実証の部分では、ベネフィットの根拠として商品やサービスの特徴、おすすめできるポイントなどを紹介していきます。 企画・販売者側からすると、最もネタに困らず、掲載したい内容が多い部分。非常に長いLPでは、実証が多くを占めている場合が大半です。
自社がアピールしたいことだけ載せてしまいがちなため、読み手を考慮したライティングやデザインを意識することが必要となります。
実証につかわれるパーツとは
実証では、結果で記述したメリットをなぜ得られるのか、なぜその商品やサービスで問題を解決できるのか、その理由を説明し証明することが主体です。
結果と実証は境界線が曖昧ですし、ユーザーに対してメリットがある根拠の説明は多岐に渡ります。このため、実証は下記のように様々な方面からアプローチが行われています。
【例】
- メリットを提供できる理由
- 商品/サービスの特徴(利点、他社との違い、 こだわり)
- 数値的根拠(改善率、満足度など数字で示せるもの)
- 機能・利用方法の一覧
- Q&A
サービスの特徴(ポイント)や、自社サービスが選ばれている理由として特徴や競合との比較を掲載しているランディングページも多いですね。
パーツ構成とデザイン参考例
1.メリットを提供できる根拠
ファーストビューや結果パーツにあるユーザーへの利益が、どうして起こるのかという根拠を説明します。もっともオーソドックスなタイプです。
〇〇の特徴、〇〇の理由、〇〇の強み、などの見出しが多いです。
下記2サイトは、最初にユーザー利益を提示して、次に根拠としてサービス内容や特徴を紹介しています。
ランディングページとして典型的な構成ですね。
●配合成分の有効性を示すパターン
「この商品で、〇〇になる(効果がある)」と断言できない業種の場合は、使用している成分に有効性が認められてたことの紹介=実証にすることもあります。サプリメントや育毛などでよく見かけるパーツです。
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https://www.sunmillion-ikiiki.jp/Landing/Formlp/nyu_pre_1-1a.aspx
●トップページの場合
ランディングページ型ホームページの場合は、上記の例ほどしっかりと根拠を説明しない構成も多いです。なぜベネフィットが得られるかよりも、商品/サービスの優れている点、こだわりポイントなどが中心の作りですね。
LPは内部リンクをあまり作りませんが、ランディングページ型ホームページはホームページ。詳しくはこちら、とリンクを作っても下層ページへ繋いでも良いわけです。
https://www.g-madoka.ed.jp/
まどか幼稚園
https://www.cdc-de.ac.jp/basic-design/
中国デザイン専門学校
2.結果と実証をセットにする
結果と実証がセットで、1つのパーツとなっている構成もあります。
下記のランディングページでは、見出しが結果、その下の説明テキストが実証=なぜ結果が出るかの説明と考えることができます。
https://biz.moneyforward.com/accounting/
マネーフォワード クラウド会計
下のKU-ORCAS紹介ページではberoreで問題(お悩み)、Afterで結果、その下が実証と3つのパーツで1つのセットになっています。コンパクトで見やすく、一連の流れが分かりやすいデザインですね。
https://www.ku-orcas.kansai-u.ac.jp/mystery/case/
CASE STUDY on KU-ORCAS|関西大学アジア・オープン・リサーチセンター
ユーザー利益をあまり出さないケース
ランディングページでは、それを利用することでユーザーに起こる利益・良い変化を見せることが重要とされています。しかし、扱う商品やサービスによっては「あなたはこうなれます」と言い切れないものもあります。
【例】
- 健康になります
- 髪の毛が生えてきます
- 転職成功できます
- 投資で資産形成できます
こうした場合は、結果と実証のセット、かつ、ユーザーに起こるポジティブな変化については明記しない形も多いです。サポートします、ご提案します、~を配合しました、のように読み手にポジティブな未来を想像してもらう書き方ですね。
https://www.careearth.info/lp2/
Care Earth(ケアアース)
https://www.yawata.tv/lp/mrbasic_hp/
マヌカローヤル®BASIC
数値的根拠を提示することで、製品の良さやキャッチコピーの裏付けとする構成もよく使われます。メリットや特徴に入れ込むほか、下記ページのようにそれだけで1つのブロックを作っても良いですね。
https://aikenjapan.jp/lp5/
アイケンジャパン
3.機能一覧を示す
たくさんの機能がある、こんな事もできる、というのも実証に入ります。
コンパクトに機能一覧がまとまっていると分かりやすいので、特徴やメリットとは別に、1つのパートとして作ることもあります。
https://kintone.cybozu.co.jp/
実習
実証に該当するパーツの、デザイン参考をピックアップしてみましょう。
ランディングページ、ランディングページ型トップページ、どちらでも構いません。
- ベネフィットやメリットの根拠が説明されているパーツを2つ集める
- 結果・実証がセットになっているパーツ3つ集める
- 機能が一覧になっているパーツ2つ集める
- それぞれURL、業種、良いと思った点のメモを付属する
実習の提出は不要です。
結果と実証の差が曖昧な作りのランディングページもありますが、そこはご自身の判断で区分してみてください。