作成したペルソナを元に、どのような記事を書くのか計画してみましょう。
記事企画とは
作りたいサイトのカテゴリー(ジャンル)を決めました。 ターゲット層とその代表であるペルソナも決めました。
しかし、それだけの情報でブログ記事を執筆しようとしても難しいです。 いざ記事を書こうとしても内容が思いつかなかったり、数記事~十数記事は書けていても途中で行き詰ってしまったりすることが多いのです。 なかなかアクセスにも結びつきません。
そこで、月初めなどに作成する記事の計画(企画)を行います。 予め作成する記事をしっかりと決めておくことで、効率よくコンスタントに記事を更新し続けやすくなりますよ。また、決定したターゲット層/ペルソナから対象がズレてしまうのも防ぐことが出来ます。
記事企画シート見本
下記のペルソナを元に記事企画を作りました。 サイトはワークアウト/筋トレがメインのダイエットサイトとします。
【ペルソナ】
【記事企画】
タイトル 記事のタイトルです。 キーワードを含み、かつFのソリューションを端的に伝えることが重要です。 検索一覧に表示された時に、クリックしたくなるタイトルかを客観的に考えてみましょう。
キーワード 検索上位を狙う単語です。例えばillustratorを最近始めた方なら検索バーに「illustrator 使い方」と入力して検索しますよね。なんと検索した方をターゲットにするかを考えます
カテゴリー 投稿を整理するためのカテゴライズです。WordPress/ブログの「カテゴリー」に該当します。無作為に作っているとillustratorとイラストレーターなどカテゴリーが重複することがあるので、ユーザーに分かりやすいようにしましょう。
記事タイプ 前レッスン【集客に繋げやすい記事ジャンル】で紹介した王道パターンのうち、どのジャンルで記事を書くかをメモしておきます。
対象者 作成したペルソナも参考にしつつ、どんな方を対象に記事を書くかをターゲット層を決めます。ペルソナ(1人の人)だとピンポイント過ぎるので、もう少し広めに考えると良いでしょう。
プロブレム Dで想定した対象者が抱えている問題や悩みを考えます。
ソリューション 記事を読んだ対象者が問題を解決できた(役立った)と感じるよう、記事の概要やポイントをまとめておきます。
上記内容にプラスして * 企画した記事の公開予定日 * 参考に出来そうなページのURL
など記事作成時に役立つ補足情報を加えても良いでしょう。
記事企画の作成手順
上記のような記事企画シートを作るための手順をご紹介します。
1.ペルソナが抱える問題を掘り下げる
ペルソナシートを元に、その人が抱えている問題を掘り下げてみましょう。 主なネタ元になるのはペルソナシートでも枠を設けている「問題/課題」部分です。 それ以外に作ったストーリーや趣味・休日の過ごし方などもヒントになりますね。
例えば、問題を「中年太りしそうで、不安」なことだとします。 ペルソナの片岡さんは何か対策をしたいと思っているはずです。ただプライベートの時間を割いてのジム通いはしたくないわけです。接客業なので就業時間も遅いですしね。
そんな要望に応えられそうな解決策=ブログネタを、まずは大雑把に書きだしていきます。ここは手書きのメモでも良いですし、需要があるかは気にせず、思いついた事はとりあえず全て書いておきましょう。
これがブログ1記事の“元”になります。
2.キーワードを決める
書き出したネタの中から、キーワード、つまりユーザーが検索しそうな言葉を抜き出します。ネタ出しの時点では文章にしていた部分も、検索ワードとして入力されそうな言葉に置き換えてみましょう。
【例】 腹筋を鍛えて→腹筋の鍛え方 など
キーワードツールを使って、抜き出したキーワードの検索ボリュームを調べます。 あまり検索されていないワードの場合は検索エンジンからの流入が期待できませんので、保留にしておいた方が良いでしょう。
例の場合だと ・オンラインフィットネス⇔オンラインダイエット ・体がカッコイイ⇔モテボディ など類似するワードも調べてみて、最も検索されている言葉をキーワードに採用すると良いと思います(ニッチワードを狙う方法もあるのでケースバイケースではありますが)。
キーワードの選定方法について詳しくは下記のレッスンをご確認ください。 https://skillhub.jp/courses/155
3.サジェストのキーワードを追加
メインのキーワードが決まったら、サジェストツールを使って第2(+第3)のキーワードを考えます。サジェストワードを確認すると、記事の内容やターゲットも絞り込めますよ。
上図の「オンラインフィットネス」の場合は、人気や比較という言葉がサジェスト上位ですね。興味はあるけれど、どこが人気なのか・各社何が違うのかが分からず知りたがっている方が多いというわけです。 こうした情報もキーワード選定だけではなく、記事作成の参考になります。
●キーワードツールについて
Google AdWordsのアカウント開設には所有サイト情報が必要になります。 実質無料で使えるとは言え、広告を出すための操作等も必要になってきます。現時点でそうしたサイトを持っていない、広告設定までするのは…という方は無料のツール等を活用して頂いても大丈夫です。
AdWordsほど高性能では無かったり、無料使用回数に制限のあるものが多いですが、「キーワードツール」や「サジェストツール」と検索すると、講座で紹介したツール以外にも様々なツールが出てきます。いくつか使ってみると良いでしょう。
4.キーワードを中心にタイトルを決める
決定したキーワード(1~3個くらい)は、記事のタイトルにも反映させます。
タイトルはSEO的にも重要な要素ですし、検索結果として表示されたタイトルの中からユーザーは気になるページを開きますよね。ですので、キーワードが入っておりページの内容も伝わるタイトルを付ける必要があるのです。
また、タイトルを考える時は文字数を意識しましょう。 というのも、文字数が多すぎると、タイトルが省略され先頭部分しか検索結果に表示されません。の「...」が省略されているタイトル表示です。
真ん中の記事の場合、タイトルは
フリーランスの卵の為の仕事の探し方 「報酬について知りましょう」
です。“しょう”が省略されていてますが、何の記事かは分かるので、別段問題はありません。
しかし、タイトルが下記の場合はどうでしょう。
業界の秘密を教えます②報酬について知りましょう【フリーランスの卵の為の仕事の探し方】
この場合、検索結果画面では、
業界の秘密を教えます②報酬について知りましょう【フ...
のように切れてしまって、何の記事なのか分からなくなりますよね。
ですのでタイトルは30〜35文字程度を目安にし、25文字までで内容が分かる(ユーザーの興味をひける)ことを意識すると良いでしょう。
5.記事作成時用に概要をまとめる
3まででタイトルとキーワードは決まりました。 その2点に関連して、ブログカテゴリ、対象者、プロブレム決まるはずです。 あとはどのように記事を書くのか、何を紹介する/結論付けるのか(ソリューション)を決めれば記事企画は完成です。
◆課題:記事企画シートを作りましょう
前回のレッスンで作成したペルソナ、そのペルソナが抱えている問題・課題をベースにして記事企画を作ってください。最低でも15記事分、考えてみましょう。
【ヒント】 アンケート/インタビューを除いた7つの王道パターンを使って、それぞれ2つずつ記事を考えるだけでも14個の記事企画が出来ますよ。
- 比較・ランキング系
- まとめ系
- ノウハウ系
- 芸能人/著名人
- テレビ系
- トレンド/ニュース
- 感情的コンテンツ
もちろんアンケートやインタビュー記事を入れても良いですし、サイトジャンルに適さない・書きにくいタイプは使用しなくても構いません。