Webマーケティングでは「SEO」「広告」など施策が注目されがちですが、大局的な目標設定も必要です。目先の数値だけを追わず、最終目標(ゴール)から順序立てて考えることでマーケティングの成功率は上がります。
Webマーケティングは、WebサイトやSNSなどオンラインで行うマーケティングのこと。
マーケティングとは、商品やサービスが売れる仕組みを作るために行う活動の総称です。販売プランの考案、需要のある顧客層の絞込み、商品の認知度を高める、集客をする……など、販売のために行われる全ての工程が含まれます。
商品やサービスを販売するために、Webマーケティングを行おう!と思う方は多いでしょう。
ですが、Web広告を出すと良いらしい、LINE公式アカウントを使うと良いらしい……などの漠然とした情報での見切り発車は要注意。目標が決まっていないと改善点が見えず、無駄なコストが多く発生してしまいます。
実現したい最終ゴール、そのために積み上げる小さな目標を設定しましょう。そうすることで、マーケティングが成功したかの判定、上手くいかなかったときは“どの段階”で問題があったのかを分析し改善ができます。
以下では、Webマーケティングの順序を大きく3STEPに分けて解説しています。
Webマーケティングの具体案を決める前に、マーケティングを行う目的と達成目標を決めます。
以下では、企業全体ではなく、ある商品もしくはサービスに関する部分のみで進めます。
目的の例)
目的ってけっこう漠然としていますよね。
上の例だと「その目的が果たされた」と判断できる基準がありません。
ですので、より具体的な数字で目標=目的の達成水準を設定します。
目標の例)
決定した目標を実現するために、どういった方向性でマーケティングを行っていくかを決めます。
これがマーケティング戦略(Web戦略)です。
マーケティング戦略をを決めるには、ターゲット(販売したい相手)の絞り込み、競合との差別化なども重要になってきますね。代表的なフレームワークとして3C分析や4P4C分析があります。
【3C分析】
3C分析はマーケティング環境分析のフレームワークです。
「Customer(市場・顧客)」「 Competitor(競合)「Company(自社)」という3つのマーケティング環境を把握・分析することで、市場において自社が勝つためのKFS(Key Factor for Success/成功要因)を導き出していきます。
3C分析は1982年に大前研一さんが出版した書籍「The Mind of the Strategist」で提唱したことで有名になり、世界的に定着しているフレームワーク。3C分析のためのテンプレートなども多く考案されています。
【4P4C分析】
4P4C分析は、売り手側の⽬線でマーケティング戦略を考えるために必要な視点「4P」、買い手側が購入を検討する項目である「4C」の2つを組み合わせて、効果的なマーケティング戦略を設計するフレームワークです。
【4P / 売り手側の⽬線】
【4C / 買い手側の⽬線】
こちらも定番と言えるフレームワークですので、事例紹介を行っているサイトが多くあります。
戦術とは、戦略を達成するための具体的な手段。
どんなアクションを起こしたら良いか考えて、実行していきます。
「コンテンツを増やす」「広告を出す」など、よく目にする機会の多いWebマーケティングの方法は、ほぼこちらに当てはまります。 1つの戦略に対して、いくつかの戦術(手段)を組み合わせて進めていくことも多いです。
上では、施策(マーケティング戦術)を決める前に、目標や方向性が必要であると紹介しました。
これは、施策ごとの目標や計画が不要という意味ではありません。
実行する施策ごとにも、目標数値やそれを実現させる計画があります。施策は具体策ですから予算なども見合わせて、「どのくらいの期間/コストで、得たい成果はどのくらいか」を設定していきましょう。
最終的な目標に到るまでのステップを細かく設定していくようなイメージです。
この施策ごとの“成果”をコンバージョン(CV)と呼びます。
施策によってコンバージョンは異なります。得られたコンバージョンを数値化することで、施策の効果を判断したり、改善点を洗い出したりします。
ここから本講座で紹介するWebマーケティングの方法は、基本的には「施策」となります。
次のレッスンから、Webマーケティングでよく使われる施策を、具体例と一緒に見ていきましょう。
無料ビデオ講座のお知らせ
Skillhub [スキルハブ]では無料の動画講座を多数公開しています。他校だと数万円するような講座が無料で受講できます。