速習! 初心者のためのPremiere Pro動画編集入門【素材・解説動画あり】
趣味として、副業やキャリアアップとして、動画編集を学びたい方は年々増加しています。ワンタッチ加工アプリを卒業して、もう少し本格的な動画編集をしたいなぁ…と思った時に、立ちはだかるの難易度の差。操作画面の説明だけでも難しいですよね。
そこで、初心者の方向けに、ミニマムかつ簡単にAdobe Premiere Pro基本操作を解説します。素材もご用意しておりますので、一緒に手を動かしてみてください。今日中にPremiere Pro動画編集の基礎が身につきます。
せひチャレンジしてみてください!
- Premiere Pro動画編集の素材とフォルダ作成
- Premiere Proでプロジェクトを作ってみよう
- Premiere Proで動画素材を読み込む
- シーケンスを作成し、素材を配置する
- タイムラインにクリップを並べる
- Premiere Proで動画に文字を合成する
- Premiere Proでトランジションを設定する
- Premiere Proで動画を書き出す
Premiere Pro動画編集の素材とフォルダ作成
Premiere Proについて
人気の動画編集ソフトの1つであるAdobe Premiere Pro。
映画製作や映像クリエーターなどのプロも使用している性能の高さはもちろん、Adobe Creative Cloud契約中なら追加料金なしで使えるのも嬉しいところ。
ただ、立ち上げてみると、Photoshopなどよりも操作画面が複雑ですね。
このため敷居が高く感じるかもしれませんが、実は「初心者でも使いやすい」ことも、Premiere Proユーザーが多い理由の1つ。ドラッグ・アンド・ドロップ中心の、簡単な操作だけでも動画編集ができます。
下の完成見本のような動画を、あっという間に作成できますよ。
【完成見本】
プロジェクトファイル(prproj)とは
Premiere Proでは、編集・制作している動画を「プロジェクト」と呼びます。
編集作業をしているデータは、プロジェクトファイル(拡張子prproj)という形式で保存されています。
1つの動画を作成するために、動画、効果音、BGM、画像など様々なデータを使用します。プロジェクトファイルでは素材(動画などのデータ)がどこにあるか、どんな風に編集したかという情報が書き込まれます。
プロジェクトファイルに記録された、素材の置き場所が変わってしまったり、間違えて消してしまったりすると、編集できなくなります。プロジェクトファイルで納品した場合も、相手のパソコンで素材の場所が変わってしまうと上手く読み込めません。
こうした状況に陥らないよう、プロジェクトファイルや素材を1つのフォルダにまとめるようにします。一つの動画に必要なものを全てまとめておくイメージです。
素材ダウンロードとフォルダ作成
今回の動画編集で使用する素材を、ダウンロードしてください。
素材ダウンロードはこちら
フォルダpr01_sozaiを解凍すると、中は01_inフォルダになっています。
これをそのまま利用して、下記のように動画編集用のフォルダを作成してください。
動画編集フォルダの作り方
動画編集をするためのフォルダを作成してみましょう。
1つの動画を作成する(編集する)にあたって、1つのフォルダを作ります。
最低限、中を以下のように整理しておくと扱いやすいです。
素材は、動画・音源などでフォルダ分けすることもあります。
ファイル整理・フォルダ分けの方法は、制作者や使用する素材の多さによって様々。使いながら、しっくり来るファイル整理法を探してみて下さい。
まずは無料の7講座から受講してみましょう。わかりやすくて目からウロコですよ。
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Premiere Proでプロジェクトを作ってみよう
新規プロジェクトを作成する
では、Adobe Premiere Proを使ってみましょう。
Premiere Proを起動し、青色のボタン「新規プロジェクト」をクリックします。
作成するプロジェクトの設定画面に変わります。
下図、赤と青の線で囲った部分でファイル名と保存先を設定してください。
ファイル名はお好きにつけて頂いて構いません。
場所は参照ボタンを使って、先程作成したフォルダを指定して下さい。
