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Search Consoleの活用

インデックス登録をリクエストする以外にも、Search Consoleにはサイトを運営していく中で役立つ機能が沢山あります。今回のレッスンでは主要な3つの機能をご紹介します。

1.サイトマップの登録

サイトマップはサイト内にあるページを(リンク付きで)一覧にまとめ、サイトの全体像を分かりやすく示したページです。サイトマップを設置することで、ユーザーや検索エンジンにサイト内容・構成をわかりやすく伝えることが出来ます。

サイトマップの種類について

サイトマップにはHTMLサイトマップ、XMLサイトマップ、2つの種類があります。

●HTMLサイトマップ

HTMLサイトマップはユーザーのためのサイトマップです。

ページ数が多いサイトだと、ユーザーが見たいページを上手く探せない可能性があります。グローバルナビゲーションを見ても「自分が探している内容のページがどこに属すか」がわからないこともありますね。 そうした場合に「サイトマップ」ページがあると便利です。

下は早稲田大学のサイトマップです。 左に表示されているグローバルメニューよりも詳しくページが分かりやすく載っていて、見たいページに一発で行けるような作りになっています。

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サイトマップ – 早稲田大学

ただし、学校や企業サイトのようにカテゴリー区分が明確なサイトに対し、ブログ/メディアサイトは複数のカテゴリーに属していたりと構造が複雑です。

このため、無理やり枠にはめてHTMLサイトマップを作るよりも、「〇〇一覧」という一覧ページを作ったほうが分かりやすいこともあります。

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RETRIP

サイトはユーザーが分かりやすく使いやすい形であることが第一。 ですので、HTMLサイトマップ(サイトマップページ)の設置は必須ではありません。ユーザーが目的のコンテンツを探しやすいよう、サイト構成に合わせた工夫を行いましょう、

●XMLサイトマップ

XMLサイトマップは検索エンジンにサイト内のページを伝えるためのサイトマップです。ユーザーが閲覧するものではなく、検索エンジンのクローラーに確認してもらう用ですね。

設置することで得られる主なメリットは下記の2つ

  • 新しいページの存在をより早くクローラに認知してもらえる。
  • 通常のクロール処理では検出できないページの存在を知らせることができる。

※詳細についてはサイトマップについて  |  Google 検索セントラルをご確認下さい。

XMLサイトマップにはクローラーにページのURLや更新時刻、重要度などを伝える機能もあります。こうした情報を伝えるためのファイル構成、記述方法が決められているのですが、WordPressの場合は自分で作らなくてもプラグインが作ってくれるので大丈夫です。

今回追加しているAll In One SEOも自動でXMLサイトマップを作ってくれています。

XMLサイトマップを登録する

では、All In One SEOが出力しているサイトマップをSearch Consoleに登録しましょう。

WordPress管理画面、All In One SEOの中から「サイトマップ」を開きます。

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サイトマップ設定の画面が表示されます。 設定はデフォルトのままでOKですので、「サイトマップを開く」のボタンをクリックしてサイトマップを開いてみましょう。

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上図のような画面が、新しいタブで開きます。 URLバー部分を見ると「http://ドメイン/sitemap.xml」となっているはずです。 これがXMLサイトマップのURLです。

Google Search Consoleを開いて下さい。 左側のメニュー、インデックス内にある「サイトマップ」を開きます。

一番上にサイトマップのURLを登録する箇所があります。 「sitemap.xml」と入力して送信ボタンをクリックして下さい。

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これでサイトマップの登録は完了です。

2.検索パフォーマンスの確認

Google Search ConsoleはWebページのインデックスをリクエストするだけでなく、インデックスされているページが

  • どんなキーワードでどのくらいの順位に表示されているか
  • 検索結果に表示されたうち、どのくらいクリックされているか

を確認することも出来ます。

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Search Consoleにログインし、左のメニューから検索パフォーマンスを開いて下さい。 ※作りたてサイトの場合、下図のように全て「0」で何も表示されない場合もあります。コンテンツを増やしつつ確認していきましょう。

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一定期間稼働しているサイトであれば、下のような表示になります。

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検索パフォーマンスページ、上部のグラフでは「合計クリック数」「合計表示回数」「平均CTR」 「平均掲載順位」の4つの指標を見ることができます。 初期状態では「平均CTR」と「平均掲載順位」は非表示。色のついたブロックの左上にあるチェックボックスにチェックを入れると、グラフ上にも表示されるようになります。

合計クリック数 サイトがGoogle の検索結果に表示されてユーザーがクリックした回数。

合計表示回数 サイトがGoogle の検索結果に表示された回数。

平均CTR サイトがGoogle の検索結果に表示された回数のうち、クリックされた割合。

平均掲載順位 検索結果に表示された順位(サイト内のページ全ての平均)です。値が小さいほど、検索結果の上部に表示されている可能性が高いです。

グラフの下にある表のような部分は、それぞれのタブ見出しに応じた内容(詳細)が確認できます。例えば、初期状態で開かれている「クエリ」はGoogleの検索結果に表示され、クリックされたキーワードが表示されます。

