7-3.説明内容を視覚的に見せる画像作成 | SkillhubAI(スキルハブエーアイ)

7-3.説明内容を視覚的に見せる画像作成

今回は、Skillhubメソッドに使う画像3つを作成します。
それぞれ見出しに合わせて、文字を読まなくても内容がなんとなくわかるように作りましょう。
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ドキュメントの作成

Illustratorで、新規ドキュメントを作成します。
使用する画像サイズに合わせて幅400px × 高さ300pxでアートボードを作成。

アートボードをコピーして3つにします。
(※リンクファイルで使いたい場合は、ドキュメントを3つ作成しても良いです)
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わかりやすい名前をつけて保存しておきましょう。

step01の画像

下記のような画像を作成します。
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1.ピクトグラムを作る

土台の作成

前回の復習も兼ねて、サクッと土台を作りましょう。

  1. 正円(頭)、角丸長方形(胴体)を作成
  2. 長方形を作成し、下の円の左半分を隠す
  3. 前面オブジェクトで型抜き
  4. 角丸長方形で腕(上腕)をつける
  5. 角丸長方形で肘下(前腕)をつける
  6. 3つのパスを選択し、複合シェイプを作成

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下図の“複合シェイプ”ようになりましたか?
一体化している場合は合体されているので、やり直してみてください。
file 複合シェイプは、元のパスを維持したままで、複数のパスを一体化します。
グループ化と合体の間、仮の合体、というイメージです。

アンカーポイントとハンドル

完成した複合シェイプの選択状態を解除してください。

ダイレクト選択ツールに持ち替えましょう。
細かい作業になるので、拡大率を上げておくと見やすいです。
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ダイレクト選択ツールで、上腕をクリック。
下図のように左右に線が伸びたような表示になります。

※ならない場合は、境界の表示・非表示切り替えを行ってください。
Windows:Ctrl+H / Mac:⌘+H
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それぞれの部位名と役割は次のとおりです。
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①アンカーポイント
アンカーポイントはパス(図形)を構成する基準の点です。

②セグメント
アンカーポイントとアンカーポイントの間に引かれる線分をセグメントと言います。
パスの骨格を作る部分で、“ベジェ曲線”と呼ばれているのもここです。

③ハンドル
アンカーポイントから伸びている 「方向線」と「方向点」のセットをハンドルと呼びます。
方向線の角度と長さを変更することで、セグメントの曲がり具合を変更することができます。

もっと詳しい定義や解説もありますが、触ってみるのが一番わかりやすいです。
アンカーポイント、ハンドル共に、ダイレクト選択ツールで操作したい箇所をクリックすると動かすことができます。

アンカーポイントを動かすと、このようになります。
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ハンドルを動かすと、このようになります。
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変になってしまっても“元に戻す”で直せば良いので、まずは触ってみましょう。

肘を滑らかにする

アンカーポイントとハンドルを動かして、肘の繋ぎ目を滑らかにしてみましょう。
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拡大表示して作業していると、ポイントが微妙に合わせられないことがあります。
100%で見ると違和感のないことも多いので、厳密にやりすぎなくても大丈夫。
100%~300%くらいで綺麗に見えるように調整してみてください。
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反転させ調整

複合シェイプを選択して、リフレクトで反転コピーを作ります。
少し身幅が広かったので、拡大縮小させてバランスを整えました。
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ダイレクト選択ツールで向かって左の前腕を選択。
アンカーポイントやハンドルではない部分をドラッグすると、移動ができます。
下方向に移動させましょう。
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頭を近づけるなど、お好みに合わせてバランスを整えてください。
最後にまた調整するので、一旦、アートボード外など邪魔にならない場所に置いておきます。
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2.簡易版の円グラフ作成

Illustratorにはグラフツールもあります。
が、厳密さを必要としないグラフを作る際には、下記のような作り方も出来ます。

1.正円×1、細長い長方形×1を作る
2.長方形は左下のアンカーポイントを削除して、三角にする
3.円と三角形を重ねる(円の中心に先端を合わせる)
4.円と三角を選択し、パスファインダーから分割を選ぶ
5.円からはみ出した部分のパスを削除
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6.白い円を描画、黄色い円に重ねる(中央配置)
7.文字を重ねる
8.グループ化する
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3.配置する

