コンテンツマーケを実践するうえで、ソーシャルメディアの活用は欠かすことの出来ないステップです。
コンテンツマーケを実践するうえで、ソーシャルメディアの活用は欠かすことの出来ないステップです。Yahoo! JAPANが行った「コンテンツマーケの実態調査」でも、ソーシャルメディアは最も活用されているコンテンツマーケの発信手段であることが分かっています。
https://webtan.impress.co.jp/yahooads/2016/02/24/22140
では、なぜ多くの人がソーシャルメディアを使ったコンテンツマーケを行っているのでしょうか。
その1つめの理由は、ソーシャルメディア人口の多さです。
https://wearesocial.com/uk/blog/2018/01/global-digital-report-2018
上記は、イギリスの「wearesocial」という広告会社が行った世界のネットユーザーに関する実態調査の結果です。まず、世界の総人口のうちインターネット利用者の割合は53%となっています。
そして、ネット利用者のうち約79%がソーシャルメディアを利用しているという結果が出ているのです。つまり、ソーシャルメディアには潜在層ユーザーが多く存在していると考えることが出来ます。
ソーシャルメディアというと「友人との交流」という使い道を、1番に想像されると思います。情報収集手段として利用されることも多いのです。
tenki.jp地震情報(@tenkijp_jishin)
これは、日本気象協会tenki.jpの公式アカウントです。主に地震情報を発信しています。上記イメージの赤枠部分をみると、100万人以上のフォロワーがいることがわかります。
つまり、ソーシャルメディアは「有効な情報収集手段」として広く受け入れられているのです。
ソーシャルメディア活用のメリットは利用者の多さ以外にもたくさんあります。
たとえば、口コミです。ユーザーは自身の日常について様々な投稿を行います。そのなかで、商品を購入したユーザーが感想を投稿してくれることがあります。
いわゆる「口コミ」を自然に行ってくれるのです。商品のプロモーションにもなりますし、商品に対するリアルな意見を知ることにも役立ちます。
また、ステマと呼ばれる「一般の消費者を装った宣伝」はユーザーに敬遠されがちですが、そうではないリアルな消費者の口コミは他のユーザーにとっても有益な情報です。
もうひとつの大きなメリットは「拡散」です。拡散とは、あるユーザーの投稿をみた他のユーザーが、その投稿を引用して自分のアカウントから投稿することをいいます。
これが繰り返されると、投稿がどんどん広がっていき多くのユーザーの目に触れることになります。
たとえば、商品の口コミ投稿が拡散された場合、沢山のユーザーに商品の良さが伝わり商品購入というコンバージョンが多く発生するかもしれません。
つまり、ソーシャルメディアはコンバージョンへの誘導を行う事が出来るメディアなのです。
コンテンツマーケの一環としてのソーシャルメディア活用方法を学んでいきましょう。
ソーシャルリスニングとは、SNSからデータを収集して、分析してマーケティングに生かすという作業のことです。
データの収集方法については、ヤフーのリアルタイム検索がおすすめです。
https://search.yahoo.co.jp/realtime
上記URLにアクセスして、自社コンテンツに関するキーワードで検索を行ってみましょう。このとき、キーワードは2~3語で検索するとより有益なデータを得ることが出来ます。
自社コンテンツが、コンテンツマーケ関連のツールであれば「コンテンツマーケ ツール」など具体的なワードで検索して、本当に役立つデータのみを集めましょう。
検索結果欄には、キーワードが含まれたツイートが表示されます。
ほかにも、投稿数・投稿が多い時期や時間など、分析に役立つデータが表示されます。これらのデータから、以下点を分析しましょう。
分析の次は、目標の決定です。ソーシャルメディアからの発信を通して、何を達成したいのか明確にする必要があります。
たとえば、自社サイトへのアクセスや会員登録数の向上などです。また、商品購入などでもよいでしょう。
目標が決まったらいよいよ投稿開始です。ですが、その前に各ソーシャルメディアの特徴を把握しておきましょう。
いいね | 拡散 | 文字数制限 |
特徴 |
|
|
〇 |
〇(リツイート) |
140字まで (リンク有:117字まで) |
リアルタイム性 |
|
〇 |
〇(シェア) |
250字まで |
実名で登録している人が多い |
インスタグラム |
〇 |
〇(シェア) |
2200字まで |
画像の投稿がメイン |
Facebookは、ビジネスアカウントも多いという特徴があります。ですので、あまり固くなりすぎてもいけませんが、丁寧な言葉遣いを意識すると良いでしょう。
