
コンテンツ、記事の企画で外せないのが「キーワード選定」です。キーワード選定を行うために、実際にどのくらい検索されているかを確認できる“Googleキーワードプランナー”というキーワードツールに登録してみましょう。
キーワード選定とツール
Webコンテンツ企画時に「キーワード選定」が重視されています。 キーワード選定とは、ユーザーに検索してもらいたいキーワードを決めることです。
どんなに素晴らしいコンテンツを用意したとしても、ユーザーの検索と離れた表現としていては、誰もアクセスしてくれません。作成するコンテンツ/記事にアクセスしてもらうためには、ユーザーのニーズがあり検索しそうなキーワードを選ぶ必要があるのです。
もちろん、Webライティング・SEOライティングでも、キーワード選定は重要です。 記事のタイトル決定にはキーワードが必要ですし、本文のライティングもキーワードが決まっているほうが進めやすいです。
例えば、HTML初心者向けの記事を依頼された場合。 ユーザーは「HTMLやタグって何なのか、どうやって書けばよいのか知りたい」と思っているという仮説を立てます。その場合に検索しそうなキーワードを考えるのです。
キーワードツール
では、どうやってキーワードを選定するのでしょうか。 キーワード選定を行うためにやることはたくさんあります。
【例】 1.ターゲットユーザー/ペルソナを決定 2.サイト全体のキーワードを確認 3.作成コンテンツのキーワード候補をたくさん挙げる 4.検索ボリュームを確認する 5.検索意図とニーズを考える
こうした作業の中で、キーワードの候補を探したり、候補の中からどのキーワードを採用するか決めたりするために「キーワードツール」と呼ばれるツールを使用します。
キーワードツールでは下記のようなことが確認できます。 * 検索ボリューム(そのキーワードが検索された回数) * キーワードの関連ワード、その検索ボリューム * キーワード検索数の推移
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、Google広告(旧Googleアドワーズ)に付随しているサービスの1つです。その名の通り、キーワード調査、キーワード選定をサポートする機能が提供されています。
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
Googleキーワードプランナーは元々、Googleから有料広告を出すユーザー向けのサービスです。しかしGoogleが提供していること、高性能で使い勝手が良いことから、SEO対策用のキーワードツールとしても広く利用されています。 キーワードツールの代名詞といっても過言ではない存在です。
キーワードプランナー利用は無料?
Googleキーワードプランナーは、広告費を支払っているユーザー以外でも無料で使用することが出来ます。
利用にはGoogle広告アカウントを作成する必要があります。Google広告アカウントを作成しつつ、広告を出さないことで、無料でキーワードプランナーを利用するという形ですね。
が、実際に一定以上の広告費を使用しない場合は、詳細な検索数が確認できないなど機能が制限されています。正確な数値を把握したい時には、広告費を使うことも検討しましょう。
キーワードプランナーの登録方法
Googleキーワードプランナーを開きます。 https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
キーワードプランナーに移動、のボタンをクリックして下さい。
Googleアカウント選択画面が表示されます。 Google広告に使用したいアカウントを選んでログインして下さい。
ビジネス情報の確認画面が表示されます。 (※広告の主な目的~という画面になった方は下の「広告の主な目的は~画面が表示された場合」をご確認下さい)
↓
表示されている情報を確認し、修正がなければ送信ボタンをクリック。
これでGoogle広告にアカウントが紐付けられました。 「キーワードプランナーを使う」をクリックするで、キーワードプランナーの画面が開きます。
広告の主な目的は~画面が表示された場合
「ビジネス情報の確認」画面が表示されず、下記のような画面が表示された場合。
下部にある「エキスパートモードに切り替える」をクリックして下さい。 広告の目的 はウェブサイトでの商品購入や申込みを増やす、にします。
「このキャンペーンで達成したい目的を選択」となり、選択肢が表示されます。 パネル部分はどれも選択せず「キャンペーンなしでアカウントを作成」というテキストをクリックして下さい。
上の説明と同じ、ビジネス情報の確認 画面に移動します。 送信をクリックして、設定を完了して下さい。
キーワードプランナーの使い方
キーワードプランナーの機能は2つに分けられています。 * 新しいキーワードを見つける * 検索のボリュームと予測のデータを確認する
「新しいキーワードを見つける」を開いてみましょう。
↓
調査したいキーワードを入力する画面に切り替わりました。 キーワードを入力してみましょう。
「結果を表示」をクリックすると、キーワードの検索ボリューム、キーワード候補などが掲載された一覧画面が表示されます。
テーブルの右側は広告出稿に関係するものです。 キーワードツールとして見る場合は、左のキーワードと検索ボリュームを見ます。
無料版(広告未出稿時)では、検索ボリュームが「1万~10万」のようにものすごくアバウトに表示されるようになっています。
- 10万~100万:とても多い
- 1万~10万:やや多い
- 1000~1万:中
- 100~1000:やや少ない
- 10~100:少ない
- 0~10:ほぼない
と、大まかな検索ボリュームのイメージが掴めるくらいですね。 これでも手動で検索するよりは、かなり役に立ちます。
もっと明確な情報を知りたい方はGoogleからリスティング広告を出す、別のキーワードツールと併用するなどしてみましょう。
ちなみに、調べたいキーワードは複数指定も出来ます。 Enterキーを使って区切って入力しましょう。
キーワードプランナーの開き方
キーワードプランナーの画面から「キーワードプランナーに移動」をクリックすると、ダイレクトにキーワードプランナーが表示されます。 しかし、それ以外の箇所からログインしたり、設定などを開くと、キーワードプランナーはちょっと分かりにくい場所にあります。
Google広告のアカウントページ(概要)は下記のようになっています。 見える場所にキーワードプランナー画面へのリンクがありませんね。
キーワードプランナーは、画面上部の「ツールと設定」から開きます。
実習
キーワードプランナーを利用してみましょう。 Google広告アカウントの作成(Googleアカウントの紐付け)を行い、キーワードプランナーを利用できる状態にしてください。
次回、キーワードの選定でもキーワードプランナーを利用します。