2-1.ファーストビュー作成(Photoshopでの写真加工) | SkillhubAI(スキルハブエーアイ)

2-1.ファーストビュー作成(Photoshopでの写真加工)

ファーストビューを作成していきましょう。
まずはPhotoshopを使って、ベースとなる画像部分を作っていきます。

最終仕上がりとPhotoshop操作範囲

ファーストビューの仕上がり

ファーストビューは、クリップしたOHEYAGO(オヘヤゴー)のデザインを参考に作成することにしました。
最終的には、下図のようなレイアウトにします。
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今回は、Photoshopで背景画像部分を作成していきましょう。

写真はバナー講座でも使った 笑顔のビジネスウーマン Stock 写真 | Adobe Stock のサンプル用画像を使用します。

ただ、ファーストビューで使うにはちょっと幅が短いですね。
横長になるように、別の背景画像と合成して使用します。
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注意

以下では、バナー講座で透過した女性の画像(psd)を使用します。
透過データがない方は、先に『ILLUSTRATORとPHOTOSHOPでつくるバナー制作講座 - Photoshopで背景を透明化する』を行ってください。

Photoshopによる補正と合成

1.新規ドキュメント作成

Photoshopを立ち上げて、ファーストビュー用の新規ドキュメントを作成します。
サイズは1440×700pxにしました。

作成したドキュメントは、わかりやすい名前をつけて素材フォルダに保存します。
本レッスンではfv-base.psdにしました。
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2.メイン写真を配置する

バナー講座で使用した女性の写真を配置しましょう。
そのままファイルを読み込むと、バナー講座のファイルの影響を受けてしまいます。
誤って消してしまわないよう、透過したpsdファイルをLP > sozai フォルダにコピー(複製)しておくと良いです。

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マスクで背景を透過しているpsdファイルを、ファーストビューの制作用ドキュメント(fv-base.psd)にドラッグ。配置します。
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3.背景画像と合成する

女性の背景に、別の画像(背景)を合成しましょう。

まずは、背景画像を探します。
今回はAdobe Stockのファイル番号「435934385」を使用してください。
⇒Adobe Stock

ダウンロードしたプレビュー画像をsozaiフォルダに移し、ファーストビューの制作用ドキュメント(fv-base.psd)にドラッグ。
横幅いっぱいまで伸ばして、とりあえず配置してください。
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背景と被写体(女性)との距離感が、なるべく自然に見えるように調整します。

拡大と移動を使って、下記のような配置にしました。
まだ不自然さがありますが、今回は“一眼レフで撮ったように背景をぼかす(被写体にフォーカスする)”とのことなので、ぼかしで誤魔化せるでしょう。 file

4.背景をぼかす

女性にピントを合わせたように見えるよう、背景をぼかします。

『ニューラルフィルター』を使ってみましょう。
今回使用する深度ぼかし以外にも、人物の加工を中心に便利なフィルター機能が複数搭載されています。

背景用の画像が入っているレイヤーを選択した状態で、トップメニューのフィルターからニューラルフィルターを開きます。
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深度ぼかしをONにします。
初めて使用する場合はダウンロードを行ってください。
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この“深度ぼかしニューラルフィルター”では、一眼レフカメラで被写体にフォーカスした(被写体以外をぼかした)ような効果を加えることができます。今回の目的にピッタリですね。

焦点の項目で、画像をクリックすると焦点を決めることが出来ます。
写真右側、手前から3本目のポールあたりをクリックしてみましょう。
少し待つと、プレビュー画像の方にぼかしが適用されます。
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焦点範囲を少し大きくします。
こうすることで右下の方のぼかしが弱くなります。
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ニューラルフィルターパネル右下、OKボタンをクリックして、深度ぼかしを適用してください。
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もう少し、ぼかしを加えてみましょう。
フィルターメニュー > ぼかし > ぼかし(ボックス) を使います。
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半径7pxくらいに設定して、OKをクリック。
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ここで一旦、ぼかしはOKとしましょう。

通行人やビルの模様が邪魔にならないよう、背景画像の位置を動かして調整します。
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こだわりすぎると先に進めないので、ぼかしも位置も「このくらいかな」というくらいの決め方で良いです。
必要に応じて、後で微調整していけば大丈夫です。

ぼかし方は色々

フォトショップにはたくさんのぼかしが用意されています。
似たような事をするのにも、色々なアプローチ方法があり、これが正解というものはありません。

何を使ったら良いかわからない時は、イメージしている仕上がりと見合わせつつ、いくつかのぼかしを試してみてください。

5.背景画像を補整する

次に、背景画像の明るさを変更していきます。
最終的には黒の半透明レイヤーを上に乗せるので、ちょっと明るすぎるくらいに補正してしまって良いです。

調整レイヤーから、露光量を選択します。
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露光とオフセットをプラスにして、背景画像を全体的に明るくします。
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調整レイヤー > トーンカーブ で更に調整します。
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白い部分が少し滲んだように見えるように、白のレベルを上げます。
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調整レイヤー > カラーバランス を追加します。
少し青みを感じさせるよう、調整してみましょう。
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補正前と比べると、かなり雰囲気が良くなったのではないでしょうか。
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背景画像とその調整レイヤーはグループ化してまとめておくと便利です。
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6.メイン画像を補正し、統一感を出す

背景が出来たので、メインの女性の画像を補正していきましょう。

トーンカーブ補正

調整レイヤー > トーンカーブ を使ってみます。
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背景にも調整レイヤーの効果がかかってしまっていますね。

女性にだけ効果がかかるようにしましょう。
調整レイヤーを右クリックして、クリッピングマスクを作成 をクリックします。
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こうすることで、女性にだけトーンカーブが反映されます。
目のアイコン(表示/非表示)を使って確認してみてください。
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背景とのバランスが良くなるようにトーンカーブを調整しましょう。
こちらも最終的に黒の半透明レイヤーを重ねるので、ちょっと白すぎるかな、くらいで大丈夫です。
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色味を背景に寄せる

背景グループを複製し、複製したグループを結合。
一枚のレイヤーにしてください。
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結合したレイヤーを一番上に移動させます。
トップメニューのフィルター > ぼかし > ぼかし(平均) をクリック。
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 ↓
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できた薄緑色に塗りつぶされたレイヤーを、クリッピングマスクにします。
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描画モードを「ソフトライト」に変更。
不透明度を35%くらいに設定すると、背景との馴染みが良くなります。
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7.最終仕上げ

最後に、半透明の黒いレイヤーを全体に重ねましょう。

新規レイヤーを作成して、黒で塗りつぶします。
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不透明度を調整したら完成です!
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psdファイルを上書き保存してください。
次回、Illustratorを使って配置していきます。