【電球アイコンを作る】

1.正円と長方形を描画する
2.小さい正円と長方形を描画する
3.パスファインターで小さい正円を半分にする(型抜き)
4.出来た半円を移動
5.長方形とその上の円で複合パスを作成
6.電球のシルエットをイメージして、少し縦に伸ばす
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7.効果>スタイライズ>角を丸くする を選ぶ
8.繋ぎ目がカーブになるように半径を調整し、OK
9.下の長方形部分をコピー
10.同じ場所に貼り付ける
11.下の角のみ、8と同じ分だけ角丸を適用
12.塗りをLPで使用している黄色、線を黒に変更
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13.コピーした長方形を少し短くする
14.バランスを整える(不要な場合はそのまま)
15.下の半円を黒に変更し、バランスを整える
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電球の完成です。
バラバラに動かないようにグループ化しておくと便利です。

【全体像を作る】

長方形(角丸)と線を使って、1で作成した人を画面の中に配置します。
画面からはみ出す部分は、クリッピングマスクを使って隠しています。
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画面を見ているユーザーを追加します。
見やすいように、頭の円には白い枠線を加えています。
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電球アイコンを配置し、各パーツの大きさや配置を調整します。
装飾を増やしたい場合は足しても良いでしょう。
今回はシンプルに、下図の状態で完成としました。
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step02の画像

下記のような画像を作成します。
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step01の画像はイチから作成したので、時間がかかった方もいらっしゃると思います。

Webデザインで必要な画像を全て自分で作ろうと思うと、結構時間がかかります。
納期や報酬、クライアントの提示する条件に合わせて、素材も取り入れていきましょう。

今回はフリー素材を使って作成していきます。

フリー素材のDL

TopeconHeroesさんが提供しているヒューマンピクトグラムと、ICOOON MONOというサイトから素材をお借りして画像を作ってみましょう。
どちらも使用報告の義務はなく、加工しての使用が認められています。

https://pictogram2.com/?p=426
考える人 | human pictogram 2.0

Illustrator Aiをダウンロードします。
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次に、ICOOON MONO。
「WEBページのアイコン」と「折れ線グラフのアイコン」、それぞれSVGをダウンロードしてください。

https://icooon-mono.com/11412-web%e3%83%9a%e3%83%bc%e3%82%b8%e3%81%ae%e3%82%a2%e3%82%a4%e3%82%b3%e3%83%b3/
WEBページのアイコン | icooon-mono

https://icooon-mono.com/00103-%e6%8a%98%e3%82%8c%e7%b7%9a%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%83%95%e3%81%ae%e3%82%a2%e3%82%a4%e3%82%b3%e3%83%b3%e7%b4%a0%e6%9d%90/
折れ線グラフのアイコン素材 | icooon-mono

解凍が必要なファイルは解凍し、それぞれIllustratorで開いてください。
作成中のドキュメントにコピー&ペーストします。
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配置する

メイン要素の配置

  1. 素材ファイルを扱いやすい大きさにして並べる 2 .前回のレッスンで作ったファイルアイコンをコピー
  2. テキストツールでコードを示す< / >と入力
  3. テキストのアウトラインを作成する
  4. ファイルアイコン内に配置し、グループ化する
  5. 他のアイコン2つを黒色に揃える

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自作アイコンだけ線が細いので、ちょっと誤魔化しましょう。

  1. ファイルアイコンを選択
  2. 右クリックメニューから変形 > 拡大縮小を開く
  3. 数%大きくして「コピー」をクリック

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文字・矢印の配置

【矢印の作成】

  1. 円を2つ描画し、重ねる
  2. 型抜きを使って、三日月型のパスを作成
  3. 多角形ツールで三角形を作る
  4. 三日月と三角形を重ねる
  5. 三日月のアンカーポイントを移動し、矢印に見えるようにする
  6. 矢印のサイズ、バランスを調整する

