WordPressとは!?データで見てそのすごさを理解する

WordPressってブログ専用でしょ?と思われがち

プログラミングやコーディングの勉強を始めて、自分なりに一生懸命起ち上げたWebサイト。しかし、少し詳しい人から「あ~、WordPress使ってるんだ?」とマウンティングされたことはありませんか。私はあります。

確かに、WordPressはブログサイトを作る際にとても便利で、初心者にも使いやすいCMS(専門知識がなくてもWebサイトを作れるシステム)の一つです。しかし、WoredPressで作られたサイトは本当にコーディング初心者たちのブログサイトばかりなのでしょうか。

吉田先生

事実は小説より奇なり、データを見ながら確認していきましょう。

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27%のWebサイトがWordPressによって作られている

イギリスの大手インターネットサービス企業のnetcraftの調査によると、現在インターネット上で閲覧できるWebサイトは1億7,200万以上あるとのことです。日本人口よりもネット上のWebサイトの方が多いとは驚きです。

更になんとその27%、約3割のサイトがWordPressを使って作られているとのこと。つまり、約75,000,000のサイトがWordPressによってできているということです。「約75,000,000なんてイスタンブールの人口と同じ数のサイトがあったって個人が作ったサイトばかりでしょ?」と思う方もいるもしれません。

確かにWordPressは初心者でも使いやすいシステムですが、実はたくさんの有名サイトもで作られています。

数だけじゃない!WordPressで作られた有名なサイト事例4選

以前WordPressで作られている有名サイト事例にて紹介したこともありますが、身近なところではディズニーランドを運営しているオリエンタルランドのWebサイトもWordpressで作られています。

オリエンタルランド

また本家のウォルトディズニーカンパニーもWordPressで作られているようです。

ウォルトディズニーカンパニー

どんどん紹介していきましょう。昆布ポン酢で有名なヤマサ醤油株式会社のサイトもWordPressで作られています。

ヤマサ醤油株式会社

このあたりまで紹介すれば冒頭で「あ~、まだWordPress使ってんだ?」とマウンティングを来ていた相手も「WordPressもなかなか良いよね。」と焦りだすかもしれません。

極めつけは、東京大学教育学部のサイトです。

東京大学教育学部

全てではありませんが、WordPressが使用されているようです。約75,000,000なんてイスタンブールの人口と同じ数のサイトがあったとしても、これだけ有名なサイトも作られているということは使い勝手が良いシステムだということでしょう。

なぜ7500万のユーザーにWordPressが選ばれるのか

WordPressは常に進化している

そもそも先述したような大企業や、日本一と呼ばれる東京大学であれば優秀なエンジニアがWebサイトを作ることだった可能なはずです。しかし、なぜ彼らはWordPressを選んだのでしょうか。

考えられる理由の1つとしてWordPressが『常に進化し続けている』ことがあるのではないでしょうか。常に新しいプラグインや、テーマが配信され、更に基本的に無料で使用できるものが多いのも特徴の一つです。

またWordCampsと呼ばれる、初心者~上級者までスキルレベルに応じた勉強会や情報交換の場が設けられる機会も多く、世界中の68の都市に635のWordCampsが存在します。

育ち続けるシステム

累計発行部数20万部を超えるベストセラー「仕事は楽しいかね」というビジネス書籍をご存知でしょうか。事業に失敗した主人公に、謎の老人が仕事で成功する秘訣として「毎日1つ新しいことをやってみる。」と説く場面があります。

どんなに素晴らしいCMSを作り上げたとしてもアップデートが極端に遅かったり、時代に沿わない、使用できる機能が少ない等の欠点が放置されたままであればユーザーは離れて行ってしまうでしょう。

WordPressは確かに初心者にとって便利なシステムです。しかし、日々のアップデートを重ねた結果上級エンジニアにとってもカスタマイズを楽しめるシステムへと成長したのです。

65か国語に完全対応=国を選ばない

「優秀なエンジニアは皆このシステムを使っているよ。」と紹介されてもシステムの解説から何から全てが英語だった場合、どうでしょうか。私は残念ながら英語が堪能ではないので、どんなに優れたシステムであっても度々ネット上の翻訳システムを利用しなければならないとなると煩わしくて使用しません。

WordPressを使用したことがある方はご存知かと思いますが、初期登録時に使用言語を選択する画面がでてきます。しかし、その言語の量が尋常ではなく「日本語」を探して上下にスクロールを繰り返した思い出があります。