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「ページ」に切り替えると、Webページごとの表示回数やCTR(クリック率)が表示されます。

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…が、このままではサイト全体でまとめられています。 どのページが・どのキーワードでクリックされているかはよく分かりませんよね。

そんなときは「クエリ」や「ページ」の行をクリックして詳細を確認することが出来ます。 一番上のWebページをクリックしてみます。

最初の画面と同じように見えますが、 表示されているのはクリックしたページのみの情報画面です。

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この画面で「クエリ」のタブを開いてみましょう。

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選択したページに限定されるので、概ね似たようなキーワードが並んでいるはずです。 記事計画の段階で設定したキーワードは入っているか、順位がどのくらいか、などが確認できます。

掲載順位が高いのにCTRが低い場合は、検索結果に表示されているのにクリックされていないということ。つまり、タイトル・メタ説明が魅力的ではない可能性が高いです。 実際に検索してライバルサイトの表記と見比べるなどして、より魅力的な(クリックしたくなる)タイトルや説明文に変更してみましょう。

今後の記事計画の指標にも

継続してSearch Consoleで掲載順位やCTRを見ていると、何となく「自分のサイト/ページは何のキーワードでgoogleに評価されているのか(検索上位に来ているのか)」「何を知りたいユーザーが多いのか」が見えてきます。

  • 上位表示されアクセスされている記事
  • 掲載順位が低い記事
  • クリック率の低い記事

それぞれを見比べると、 * 順位が良くない記事はどうすれば良くなりそうか? * どのあたりのキーワードが集客できそうか

も掴めてくるでしょう。 最初に作った記事計画は設定したターゲットを想定しつつ手探り状態でしたが、こうした統計情報が集積するほど記事計画も立てやすくなります。

また、時々、想定していない検索キーワードで上位を取っているページも出てきます。 その場合は“想定外”のキーワードに着目してみましょう。 なぜ上位表示されたのか、該当ページをクリックして開いたユーザーはどんな情報を求めていたのか…それを考えることで、キーワードの“穴場”が見つかるかもしれません。

このような感じで、検索パフォーマンスの確認は今後の記事作成の目安にもなります。

3.サイトの問題点確認・修正

Google Search Consoleには、サイトの問題を検出し管理者に教えてくれるという機能もあります。

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メールで通知が届いたら、Google Search Consoleを開いて上部の通知(ベルマーク)をクリックします。検索パフォーマンスや、検出されたサイトの問題が表示されます。

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モバイルユーザビリティに問題があると言われていますね。 クリックして詳細を見てみましょう。

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問題点を教えてくれていますね。 青い「モバイルユーザビリティの問題を解決する」ボタンをクリックすると、更に詳細が表示されます。

エラー内容(オレンジの点線箇所)をクリックすると、エラーが起きているページの例(代表)が表示されます。例 以外のページでも同様のエラーが起こっている可能性があるので、サイト全体を見直しましょう。

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指摘されたエラーを修正したら、再び問題の詳細(オレンジの点線箇所をクリックしたページ)を開き「修正を検証」ボタンをクリック。 これで修正したことがGoogleに伝わり、改善されたか再調査してくれます。

誤検出の可能性もある

下図のサイトでは「モバイルユーザビリティに問題があるよ!」とメールが来たものの、確認しても原因が分からず・・・。 そのまま数日経ったら勝手に“エラー0、該当なし”に戻っていた、ということもありました。

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「チェックしても指摘されている問題点がない」という場合は、数日置いておいてみましょう。「修正を検証」ボタンを使って再調査してみるのもアリです。

エラーが消えれば誤検出、検出ページ数が増えていればサイトに問題がある可能性が高いでしょう。

◆実習:サイトマップ登録、記事を増やす

①サイトマップ登録

Google Search Consoleにログインし、サイトマップの登録を行って下さい。

  • 検索パフォーマンスの確認
  • サイトの問題の検出や修正

の2つは、1つ目の記事を公開してすぐ確認できるものではありません。

2つ目・3つ目の記事を公開しインデックス登録のリクエストを送る際に、情報が表示されているかチェックしてみて下さい。検索パフォーマンスが表示されるようになった後は定期的に確認するようにしましょう。

②サイト内の記事数を増やす

記事計画書に書いた記事を一つずつ作成し、15個の記事を公開してください。

2つ目以降の記事を公開する時も、前回のレッスン・実習で行った 1.記事を公開する 2.Search Consoleでインデックスを登録リクエストする 3.SNS・外部サイトでの宣伝

という流れは一緒です。 記事数が増えるほどサイト内の回遊率アップが期待できます。 定期的に記事を更新することでクローラー巡回&インデックスされる速度アップ、様々なキーワードによる検索ユーザーの訪問に繋がる可能性もあります。

最初のうちは1ヶ月に最低でも5記事(週1以上の更新ペース)で記事公開を目指してください。

20記事くらい溜まったら、少しペースを落としても良いです。 それでも、作成した記事のリライト(加筆修正)をするなどして、最低でも一ヶ月に1回以上のペースで更新することをお勧めします。