このレッスンでは、コンテンツマーケティングの重要性や具体的な始め方・考え方を学びます。
コンテンツを作って一安心となってしまいがちですよね。でも重要なのは「発信にコンテンツ制作と同じくらい時間をかける」ということです。せっかく作ったコンテンツが誰にも見られないというのは、ここが問題の場合も多いですね。
要するに作りっぱなしになってしまいます。それを避ける意味でもここはコンテンツ制作と同じくらいの労力で当たると良いですね。
コンテンツマーケとは、潜在層ユーザーに対して有益な情報を継続的に発信し引き寄せ、リピーターになってもらい、コンバージョンを得る事を目標とした活動の事です。
コンバージョンとは成果ということです。例を挙げると商品の購入や有料会員登録などがコンバージョンにあたります。
潜在層ユーザーとは簡単に言うと「漠然とした目的はあるものの具体的な解決策(利用したいサービスや商品など)が定まっていないユーザー」の事です。
潜在層ユーザーに与えられる具体的な解決策となるのが、特定の情報やサービス・商品などのコンテンツです。
そもそもなぜコンテンツマーケがなぜ必要になるのでしょうか?
それは、従来のマーケティング手法では、コンバージョン獲得が困難になってしまった為です。
*マーケティング=コンバージョン獲得のための活動
従来のマーケティングは、ユーザーの興味関心などに関わらず広告を表示したりメールを配信する「売り込み型」が主流でした。
しかし、スマートフォンの普及で「自分でコンテンツを探して、手に入れる」ことが容易になりました。その結果ユーザーは、興味のないものまで押し付けてくるマーケティングを避けるようになってしまったのです。
売り込みが避けられるとなると、ユーザー自身の意思でコンバージョンをおこしてもらうしかありません。そこで注目され始めたのがコンテンツマーケです。
コンテンツマーケは、ユーザーが自ら手を伸ばしたくなるような「ユーザーにとって価値があるコンテンツ」に重きを置きます。これが、スマホ時代に最適なマーケティングだと考えられるコンテンツマーケが重要視される理由です。
今回は、TwitterやFacebookのようなSNSサイトを例にコンテンツマーケの行い方を学んでいきましょう。
コンテンツマーケは、4つの工程を繰り返すという流れで行われます。1番初めに行うのが計画です。
まず、質の高いコンテンツとは何かを考えてみましょう。質の高いコンテンツというのは、ユーザーにとって価値のある情報ではないでしょうか。
ユーザーが、手に取りたくなる・誰かに話したくなるような情報はユーザーにとって価値が高いものであるはずです。
となれば質の高いコンテンツを作成するという事になるのですが、価値があり求められるコンテンツというのはユーザーによって全く違います。
潜在層ユーザーの人物像や求めているものを明確にすることにより、最適なコンテンツの形式や内容も定まっていきます。
最初に考えるべきは、潜在層ユーザーについてです。コンバージョンが見込める潜在層ユーザーはどのような人物か考えてみましょう。
具体的な方法ですがこれは、ペルソナという手法で明確にしていくことが出来ます。
ペルソナとは、実在のユーザーの情報を元に作成した、架空のユーザーです。
実在する人物化のように具体的に作成します。
イメージをしやすいよう、実際のユーザーに近い人物の写真を使用したり、名前や年齢など具体的に作成します。
では、このペルソナを踏まえてユーザーが抱えている悩みや興味のある情報の仮説を立ててみましょう。例えばこのユーザーの欲求としてはニュースに対して自分の意見をぶつけるサービスがほしいようです。現状あるサービスの問題点としては「Twitterでは軽すぎるし、WordPressなどのブログは重すぎる」ということのようです。
次に、このユーザーにとって価値のある情報・解決策となる情報とは何か、上記の点から考えられるものを挙げていきます。例を挙げると以下の様になります。
そして、上記点とユーザーの人物像から最適なコンテンツの形式や内容を定めていきます。例は以下です。
今回の例では、サイトで取り扱うコンテンツのジャンルをニュースのみに限定することにしました。ネットニュース記事をサイト上に保存して、その記事に対してユーザー間で意見を交換し合うという概要のサイトです。
次に行うのはコンテンツの作成です。はじめに、コンテンツ作成時に需要なポイントをおさえておきましょう。
上記はNewsableトップページのメインビジュアルなテキストです。このコンテンツは、3つのポイントが抑えられています。