編集したいメディア等の選択欄がありますが、これは後からでも設定できます。
右側に表示されている「設定を読み込み」は全てオフにして、作成ボタンをクリックしてください。
プロジェクトの作成が完了すると、編集画面(ワークスペース)が表示されます。
下図左側のような学習パネル(Adobeチュートリアルの紹介)が表示されることがあります。
邪魔な場合は、三本線のアイコン( )をクリックしてパネルを閉じることができます。
プロジェクトファイルの保存と再編集
プロジェクトファイルの保存
Premiere Proのプロジェクトを保存は、ファイルメニューもしくはショートカットで行います。保存、特に上書き保存は頻繁に利用する操作でもありますので、ショートカットを使いましょう。
【保存(上書き保存)】
- Windows:Ctrl + S
- Mac:Command + S
プロジェクトを閉じる・開く
Premiere Proで編集しているプロジェクトを保存して、閉じる場合は、ファイルメニューもしくは以下のショートカットで行います。
【プロジェクトを閉じる】
- Windows:Ctrl + Shift + W
- Mac:Shift + Command + W
プロジェクトを開きたいときは、以下のショートカットを使います。
【プロジェクトを開く】
- Windows:Ctrl + O
- Mac:Command + O
ファイルメニューや、Premiere Pro起動直後のウィンドウからも、プロジェクトを開けます。使いやすいところから、プロジェクトを開いてください。
Premiere Proワークスペースとプリセットを把握する
Premiereの画面は、たくさんウィンドウで分割されたような表示になっています。はじめて見ると複雑で、細々していてぎょっとするかもしれません。
表示されているウィンドウ一つ一つを、それぞれパネルと呼びます。
例えば、画面下側、黄色い線で囲った部分は「プロジェクトパネル」です。
各パネルの表示・非表示は、上部メニューの“ウィンドウ”から切り替えられます。
ドラッグして、それぞれのパネルを場所を変更することも出来ます。
ただし、Premiere Proでは「こういう作業するなら、この配置が使いやすいよ」という画面構成(ワークスペースのプリセット)が用意されています。右側のアイコン(ワークスペース)から、プリセットを選択することが出来ます。
ワークスペースプリセットを変更することを「ワークスペースを切り替える」と表現することもあります。ワークスペースを“編集”に切り替えてみましょう。
編集のワークスペースになり、画面構成が変わりました。
Point
Premiereの操作を調べていたりすると
「こんなパネル無い!」
「私の画面と全く違う!」
と思うことが、たまにあります。ワークスペースプリセットを切り替えてみるか、ウィンドウメニューからパネルの表示を確認してみましょう。
Premiere Proで動画素材を読み込む
プロジェクトパネル
Premiere Proでは「プロジェクト」というパネルで、動画編集に使用する素材を管理することができます。
プロジェクトパネルは、ワークスペースの左下にあります。
いくつかパネルがあります。一覧から「プロジェクト」が見つからないときは、右端の アイコンをクリックしてみて下さい。
動画編集で使用したい素材は、プロジェクトパネルの空白部分をダブルクリックすると読み込めます。やってみましょう。
【動画デモ】
Premiere Proのクリップとビン
クリップ=素材
Premiere Proなどの動画編集ソフトでは、動画・静止画・音声などの素材をクリップと呼びます。クリップ=素材です。
ビン=フォルダ
プロジェクトパネルには、読み込んだクリップが全て表示されます。
今回のように数が少ない場合は良いのですが、素材の数が増えると、見にくく、探すのも大変になってしまいます。
シーン別に使う素材をまとめたい、などクリップを整理をしたいときは「ビン」という機能を使うと便利です。
ビンとは、Premiereのプロジェクトだけで使えるフォルダのこと。
ビンを使うと、素材が保存されているパソコンのフォルダには与えず、クリップを整理できます。
プロジェクトパネルの下、フォルダのアイコンをクリックすると新規ビンが作成できます。
【動画デモ】
シーケンスを作成し、素材を配置する
シーケンスとは
