色々な項目でキーフレームを設定してみよう | SkillhubAI(スキルハブエーアイ)

色々な項目でキーフレームを設定してみよう

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前レッスンで使用した“位置”以外にも、キーフレームと組み合わせてアニメーション表現が可能です。 今回は、よく見かけるアニメーション効果に使われているプロパティを紹介します。

不透明度+キーフレーム=フェード効果

不透明度でキーフレームを打つと、フェードイン/フェードアウトさせることが出来ます。

例えば、フェードインの場合。 キーフレームの始点を不透明度0.0%に、終点を100%に設定します。

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【プレビュー】

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位置と不透明度を組み合わせると、以下のようなアニメーションになります。

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【プレビュー】

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スケール+キーフレーム=ズーム効果

スケールのでキーフレームを打つと、クリップの拡大やズームイン/ズームアウト効果を作ることができます。 スケールとは、拡大縮小率のことです。

キーフレームの始点をスケール0、終点を100に設定してみましょう。

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【プレビュー】

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何もない状態からズームインするときは、不透明度を組み合わせるとナチュラルに見えます。

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【プレビュー】

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エフェクトと併用したアニメーション

エフェクトとキーフレームを合わせて使うことで、より多彩なアニメーション表現ができるようになります。

1.徐々に文字が表示されるテロップ

時間経過とともに、左から右へ文字が表示されていくアニメーション。 こんな感じのテロップをよく見かけるのではないでしょうか。

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このようなアニメーションは、“クロップ”エフェクトで簡単に作ることが出来ます。 クロップとは、選択した部分を切り取る(トリミング)すること。 イメージとしては、Illustratorのクリッピングマスクに近いです。

実際に使ってみたほうが分かりやすので、早速やってみましょう。

①クロップエフェクトを適用

エフェクトパネルの検索バーを使って「クロップ」を検索。 見つかったエフェクトを、適用したいクリップにドラッグします。

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エッセンシャルグラフィックスのパネルを開きます。 fx クロップ という項目が追加されていれば、エフェクトが追加されています。

②クロップ範囲で文字を見えなくする

エッセンシャルグラフィックスパネル、クロップの項目を選択してみましょう。

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プログラムモニター全体を覆うように、青い枠が表示されます。 この青い枠がクロップです。

選択ツールでドラッグすると、クロップのサイズを変更できます。 右側から、文字が見えなくなる位置までドラッグしてください。

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③キーフレームの始点を作成

エフェクトコントロールパネル、クロップの項目を開きます。 クロップ > 右 にキーフレームを追加。

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④キーフレーム終点で、クロップを調整

フレームを少し進めて、キーフレーム(終点)を打ちます。

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キーフレームの終点で、クロップを文字が見える位置まで広げます。 できたら再生してみましょう。

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左から徐々に文字が表示されるテキストアニメーションになっていれば完成です!

2.時間経過とともに文字に影をつける

文字やシェイプの場合は“アピアランス”で塗り色やシャドウを設定しています。 残念ながら、この“アピアランス”はキーフレームに対応していません。

こうした場合は、キーフレームが使えるエフェクトで色を変えます。 適当に文字を入れたテキストレイヤーを作って、設定してみましょう。

エフェクトから「シャドウ」検索し、遠近の中にある“ドロップシャドウ”をテキストレイヤー(クリップ)にドラッグ。

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エフェクトコントロールパネル > ドロップシャドウを開きます。 色・不透明度・距離などを調整して、テキストに影をつけます。 file

徐々に影を表示する

ドロップシャドウの中の不透明度に、キーフレームの始点と終点を打ちます。 始点の方は、不透明度の値をゼロに設定すると、徐々に影がつく表示になります。

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【プレビュー】

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徐々に大きくなる影

距離の項目でキーフレームを打つと、以下のようになります。

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【プレビュー】

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徐々に影の色が変わる

シャドウのカラーでキーフレームを打つと、シャドウ色を徐々に変化させることができます。 file

【プレビュー】

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3.時間経過とともに色味を変える

クリップやオブジェクトの色を、時間経過と共に変化させる表現もよく見かけます。 こうした色の変化にもキーフレームを使用します。

文字の色を変える

文字そのものの色を変えたいときも、エフェクトで対応できます。 “Lumetri カラー”のエフェクトで試してみましょう。

文字色は、白以外に設定しておきます。 エフェクトから“Lumetri カラー”を検索し、テキストレイヤー(クリップ)にドラッグ。

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エフェクトコントロールパネル > Lumetri カラー > 基本設定 > カラーを開きます。 “彩度”にキーフレームを2つ追加。

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1つ目のキーフレームを選択して、彩度を0.0に設定。 再生すると、白から選んだ色にゆっくり変化します。

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文字色を青→黄色のように変えたいときは、“他のカラーへ変更”を使うと便利です。

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変更後のカラーに、キーフレームを2つ追加。 1つ目のキーフレームを選択し、変更後のカラーを青色に設定します。

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映像の色調や彩度を変える

画像や動画のカラーチェンジも、基本的には文字と同じように設定します。 お好きな画像を使って、試してみてください。

例えば、Lumetri カラー > 彩度を使うと、モノクロから徐々にカラー彩色されていく表示になります。

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Lookを設定した調整レイヤーの、不透明度をキーフレームで変更しても面白いですね。

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【プレビュー】

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レンダリングバーが赤くなったときの対処

映像にエフェクトなどを適用していくと、タイムライン上部にあるレンダリングバーが赤くなることがあります。

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レンダリングバーが緑、黄色の場合は問題ありません。 赤色の表示は「プレビュー再生が上手く出来ませんよ」というサインです。 そのままプログラムモニターで再生させようとしても、カクカクとコマ送りのような再生になる・フリーズするなど、問題が起きやすいです。

プリレンダリングと呼ばれる編集データの処理を行って、プレビューがきちんと表示されるようにしましょう。

プリレンダリングの方法

プリレンダリングを行うには、対象範囲を指定する必要があります。 クリップが1つのときはそのままでも良いですが、複数になったときにも扱いやすいよう、ワークスペースバーを表示しておくのがお勧めです。

シーケンス名の右横にある、三本線のアイコンをクリック。 ワークスペースバーにチェックを入れます。

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レンダリングバーの上に、青とグレーのバーのようなものが表示されます。 これがワークスペースバー。 両端の青色をドラッグすると、範囲を変更できます。

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メニューバーからシーケンスの項目を開きます。 「ワークエリアでエフェクトをレンダリング」をクリック。

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レンダリングが行われます。完了まで待ちましょう。

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レンダリングバーが緑色になれば、プリレンダリング完了です。 プレビューを再生して表示を確認してみましょう!

実習

前レッスンの実習で作ったテキストアニメーションに、文字色の変更を加えます。下へ移動するに合わせて、文字色も変わっていくようにします。

アニメーション開始/終了時の文字色は、お好きに設定してください。

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【手順】

1.テキストレイヤーにビデオエフェクト「他のカラーへ変更」を追加 2.変更後のカラーの項目で、キーフレームの始点・終点を追加 3.キーフレームの終点で、別の色を選択する

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