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ブロックごとに記事本文を書く

吉田先生(通常)
吉田先生

ここまでのレッスンを踏まえて、記事本文の作成に着手してみましょう。執筆時にはSEOも考慮して、文中にキーワードと共起語を適度に入れられると良いです。

SEOライティングの基礎を知ろう

SEOライティングと呼ばれる手法の中で、主なポイントは3つです。

  • キーワードと共起語
  • 独自性
  • 専門性(信憑性)

独自性と専門性について

独自性というのは、オリジナルの内容か否かです。 類似サイトから“いいとこどり”して組み合わせただけのコンテンツや、引用文主体のまとめ記事は検索エンジンに評価されにくいです。参考にしたサイト・文献があっても、独自のコンテンツとして成立するまで肉付けしましょう。

専門性(信憑性)は、コンテンツが信頼できるか・信頼に値するかです。

Googleには「YMYL(Your Money or Your Life)」というガイドラインがあります。 特にMoneyとLife、お金や人生(健康や安全など)に大きく影響する内容であるほど、コンテンツ評価には信憑性が重要視されるようになっているわけです。

健康系であれば“医師監修”や“栄養士監修”、法やお金関係であれば“弁護士監修”や“会計士監修”と表記され、監修者の名前が掲載されている記事を見かけたことはありませんか。 これは専門家が書いている・監修している=信憑性が高い、ということです。読者の安心感をたかめるだけではなく、SEO対策でもあるのです。

今回のレッスン・実習で作成している内容はWeb系なので、大きな影響はありません。 Web系コンテンツメインのサイトのほうが、雑記ブログに紛れ込んだWebネタ記事よりは優先される可能性がある、くらいです。

キーワードと共起語を使う

Webライティング/SEOライティングで最も重要なのが、キーワードと共起語です。

タイトル・見出しだけではなく、本文にもキーワードは必要です。 これは「タイトルや見出しに書かれていることが、本文できちんと説明されている」と検索エンジンに評価してもらうことを目的としています。

下の2つの例文は内容はほぼ同じです。 ただし、右の文章では途中からタグが主体になり、htmlという言葉が使われていません。

file

人間が読めば、どちらもhtmlの話をしていることは分かります。 しかし、検索エンジンは機械です。 人と同じくらいに文のニュアンスを把握できるか、定かではありません。

ですので、タイトル・見出しと相違ない内容が書かれていることを伝えるために、キーワードを本文にも入れ込んでいく必要があるのです。

共起語も考慮しよう

キーワードに加えて共起語も入れることで、よりSEOにおける効果が期待できます。

共起語は、コンテンツのなかでキーワードとして選定した単語とよく一緒に出現する言葉。キーワードとの結び付きが強い言葉と言えます。

「html」の共起語を、共起語検索ツールで調べてみました。

共起語検索ツール:https://neoinspire.net/cooccur/ file

カッコ内の数字は、該当ワードの出現回数です。 リストの中から出現回数が多めで、記事内で使っても違和感がないものを探してみましょう。例文の中で既に使っている言葉もありますね。

file

共起語を使うことは、SEOにも、ユーザーにとってもメリットがあります。

検索エンジンは、共起語があると「検索ワードと関係がある」「検索ユーザーに対する解答を提示している」と判定し、コンテンツ評価を高める可能性があります。 ユーザーは、共起語が入ることで、自分が探しているコンテンツか判別しやすくなります。

こうした理由から、共起語の使用もSEOライティングのポイントとなっています。

ただし、キーワードにしろ共起語にしろ、使いすぎはNG。 Webライティング/SEOライティングはユーザーファーストが大前提です。

キーワードや共起語を織り交ぜることを意識しすぎて、ユーザーにとって読みにくいコンテンツになってしまえば意味がありません。キーワードは多量に詰め込むとGoogleからスパム判定を受ける危険もあります。

ユーザーが読みやすい、分かりやすい範囲で活用しましょう。

いざ、執筆

キーワードと共起語を意識しつつ、記事を書いていきましょう。

前回のレッスンで記事の構成・各ブロック(パート)の見出しは決めました。 それぞれの見出しのうち、書きやすい部分から書いていきます。 書きにくいな、というブロックは後回しにして構いません。

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  • キーワードと共起語の使用
  • 日本語の文法
  • 文が長くなりすぎていないか
  • 主語述語が分かるか(ねじれていないか)

などなど、ライティング時に注意することはたくさんあります。 すべてを考えて、最初から完璧な文章を書こうと思うと進めなくなってしまいます。

まずは上の図のように、思いつくままに書いてみましょう。 そこから文章を修正していったほうが詰まりにくいですよ。

実習

前回の実習で考えた構成に沿って、1つの記事のテキストを完成させてみましょう。 記事の概要・最後に入れるまとめは、まだ書かなくて良いです。

ライティングの要項

  • Googleドキュメントを使って作成する
  • 文字数は3,000文字以上(※概要・まとめは除く)

※文字数の確認は文字数カウンター等のツールを活用して下さい。

ちなみに、原稿作成には下記のような方法もあります。

  • Microsoft Wordを使う
  • Microsoft Excelを使う
  • ローカル環境のWordPress(投稿エディター)を使う
  • rtf(チッリテキスト形式)が利用できるエディターを使う

クラウドソーシングで募集されている「ライティング案件」だと、データ納品時にはWord形式 (.docm , .docx)が多く使われています。

PDFファイルやテキストファイルでの入稿、CMS入稿(クライアントが用意したWoerPress等のエディターを使う)などの方法もあります。ただし、受け付けてもらえるデータ形式は、クライアントによって対応・非対応に差があるため確認が必要。

まとめ

Webライティングでは品質の高いオリジナル記事を作成するだけではなく、キーワードを意識した文章を書く必要があります。キーワードと合わせて共起語を使い、「何について」書かれている記事か、ユーザー、検索エンジン、両方に示しましょう。

考えながら書いていけるのがベストですが、考えすぎて進めなくなったら、まずはしっかりしたコンテンツ(文章)を作ることを心がけます。表現は後から見直して、修正していけば問題ありません。