シーケンスとは、動画や音声・テロップなどの素材を並べた、動画編集データのこと。
シーケンスには何のファイルを、どんな順番で並べるかだけではなく、動画の大きさ(フレームサイズ、フレームレート)などの設定も含まれます。このため「作りたい動画の土台部分」なんて称されることもあります。
Premiere Proは、編集したい動画から自動的に最適なシーケンス選択してくれます。自分で設定することも出来ますが、まずは簡単な方法で作ってみましょう。
プロジェクトパネルにある素材の中から、street.mp4を右横の「タイムライン:(シーケンスなし)」と表示されているパネルにドラッグ・アンド・ドロップしてください。
下図のように表示が変わります。
ドロップしたパネルにはグラフのような表示が、その上のプログラムというパネルには動画プレビューが表示されています。
プログラムパネルにも、シーケンスが追加されています。
この方法だと、シーケンス名は選択した動画の名前と同じになります。
ダブルクリックすると、シーケンス名を変更できます。
ビンを移動しても問題ありません。管理しやすいよう、整理しましょう。
タイムラインにクリップを並べる
タイムラインとは
下図、青い線で囲まれている部分をPremiereではタイムラインパネルと呼びます。
タイムラインパネルでは、シーケンスの中身を確認・編集することができます。
V1,V2...とVからはじまるのがビデオトラック、映像の素材を配置する場所です。
A1,A2...とAからはじまるのがオーディオトラック、音の素材を配置する場所です。
トラックへのクリップ配置は、ドラッグアンドドロップで出来ます。
もう一つの動画素材sailboat.mp4をタイムラインに配置してみましょう。
【動画デモ】
キーボードショートカットの割り当ては、お好きに変更することも出来ます。
変更方法はAdobe公式サイトをご確認下さい。
オーディオ・画像ファイルの配置
タイムラインに、他の素材も配置してみましょう。
オーディオファイル(bgm.mp3)はオーディオトラックに配置できます。
A1トラックにドラッグ・アンド・ドロップしてみましょう。
次に画像ファイルです。
まずは、milkyway.jpgをタイムライン上でsailboat.mp4の後(横)に配置してみましょう。こちらもドラッグ・アンド・ドロップでできます。
※アニメーションがきれいに見えないときは、クリックで拡大表示してください。
静止画は動画のように、時間を持つデータではありません。
しかし、タイムラインに配置すると、自動的に画像を表示する時間が割り振られます。
プレビューを確認
ここまでの作業で出来た動画を確認してみましょう。
編集している動画(シーケンス)のプレビューは、プログラムモニターを使って確認できます。再生ヘッドがある位置から再生されます。
動画を再生してみましょう!
BGMが再生され、2つの動画と静止画がつながって再生されていれば成功です。
【動画デモ】
動画の上に画像を配置する
最後に、logo.aiをタイムラインに配置します。
タイムラインの、動画を配置したビデオトラックよりも上のトラックに、logo.aiをドラッグ・アンド・ドロップします。
プログラムモニター上で、画像の位置・大きさを調整することができます。
動画デモを見ながら、動画の右上にロゴを合成してみましょう。
【動画デモ】
※こうした画像配置はjpgやpngなどの画像でも行えます。
クリップの長さを調整する
ここまでで、必要なクリップ配置は出来ました。
ただ、再生してみると少し長く感じますよね。
右上に合成したロゴも、street.mp4が終わったら消えてしまいます。
選択ツールで、タイムライン上の各クリップをドラッグすると、再生時間を変更することができます。シーケンス全体で10秒~15秒くらいの長さになるように、調整してみましょう。
【動画デモ】
Premiere Proで動画に文字を合成する
動画の上に文字を表示させてみましょう。
Youtubeなどでよく見かけるテロップや字幕も、同じような方法で作ることができます。
テロップ追加時は、ワークスペースを「エフェクト」に切り替えると便利です。
【動画デモ】
Premiere Proでトランジションを設定する
トランジションとは
動画編集での「トランジション」とは、クリップとクリップの繋ぎ目に適用される効果(エフェクト)のことを言います。