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【全体配置】

  1. 矢印部分を複合パス化する
  2. 矢印の線を黒・塗りを無しor白に変更
  3. ピクトグラムにクリッピングマスクを適用
  4. ピクトグラムをグラフに近づける
  5. 3つのアイコンを繋ぐように矢印を配置
    (※説明文では「2つのWebサイトをリリース」となっているので、Webサイトアイコンを2つに増加)
  6. それぞれのアイコンの説明を入れる

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配色・Step01とのバランス調整

全体のバランスを整えつつ、ピクトグラムの色をLP使用の黄色に変更。
中央部分の空いている場所には「Level UP!!」という文字を入れます。
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Step1の画像と見比べると、自作ピクトグラムと素材では肩や手の丸みが違いますね。
なるべく違和感がなくなるように、自作ピクトグラムの方を調整しましょう。

  1. 両肩を覆うように、楕円ツールで横長の円を描画
  2. 頭を少し持ち上げて間隔を作る
  3. 手の先にも楕円を追加
  4. アンカーポイント・ハンドルを使って繋ぎ目を滑らかに

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追加した部分も、ピクトグラムのグループ内に入れておきましょう。
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手前の人の体も、角丸ではなく円にした方が馴染みますね。
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Step01とStep02の画像に統一感が出来たら完成です。

step03の画像

下記のような画像を作成します。
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使用する素材のダウンロード

Step03では下記の素材を使用します。 それぞれai,svg形式のファイルをダウンロードしてください。

https://pictogram2.com/?p=1812
鍵を手に入れた人 | human pictogram 2.0

https://icooon-mono.com/10418-%e8%b1%9a%e3%81%ae%e8%b2%af%e9%87%91%e7%ae%b1%e3%81%ae%e3%82%a2%e3%82%a4%e3%82%b3%e3%83%b3/
豚の貯金箱のアイコン | icooon-mono

ダウンロードしたファイルをIllustratorで開き、Step02の時と同じ様に作成中のドキュメントにコピー&ペーストしてください。
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素材・今まで使ったアイテムの調整

素材のアレンジ

1.ピクトグラムから鍵部分を削除
2.アートボード右にピクトグラムを配置(少し拡大する)
3.ピクトグラムの左に豚の貯金箱を配置
4.豚の塗り色を黄色、線を黒に変更する
5.豚の線の位置を外側に設定する
6.コインの外枠部分の塗りを黒に変更
7.コインに重なるように、楕円ツールで黄色の円を描画
8.7で作った円を最背面に移動する

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9.$マークを削除
10.テキストツールで¥マークを入力し、アウトライン化して配置
11.ピクトグラムを黒にする

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今まで使ったアイテムを再利用

  • step02で使ったWebサイトアイコン
  • 前回のレッスンで作ったキラキラ(大小セット)

これらをコピー&ペーストして、下図のように大まかに配置します。
色や線の太さはお好みで調整してください。
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訪問ユーザーのイメージを作る

「Webサイト/Webサービスに人がたくさん来て、収益化」を示すために、訪問ユーザーのイメージを作ります。
Step1で作ったピクトグラムをベースに編集していきましょう。

1.Step1で作ったピクトグラムをコピー
2.使わない部分を削除する
3.上腕部分を回転させ、胴に沿わせる
4.パスファインダーの「拡張」で合体する
5.肩になる円とも合体する
6.リフレクトツールで反転コピー
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7.移動させ左半分を作る
8.パスファインダーで合体する
9.線を黒、塗を白もしくは無しにする
10.楕円ツールで横長の円を作って重ねる
11.クリッピングマスクを作成する
12.出来た人型を縮小し、複製して配置
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流入元を示す文字を入れます。
Step02で使った矢印で繋げば完成です。
矢印はカーブの向きが合わせにくいので、アンカーポイントを使って少し調整すると良いです。
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LPデザインに配置する

出来た画像をそれぞれ、LPデザインに配置します。
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スペース確保のために使っていた灰色の枠は、白に変更して背景として使うと良いです。 画像の背面に置いてグループ化しておきましょう。
コーディングの時に統一した画像サイズに切り出しやすいです。
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画像作成が終わり、LPのデザインも完成です。