの選択が出来ません。
下アニメーションのように、表示非表示やロックの切り替えなどの操作も行えなくなるため注意が必要です。

スペースキーもしくはマウスホイールを押すと、押している間だけ手のひらツール選択状態になります。
Hキーを押して選択ツールに、そのあとVキーで選択ツールに、と持ち替えるよりも効率が良いのでお勧めです。

3.ズームツール

ショートカットキー : Zキー
(※別ショートカットキーでの操作推奨)

ズームツールはコンポジションパネルでの表示倍率を変更します。

デフォルトは虫眼鏡にプラスが表示されたアイコンで、クリックすると拡大します。
縮小したい場合は、WindowsはAltキー、MacはOptionキーを押しながらクリック。

After Effectsではコンポジションパネルの拡大・縮小のためのショートカットキーも用意されています。
以下の方法だと“100%表示”や“全体表示”も一回で出来るので良いでしょう。

操作 ショートカットキー
拡大 .(ピリオド)
縮小 ,(カンマ)
100%表示 /
全体表示 Shift + /

4.回転ツール

ショートカットキー : Wキー

回転ツールは、ドラッグするとレイヤーを回転させる事ができます。
回転させたいレイヤーは、クリックして選択可能。

コンポジションパネルで回転しても、トランスフォーム>回転の数値が変更されます。

Shiftキーを押しながらドラッグすると、45°刻みで回転ができます。

5.アンカーポイントツール

ショートカットキー : Yキー

アンカーポイントツールは、ドラッグでアンカーポイントの位置を移動できるツールです。
ちょっと見にくいので、テキストは一旦非表示にして動かしてみます。

トランスフォームの数値を見ると、アンカーポイントと位置の数値が両方動いていますね。
これによって、アンカーポイントの数値のみを打ち替えたときのように長方形ごと動かず、アンカーポイントだけが移動できています。

アンカーポイントツールも、特定のキーを押しながらドラッグすると便利な場面もあります。
よく使うのは、以下の2つ(+オブジェクトの中央に移動させるショートカットキー)です。

内容 方法
レイヤーを動かしてアンカーポイントを移動

(トランスフォーム > アンカーポイントの数値だけが変わる)
Windows:
Altキーを押しながらドラッグ
Mac:
Optionキーを押しながらドラッグ
レイヤーの中央にアンカーポイントを移動 Windows:
Ctrlキーを押しながらドラッグ
Mac:
Commandキーを押しながらドラッグ
オブジェクトの中央にアンカーポイントを配置 Windows:
Ctrl + Alt + Home
Mac:
Option + Command + fn + 左矢印

6.長方形ツール(シェイプツール類)

ショートカットキー : Qキー

長方形や楕円などの図形(シェイプ)を描画できるツールです。
左クリックの長押しで、描画する図形の切り替えができます。

図形を描画すると、自動的にシェイプレイヤーが作成されます。

長方形でも楕円でも基本的な使い方は同じ。
Shiftキーを押しながらドラッグすると、正方形や正円が描画できます。

シェイプレイヤー選択状態で描画すると、1つのレイヤー内に複数のシェイプが描画されます。

別のシェイプレイヤーで描画したい場合は、F2キー(全ての選択を解除)などを使って選択を解除してから、図形を描画してください。

また、平面レイヤーやムービーレイヤーを選択した状態で描画すると、自動的にマスクとして扱われます
意図せずマスクになってしまった時は、レイヤーの選択を解除してやり直してください。

◆シェイプの大きさ、角の丸さの設定

  • シェイプの大きさをpx数で決めたい
  • 角丸長方形の角をもっと丸めたい

……そんな時はタイムラインパネルから、シェイプの詳細を開くと調節できます。

多角形ツールで、例えば「三角形を作りたい」なんて場合もレイヤー側で操作します。
とりあえず描画してから、頂点の数を変更しましょう。

◆線と塗りの追加/グラデーション

シェイプの線や塗りを追加したいという場合もあるかもしれません。
その場合は、塗りもしくは線を追加したいシェイプを選択した状態で、「追加」の右にあるアイコンをクリックで出来ます。