1行目のテキストは、サイト概要が分かりやすく書かれています。そして、2行目でサイト概要を更に詳しく知ることができます。最後に、サインアップの必要があることをサインアップボタンで簡潔に伝えています。
ニュースへの意見を投稿できて他のユーザーとも交流できる会員制サイトだとすぐに理解する事が出来ますね。このように、コンテンツを作成するときは3つのポイントを意識するようにしましょう。
コンテンツが作成出来たら、次の工程である発信に進んでいきます。この工程はとても重要です。どれだけ質の高いコンテンツを作成できていても、発信が上手くいかなければユーザーに見てもらう事が出来ないのです。
では、ユーザーにコンテンツを見つけてもらう為の発信の仕方についてみていきましょう。以下は高い効果を見込める発信手段です。
特にSNSは、拡散されるなど多くのユーザーの目に触れる機会を得ることが出来ます。具体的な活用方法については次回以降のレッスンで詳しく説明していきます。
最後は分析です。分析は、閲覧数やコンバージョン率など様々な観点から行いましょう。そして分析結果は、設定したペルソナは実際のユーザーと一致しているか・コンテンツの形式や内容は最適なものか等、修正店や改善点を発見しコンテンツの質を高めることに役立てます。
では、具体的な分析方法についてみていきます。まずは、使用するツールです。マーケティングの成果を分析する為のツールとして有名なものが、Google Analytics(グーグルアナリティクス)です。
これは、サイトを様々な点から分析出来る無料のツールです。例えば、アナリティクスにログインすると以下のような画面が表示されます。セッション・直帰率・セッション継続時間という項目がありますね。
セッションとはアクセスというような事です。直帰率とは、最初に閲覧したページから他のページへ遷移せずに離脱してしまった率です。このように、様々な面から分析していくことでコンバージョン率向上の為の改善点をあぶりだしていきます。
分析は最後の工程となりますがこれで終了という訳ではありません。コンテンツマーケは、これら4つの工程を繰り返し行ってコンバージョンを高めていくものです。
ネット上は、たくさんのコンテンツで溢れています。その中で埋もれてしまっては、せっかく作成したコンテンツも見てもらう事が出来ません。
このセクションで、目立つことが出来るコンテンツの特徴を学びユーザーが興味を惹かれるコンテンツを作成しましょう。
たくさんのコンテンツの中で目立つことが出来るポイントは、ユーザーの興味をそいでしまわないよう配慮するという事です。具体的な例は以下です。前回レッスンのコンテンツ作成時のポイントに気を付けたうえで、以下点も含めると良いでしょう。
社会的認知度が高い人やものをコンテンツに含めることで、信頼性を高めユーザーの不安を取り払う効果が期待できます。Newsableの例で社会的認知度の取り入れ方を見てみましょう。
このようなサイト場合、たとえば著名人の意見を掲載する事などが考えられます。
有名な専門家や話題の芸能人のニュースに対する意見が掲載されていれば、サイトコンテンツの信頼性も高まるでしょうし、たくさんの興味を引く事ができそうですね。
次に、ハードルを下げるという点です。たとえば、有料会員特典というコンテンツがあるとしましょう。この場合、お金がかかるというのはユーザーにとっては興味をそぐポイントになりかねません。
これは、無料期間などを用意することでハードルを下げられるのではないでしょうか。更に、無料期間で体験したコンテンツの質が高ければコンバージョン率も高まる可能性が高いでしょう。
コンテンツマーケとは、潜在層ユーザーに対して有益な情報を継続的に発信して、潜在層ユーザーを引き寄せリピーターになってもらい、コンバージョンを得る事を目標とした活動の事です。
コンテンツは、コンバージョンというゴールまでに必要な集客・競合との差別化など全ての部分で重要となる要素です。
ユーザーにとって価値のあるコンテンツを用意するために、コンテンツマーケは以下の4つの過程を繰り返し行います。
この過程を繰り返すことで、質の高いコンテンツを作り上げていくのです。また、コンテンツには以下点を含めることも大切です。
こういった工夫を凝らし、ネット上の膨大なコンテンツに埋もれずユーザーに見つけてもらう事を目指しましょう。
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