繋ぎ目を滑らかにしてスムーズに見せるもの、場面が変わりますよと転換を強調するものと、トランジションには様々なタイプがあります。
Premiere Proではドラッグ・アンド・ドロップするだけで簡単に使えるトランジションも用意されています。使ってみましょう。
トランジションの設定方法
トランジションはエフェクトパネルから設定できます。
今回は汎用性の高い「クロスディゾルブ」というトランジションを使ってみましょう。
【動画デモ】
プレビューを確認しながら、各クリップの長さや文字装飾を調整してみてください。ここまでで、動画編集は完了です。
Premiere Proで動画を書き出す
編集した動画を、Premiereを持っていない人でも見られるように、.mp4などの動画形式で動画を書き出しましょう。書き出した動画はYou TubeやTwitterなどのSNSにも投稿できますよ。
Premiere Proで編集した動画を書き出す際には、ワークスペース内で、以下3つのどれかを選択状態にします。
- プログラムモニターのパネル
- シーケンス(タイムライン)のパネル
- プロジェクトパネルのシーケンス
このとき、タイムライン内に選択しているクリップがないことを確認してください。クリップが選択されていると、選択箇所のみが書き出しの対象になります。
【全ての選択を解除】
- Windows:Ctrl + Shift + A
- Mac:Shift + Command + A
書き出し設定ウィンドウを開く
メニューバーのファイルから書き出し > メディアを選択します。
書き出し設定のウィンドウが表示されます。
書き出し画面もバージョン 22.3.1から大きく変更されていますので、表示される画面にあった解説に進んでください。
【A】画面全体が書き出しモードになる場合
左画の宛先はメディアファイルを選択します。
画面中央、赤線で囲った部分で書き出し設定を行っていきます。
【B】書き出しウィンドウが表示される場合
ウィンドウ右側で、ファイルの書き出しを設定していきます。
書き出しの設定
書き出しの設定は、基本的には以下3つを設定すればOKです。
1.形式
プルダウンの中から「H.264」を探して、選択してください。
「H.264」とは“H.264/MPEG-4 AVC”という、動画圧縮フォーマット(コーデック)の1つ。MP4の一種で、少ない量の動画データで高画質の動画を再現できます。
「H.264」は最もオーソドックスな動画圧縮フォーマットでもあります。どのフォーマットが良いかわからない、特に指定はないという場合は「H.264」を選択しておくのが無難です。
2.プリセット
プルダウンの中から書き出しのプリセットを選びます。
ここでのプリセットは、書き出しの設定をまとめてパッケージ化したようなもの。ワンクリックで選ぶだけで、最適な書き出し設定をしてくれます。
【A】のタイプであれば「高品質 1080p HD」
【B】のタイプの方は「You Tube 1080p フルHD」
を選択すると、汎用性が高いです。
4K画質にしたい、など目的や投稿先の規格がはっきりしている場合は、それに合わせてプリセットを選んでください。
3.出力名(出力場所)
書き出すファイル名と、ファイルを保存する場所を設定します。
場所、もしくは出力名が青色で表示されています。
クリックすると書き出し先のフォルダ等を選択することができます。
書き出し実行
設定した箇所を確認して、右下の「書き出し」ボタンをクリック。
エンコード中になります。
しばらく待つと、書き出しが終わります。
保存先に設定したフォルダを確認してみましょう。
mp4ファイルが出来ていたら成功です。
【完成見本】
これでAdobe Premiere Proの使い方入門、終了です。
お疲れ様でした。
思っていたよりも簡単で、驚かれたのではないでしょうか?
今回の操作だけでも様々な動画を作ることができます。もちろん、もっと様々な効果や演出を行うこともできますよ。
使いながらいろいろな操作を学んでいくと、ザ・勉強!という感じではなく、楽しく動画編集を覚えていくことができます。楽しい方が学習効率も良いので、スマホで撮影した動画などお好きな動画を編集してみてください。
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募集人数には制限があります。サインアップはお早めに。
12月8日まで