グラデーションの塗り・グラデーションの線を追加した場合、ぱっと見える部分ではグラデーションの設定が出来ません。
タイムラインパネル(レイヤー)の方から設定します。

線と塗りの順番は、ドラッグ・アンド・ドロップで入れ替えられます。

7.ペンツール

ショートカットキー : Gキー

ペンツールでは、自分でポイント(頂点)とハンドル(方向線)を設定し、ベジェ曲線を使って描画を行うためのツールです。
シェイプツール類と同じく平面レイヤーやムービーレイヤーを選択した状態で描画すると、自動的にマスクとして扱われます

ペンツールの基本はクリックして点を打ち、それを繋げて図形を作るイメージです。

ドラッグ(長押し)すると、ハンドルが伸びて曲線を作成出来ます。

Windowsは Altキー、Macは Optionキーを押している間は、頂点を切り替えツールに変わります。
頂点をクリックすると、ハンドルなしの角に、ハンドルありのカーブに切り替えられます。

なお、頂点を切り替えツールは、ペンツールの裏からも選択可能です。
その他アンカーポイントの追加・削除などの関連するツールも用意されています。

◆シェイプのハンドルが表示されていない場合

ドラッグで描画、もしくは頂点を切り替えツールを使って、カーブ自体は作れている。
けれど、カーブを調整できるハンドルが表示されていない、という場合が時々あります。

ハンドルを表示するには、以下の操作を行ってください。

  1. 描画したシェイプの頂点を選択。
  2. 右クリックメニューを開く
  3. マスクとシェイプのパス > ロトベジェ の チェックを外す

  ↓

8.文字ツール

ショートカットキー :
Windows:Ctrl + Tキー / Mac:Command + Tキー

文字ツールはクリックした位置から、キーボードで文字を打ち込めるツールです。
縦書きと横書きがあります。
既に入力されている文字付近でクリックすると、文字の打ち替えも可能。

フォントや文字の色、大きさなどは“文字パネル”で設定できます。

文字の揃え位置などは段落パネル。
他のレイヤーとの位置を揃えたい時は、整列パネルを使うと良いでしょう。

段落パネルや整列パネルがない場合は、ウィンドウメニューから選択すると表示できます。

そのほかのツールについて

ここまでで紹介していないツールの機能について簡単に紹介します。

3Dレイヤー系ツール

ズームツールの右、選択できない状態になっている3つのツールは、3Dレイヤーを使用している時にのみ使えるツールです。
3D空間(奥行き感のある場合)でカメラを回転・移動・拡大縮小したい時に使います。


講座後半、カメラレイヤーについてのレッスンに登場します。

パペットツール類

ツールの左端にある、ピンのようなアイコンはパペット位置ツール。
イラストなどをパペット(操り人形)のように動かすためのツールで、裏に隠れている“パペットスターチピンツール”などと総称してパペットツールと呼ばれています。


その他

ブラシツールと消しゴムツールはお馴染み、手描きで絵などを書いたり消したり出来るツール。
コピースタンプツールも、Photoshopw使われている方ならご存知でしょう。

ロトブラシツールは、画像や動画から一部を切り抜く際に使うツールです。

After Effectsでは、これらの4つのツール類はコンポジションパネル上では使用できません。
レイヤーをタブルクリックすると開く、レイヤーパネルで使用します。

このあたりのツールは制作・編集する動画のタイプによって使わないことも珍しくありません。
After Effectsのレイヤーパネルも少しクセがあるので、基本操作に慣れてから試してみるのがオススメです。

次回は、シェイプやテキストを動かし、簡単なアニメーションを作ります!

実習

以下3つの操作を行ってみましょう。
入力するテキストは、お好きな単語・文言で構いません。

  1. テキストツールを使って、テキストレイヤーを1つ追加してください。
  2. 回転ツールに持ち替え、入力したテキストに角度をつけてください。
  3. アンカーポイントをテキスト(オブジェクト)の中央に配置してください。

例)

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