前回のレッスンで導入したPremiere Composerに収録されている、アニメーションやエフェクトを実際に使ってみましょう。
Premiere Composer Starter Packの使い方
Premiere Composer Starter Packのプリセットは、6種類のカテゴリーにフォルダ分けされています。
- Text Boxes
- Text Presets
- Transitions
- Social Media
- Shape Elements
- Sounds
以下では、カテゴリーごとに特徴や使い方を紹介します。 なお、トランジションの利用には前後の映像が必要です。お手持ちの素材を使用してください。
Text Boxes(テキストボックスアニメーション)
Text Boxesには、枠・背景付き文字のアニメーションプリセットが入っています。 それぞれプレビューが表示されますので、直感的に選べますね。
Text Boxesの使い方
一覧の中から使いたいものテキストボックスを選び、タイムラインへドラッグします。 ベースになる映像よりも、上のトラックに配置しましょう。
表示テキストの設定は、下記2箇所のどちらからでも変更できます。 * Premiere Composerパネルのedit * エッセンシャルグラフィックスパネルの編集
文字の打ち替え、色の変更を行ってみましょう。 * Color Text:文字色 * Color Container Stroke:テキストボックスの枠線色 * Color Container Fill:テキストボックスの塗り色
テキストボックス部分の設定(線の太さ、角丸、不透明度、余白)は Containerの項目から調整できます。
設定できたら再生してみましょう!
【プレビュー】
レンダリングバーが赤になっている場合は、レンダリングしてから再生するとスムーズに表示されます。 レンダリング方法はこちらのレッスンで解説しています。
Text Presets(テキストアニメーション)
Text Presetsには、テキストアニメーションが収録されています。 Text Boxesのようにボックスや背景がついていないタイプです。
使い方は上記のText Boxesとほぼ一緒。 アニメーションする方向を選べるものもあります。 下図のようにbottomやtopなどと表示される場合は、使いたい方向を選びましょう。
Transitions(トランジション)
Transitionsには、クリップとクリップの継ぎ目に使われる演出効果があります。 こちらも方向を選べるものがあります。
使い方は、タイムラインの使いたい場所へドラッグ・アンド・ドロップするだけ。 基本そのままタイムラインに置くだけで、いい感じに演出してくれます。
デフォルトの状態では、映像とサウンド両方のトランジションがセットになっています。 映像トランジションだけで良い、というときはAdd Soundのチェックを外しましょう。
【例)Zoom Inを適用】
Social Media(SNS用アニメーション)
Social Mediaでは、SNSでいいねやフォロー、チャンネル登録を促す、モーショングラフィックステンプレートが用意されています。 どことなく見覚えのあるアニメーションもあるのではないでしょうか。
こちらも、タイムラインにドラッグ・アンド・ドロップすれば使用出来ます。 テキストやフォントタイプ、アイコンや背景色の設定も可能です。
とは言え、各ソーシャルメディアごとに定番があるので、文字の打ち替え・位置やサイズを調整するくらいで使うことが多いです。
Shape Elements(シェイプアニメーション)
Shape Elementsには、動画内で使える矢印や線、キラキラなど、ちょっとしたシェイプアニメーションが収録されています。
Shape Elementsもタイムライン上にドラッグ・アンド・ドロップして使います。
通常のシェイプ(長方形など)のように、選択ツールで大きさや角度などの変更はできません。 色や大きさなどはパネル上で、数値を打ち込んで調整します。
Sounds(効果音)
Soundsには効果音(SE音)が用意されています。
Premiere Composerパネル上でクリックすると、どんな音かを確認できます。 また、Soundsのみ、挿入する効果音のボリュームや、ピッチを下部にある操作パネルで調整する仕組みになっています。
1.最初から再生 2.再生 3.ミュート 4.ボリューム調整 5.ピッチ調整 6.ピッチのリセット(初期値に戻す) 7.Reverse(逆再生) 8.Replace(現在の設定に置き換える) 9.Add(タイムラインに挿入する)
SoundsではPremiere Composerの便利機能「Edit」は使えません。 操作パネル上以外の設定、例えば音の高さを変えずに速度を上げたいときなどは、自分でオーディオエフェクト等で調整する形です。
Starter PackのSoundsは、アニメーションやトランジションほど汎用性が高い印象でもありません。 イメージする効果音があれば、個別に探したほうが確実です。
Premiere ComposerはUser libraryも便利!
Premiere Composerのウィンドウ(パネル)には、User libraryという項目もあります。
User libraryには、ユーザーが好きなファイルを登録できます。 テンプレートや効果音などを、Premiere Composerの方から読み込み・利用ができる仕組みです。 ※プロジェクトファイル(.prproj)とプリセットファイル(.prfpset)は非対応。
利用頻度が高いものは、登録しておいても便利ですよ。
User libraryへのファイル追加方法
下準備:ファイルをまとめておく
User libraryでは、パソコン内にあるフォルダごとファイルを追加できます。 予めファイルの種類・使用目的などでフォルダ分けしておくと便利です。
1.Add folderをクリック
Premiere Composer > User libraryからAdd folderをクリック
2.追加したいファイルを選択
追加したいフォルダを選択します。
3.プレビューを設定
PremiereComposerがプレビューファイルをどこに保存するか聞かれます。
- Inside this folder フォルダ名:追加したフォルダ内にプレビューファイルを保存
- Inside the system user’s local cache folder:システムユーザーのローカルキャッシュフォルダー内にプレビューファイルを保存
どちらを選択しても大丈夫。後から変更することも出来ます。 よくわからない場合は、そのままOKをクリックしてください。
ユーザーライブラリにフォルダが追加されました。
オーディオファイルは、PremiereComposer収載のものと同様に簡易調整も可能です。
◆実習
PremiereComposerを使って、下記2つを設定してください。 * テキストアニメーションで「レッスンです」と表示する * お好きなトランジションを設定
その後、レンダリングを行って、映像を再生してみましょう。
【例】
テキストアニメーションはText Boxes、Text Presetsどちらでも構いません。