それに対してTwitterは、よりカジュアルなイメージです。また、文字数制限が140字と少な目ですので、画像などでイメージを伝えるという点に力を入れましょう。
基本的な投稿の例を挙げると、ブログ記事投稿や新商品リリースのお知らせ・関連コンテンツ(自社&他社)についての意見や感想などです。
また、ソーシャルメディア用の新規コンテンツを用意してもよいでしょう。
TSUTAYA@shop_TSUTAYA
上記はTUTAYAの公式アカウントが「#ポッキープリッツの日」というハッシュタグを付けて投稿したツイートです。
1500以上のリツイート・900以上のいいねがついています。このように、ソーシャルメディア内での流行(Twitterなら流行りのハッシュタグなど)と自社コンテンツを絡めて投稿してみるのも良いかもしれませんね。
次に注目するのは、拡散やフォローについてです。これらを意識せずに、ただコンテンツを発信しているだけだと、ユーザーとの距離は縮まりません。
潜在層ユーザーが気軽に拡散・フォローを行える、身近なアカウントを目指しましょう。この目標を達成するには、拡散されるコンテンツを作らなければなりません。
たとえば、ユーザーの感情を動かすコンテンツです。例を挙げると以下のようになります。
もうひとつは、こちらからアクションを起こすということです。ですが、コンバージョンに近いと思えるような投稿をしている人に突然「うちの商品どうですか」と営業のような事をしてはいけません。
自社コンテンツに関連する投稿を見つけたら、拡散やいいねを押してアプローチするのです。これにより、お礼にと拡散やいいねを返してくれる可能性があります。そこから、ユーザーとの距離を縮めていきましょう。
このとき注意しなければならないのは、見知らぬ人からのいいねなどは嫌がる人もいるということです。また、他のユーザーに対して攻撃的なユーザーもいるため、アクションを起こす前にプロフィールや過去の投稿を少しチェックするようにしましょう。
発信を行い始めてからも分析は必要です。分析結果からコンテンツの内容や投稿する時間帯などを改善して、よりよいコンテンツを目指しましょう。
また、ソーシャルメディアの分析は、最初に紹介したヤフーリアルタイムなどのツールだけで行うものではありません。
いいね・リツイートの数など、指標となるものがソーシャルメディア自体に存在しているので、そのデータも含めて分析を行いましょう。
具体的な分析方法は、コンバージョン率と〇〇という見方です。同じ内容でも、〇曜日の〇時に投稿した方がコンバージョン率が高いなど、改善に有効なポイントを洗い出しましょう。
最後に、実際に成果を上げているアカウントをみながらソーシャルメディア戦略の成功例を学んでいきます。
以下は、前回のレッスンでもご紹介したWebマーケティングメディア「ferret(フェレット)」のTwitterアカウントです。このアカウントは、3万人以上ものフォロワーを獲得しています。
プロフィールに注目すると、Twitterで人気の機能であるハッシュタグを入れていることがわかります。
ハッシュタグを使ったアカウント・投稿検索は良く行われますので、積極的にハッシュタグを活用していきましょう。
次に、フェレットが投稿したツイートを見てみましょう。
改行でとても読みやすくなっていて、絵文字も使われています。このように、絵文字顔文字や口調で感情を表すなど工夫を凝らした投稿を心がけましょう。
Pocky Japan(@PockyJPN )
上記は江崎グリコ株式会社「ポッキー」の公式アカウントです。このアカウントでは「ポッキー」という文字を含む投稿が24時間内にどれだけの数されるか、ギネス記録に挑戦するという企画が行われました。
370万以上の投稿が行われ見事ギネス記録を達成したのです。この結果はテレビなどのメディアでも取り上げられ、ポッキーの売り上げは大幅に増加しました。
このようなソーシャルメディアの特徴を活かした参加型企画は、気軽に参加できるためユーザーの注目を集める事が出来ます。
コンテンツマーケを実践するうえで、ソーシャルメディアの活用は欠かすことの出来ないステップです。
ソーシャルメディア人口はとても多く、潜在層ユーザーがたくさん存在しています。また、ソーシャルメディアは「有効な情報収集手段」として広く受け入れられています。
更に、大きなメリットのひとつである「拡散」という特徴を持っています。拡散とは、あるユーザーの投稿をみた他のユーザーが、その投稿を引用して自分のアカウントから投稿することをいいます。
これが繰り返されると、投稿がどんどん広がっていき多くのユーザーの目に触れることになるのです。
ソーシャルリスニングや分析を繰り返して、成果を上げられるコンテンツを投稿していきましょう。
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