それもそのはずで、WordPressは完全翻訳対応している言語が65か国語、一部翻訳も含めると160か国語に対応しています。日々成長するWordPressですから、完全翻訳対応している言語はこの先も増え続けていくといわれれています。

約5万の無料プラグインでユーザーのスキルを問わない

またWebサイトの約3分の1がWordPressで作られている、と紹介しましたがこれはユーザーのスキルを問わないという点も大きな理由の1つでしょう。

WordPressには無料で使用できるテーマが3,000以上用意されています。画像1枚用意すればカスタマイズできるようなものから、ブログ専用としてではなく本格的な企業サイトを作成する為の要素がそろっていてデザイン性も高いものまで用意されており、これが基本無料で使用できるのです。

またプラグインと呼ばれる、後からサイトに機能を追加できるシステムに関しては48,500以上が無料で用意されています。「パンくずリストを追加したい。」「アニメーション機能で文字を動かしたい。」といった場合もプラグインを追加すれば複雑なコーディングを行わなくても実現が可能です。

しかし、人気のある既存テーマの場合、よっぽど工夫しない限りはどうしても既視感がでてしまう為「自分はサイトのデザインからコーディングまでイチからやりたい!」と考えるアグレッシブな方はオリジナルテーマを作成して、思い通りにカスタマイズしていくことで圧倒的なオリジナリティを生み出すことが可能です。

このように「今すぐブログを始めたいけどコーディングについては何もわからない。」という初心者から、「操作にも慣れてきたので既存テーマを自分好みにカスタマイズして使いたい」という中級者、「デザインもコーディングもできるけど、サイトの管理は楽したい。」と考える上級者まで満足できる操作性を備えたCMSなのです。

全オンラインストアの39%がWordPress!?

オンラインストアには欠かせないプラグイン-WooCommerce

個人ブログから大手企業のWebサイトまで幅広く利用されているWordPressですが、実は全オンラインストアの39%がWordPressのプラグインWooCommerceを使用しています。Builtwith(サイト上でどのようなシステムが使用されているかを突き止めるサービス)によるとeコマース(電子商取引)の技術市場でWooCommerceは10%のシェアを誇っているとのことです。

たった10%?と思うかもしれませんが、2018年時点でアクティブなオンラインストアは150万以上あり、その10%にWordPressのプラグインが使用されていると考えるとその凄さがわかるのではないでしょうか。

1年で2,000,000以上以上ダウンロードされたプラグイン-Jetpack

プラグイン繋がりでもう1つ大人気のプラグインをご紹介します。Jetpackは基本無料のプラグインですが、その機能の幅広さから多くのユーザーに支持され2017年のたった1年で2,000,000以上の新しいサイトにダウンロードされた実績があります。

具体的な機能の一部としては、ソーシャルメディアの統合、サイト情報のバックアップ、セキュリティなどです。Jetpackを使用せずにTwitterやFacebookなどとの連携を行おうとすると、複数のプラグインを使用するか、もしくは自分でコードをカスタマイズしなければならずとても面倒です。

私自身Jetpackの存在を知らずにSNSとの連携に挑戦した時期がありましたが、面倒な上に思ったような仕上がりにならずにストレス値が爆上がりした記憶があります。もしこれからWordPressを使おうと考えている方はまず最初にJetpackを追加することをおススメします。

世界のトップ100Webサイトの約15%がWordPress


ここまで読んで頂きありがとうございます。さて、「あ~、WordPress使ってるんだ?」とメガネをクイっとあげていた人を黙らせる為のソースは集まったでしょうか。紹介したようにWordPressはコーディングにまだ自信のない初心者の方にはもちろん、複数言語でコードを書くことができるエンジニアの方にもおススメのCMSです。

約75,000,000のWebサイト、65か国語への完全翻訳、約50,000の無料プラグインなどなどデータを見ると単純に「初心者が簡単に操作できる」という理由だけで支持されているわけではないことがわかります。その証拠に先述した大手企業の他に、世界でトップ100のWebサイトの内14.7%ものサイトがWordPressサイトというデータがあります。

具体例としてはTED、NBC、 CNN、 TechCrunch、 People magazine、 the NFL、 Best Buy、 CBS Radioなどです。

これほどの大企業がなぜWordPressを使っているのでしょうか。ぜひご自身でサイトを作ってその使用感を確かめてみてください。

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