Instagram風コラージュサムネイル制作【素材と文字の配置、装飾】 | SkillhubAI(スキルハブエーアイ)

Instagram風コラージュサムネイル制作【素材と文字の配置、装飾】

前回のレッスンで背景透過した画像を使い、コラージュ風のサムネイルを作ります。

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サムネイルに必要な要素の配置

1.新規ドキュメントを作成

こちらもInstagramを意識した、1080px × 1080pxのアートボードで進めます。 新規ドキュメントを作成してください。

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2.背景の作成

長方形ツールとラインツールを使って、背景を作ります。

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それぞれの要素の大きさ(高さ)は、どの方法で設定しても良いです。

  • 感覚で長方形を置いてみる
  • 〇〇pxなど数値で決める
  • 下図のようにガイドレイアウトで分割し、線に合わせる

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出来た背景用のレイヤーはグループ化してまとめ、動かないようにロックしてください。

3.透過した写真素材を配置

背景透過した写真(psdファイルの方)をアートボードに配置していきます。

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アイテムの、大きさ、位置を大まかに整えてください。

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グリットを活用すると感覚的に揃えやすくて良いかもしれません。 下図は、100pxの5分割(小さい1マスが20px)にグリッドを設定した場合です。

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透過素材もグループにまとめてロックしておきます。

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4.テキストを追加

横書き文字ツールに持ち替えて、画像内にテキストを入力します。

文字の大きさや位置も、最初は「大まかに」で良いです。 後から調整・装飾がしやすいよう、行、もしくはワードごとにテキストレイヤーを分けておくと便利でしょう。

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装飾する

透過した画像にフチと影を追加

ベッドホンの写真を目立たせるために、白い縁とドロップシャドウを加えます。

透過写真グループのロックを解除し、レイヤースタイルを開きます。

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境界線を選択して、色・サイズを設定していきましょう。 解説ではサイズを15px、位置は外側に設定しました。

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次に、ドロップシャドウ。 なのですが、このままレイヤースタイルでまとめて設定すると下図のようになります。

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境界線は無視して、画像ベースで影がついてしまっている形です。 境界線までを1つの画像としてドロップシャドウをつけたい場合とは、ちょっと違いますね。

境界線も込みでシャドウをつけるときは、レイヤー効果を2段階に付けます。

レイヤースタイルを設定したレイヤーもしくはグループを、更にグループを作って囲います。 そして、囲ったグループに対して、ドロップシャドウを設定します。

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ドロップシャドウは以下のような設定にしました。 右下に影がつく角度120°~135°くらいが、ドロップシャドウの位置としては良く使われています。

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不透明度、距離、スプレッド、サイズは大きくするほど不自然になりがち。 小さめの数値を入れたほうが、失敗はしにくいです。

なお、今回のようにすべてを1つのグループで囲い、レイヤースタイルの設定した場合。 下図のように、画像がくっついている部分は一塊として影が付けられます。

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画像それぞれにドロップシャドウを付けて、重ねて配置したい場合は不向きですね。 その場合は本記事末にある『補足:選択範囲の拡張』の方法を試してみてください。

画像の外側に境界線とドロップシャドウ文が加わります。 見本のように大きくなりすぎた場合は、透過写真を少し小さくして整えてください。

複数のレイヤーもしくはグループを選択し、自由変形を行うと、同じ縮小率で一気に画像を小さく出来ます。 もちろん、個別に調整しても構いません。

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画像のサイズ・位置の調整が終わったら、文字部分の調整・装飾に進みましょう。 動かないように再びロックしておくと良いです。

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文字部分を作り込む

簡単に配置していたテキスト部分を作っていきます。

コスパ最強

文字色を白に変更。中央揃えに見えるよう整えます。 そして、プロパティパネル > 変形で、回転の値を変更。文字を右上がりにします。

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レイヤースタイルで茶色の境界線を追加。 画像内にある色を使う場合は、カラーピッカーのスポイトを使います。

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1万円以下で~

「1万円以下で買える」の部分は、文字色を背景の線と同じ茶色に変更。

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「おすすめのヘッドホン」の行はレイヤー効果を追加します。 境界線を茶色、コスパ最強よりも少し大きめのサイズに設定しました。

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光彩(外側)でうっすらと周囲を光らせます。

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12製品ランキング

一番下の「12製品ランキング」は背景を入れてみます。

長方形シェイプツールで長方形を作成。塗り色は、背景の線と同じ茶色にします。

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レイヤー効果 > ドロップシャドウで、長方形を重ねたような表示を作ります。 (長方形レイヤーを複製して塗り白に変え、右下へ移動しても同じ見た目にできます)

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パターンオーバーレイから、企業メディア風アイキャッチ【B】で使ったパターンを薄くのせました。 下図はストライプですが、ドットなどでも良いですね。

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文字のバランスを整える

バランスを見ながら、テキストのフォントサイズ、字間・行間、配置などを整えてください。

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文字の強調

ラインツールを使って「1万円」の左に斜線を2つ作ります。

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作成した左側の線レイヤー×2を選択して、レイヤーを複製。
プロパティで水平方向に反転させ、右側へと移動します。

  • Win:Ctrl + J
  • Mac:command + J

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よく見かける、文字を\ と /で挟む装飾ができます。

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これで、複数の写真を貼り付けたコラージュ風のサムネイルができました。

全く同じアイテムの配置でも、塗り色・線の色と、レイヤースタイルを変えると雰囲気がかなり変わります。 自分好みにアレンジしてみると、楽しいですよ。

【解説で作った画像】

【色、レイヤースタイルをアレンジ】

補足:選択範囲の拡張を使う方法

透過した画像の縁取りは、描画ピクセルから選択範囲をつくる方法もあります。

windowsはCtrlキー、Macはcommandキーを押しながら、レイヤーサムネイルをクリック。

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描画ピクセル(透明ではない部分)で、選択範囲が作成されます。 選択範囲メニューから、選択範囲を変更 > 拡張 を選択。

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拡張したい数値を入れて、OKを押します。

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選択範囲が設定した数値分、ヘッドホンよりも大きくなりました。

新規レイヤーを追加し、画像の縁取りに使いたい色で塗りつぶし。 レイヤーを画像の背面(下)に移動させると、縁取りしたように見えます。

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塗りつぶしたレイヤーに、ドロップシャドウを追加する。

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個別に設定していますので、画像を重ねた時にもそれぞれドロップシャドウが入ります。 アイテムを重ねて配置し、前後感を出したい時に適していますね。

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また、表面(境界線)の凹凸が多い画像だと、“境界線”で縁をつけると汚く見えてしまいます。 描画ピクセルから選択範囲を作って拡張したほうが、滑らかに仕上がります。

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このように、最終的には同じような見た目になっていても、Photoshopの操作・設定方法が違うこともあります。 使用する画像・表現したいことに合わせて色々と試してみましょう。

どの方法でも表現出来る場合は、自分のやりやすい方法でOK。

「これが正解」というものはありません。 色々な操作を試しながら、自分の使いやすい方法、それが上手くいかない時の方法などをストックしていきましょう!