企業メディア風アイキャッチ【A】の作成 | SkillhubAI(スキルハブエーアイ)

企業メディア風アイキャッチ【A】の作成

お役立ち資料やウェビナー(Webセミナー)のアイキャッチでも見かけるような、シンプルでカッチリしたデザインを作成してみましょう。

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サムネイル画像を作成しながら、以下のことが学べます。

制作条件

アイキャッチ掲載事項

以下表のテキスト、素材画像を使ってアイキャッチを作成します。

架空のサムネイルですので、出演者の画像はフリー素材を使用しています。 解説と一緒に操作をされる場合は、リンク先からダウンロードしてご利用ください。

シリーズ名 Web Marketing Session (vol.3)
タイトル 7つの成功事例から学ぶ
サブタイトル モノを売るためのコミュニケーション戦略
出演者 男性)
株式会社イグニス マーケティング部部長
Jake Smith氏
女性)
株式会社EDesign 代表取締役社長
高橋 春香氏
画像素材
URL:https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/Vmer6eNEysM

(※ Mサイズのダウンロードがおすすめ)
URL:https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/pAtA8xe_iVM

(※ Mサイズのダウンロードがおすすめ)

制作画像のサイズについて

アイキャッチ画像としてオーソドックスな、幅1200px × 高さ630pxで画像を作成します。 一緒に操作をされる方は、Photoshopで新規ドキュメントを作成してください。

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1.大まかなレイアウトを考え、ガイドを引く

1-1.大まかなレイアウト(配置)を決める

画像を作成する際に、最初に考えるのは「どんな感じのレイアウトにするか」です。 頭の中で考えても、手書きでラフを作りながら考えても、どちらでも構いません。

今回は完成見本がありますから、そのまま進みます。

1-2.ガイドを設定

必須ではありませんが、ガイドを設定しておくと作業がしやすいです。 練習も兼ねて、Photoshopで簡単にガイドを設定しでみましょう。

表示 > ガイド > 新規ガイドレイアウトを作成。

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今回は配置目安に、アートボードを等分割できれば良いので、以下のように設定します。

  • 下3分の1くらいを白っぽくしたいので、行は「3」分割
  • 列は中央がわかるように「4」分割
  • マージンは上下が20px、左右が50px(トリミング対策に安全範囲を設定)

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「OK」を押すと、一気にガイドが作成されます。

ガイドの選択・変更

移動ツール選択状態でガイドをクリックすると、ガイドの選択が出来ます。

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選択したガイドは単体での移動・削除や、線の色の変更も可能です。

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ガイドのロック

ガイドが設定できたら、ガイドをロックしておきましょう。 そのままだと移動ツールで動かせるので、制作中にガイドがズレないように予防します。

ガイドのロック/ロック解除も 表示 > ガイド 内にあります。 「ガイドをロック」をクリック、表示されているショートカットキー、どちらを使ってもロックできます。

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ガイド表示/非表示切り替えのショートカット

作成したガイドは、以下のショートカットキーで表示・非表示の切り替えが可能。 表示していると邪魔、わかりにくいときは表示・非表示を切り替えて作業を進めます。

  • Win:Ctrl + :
  • Mac:command + :

2.必要パーツを配置

何から着手するか迷ったら、まずは画像に入れ込む必要があるアイテム(文字・画像など)の位置をざっくりと決めます。

色やフォントサイズなどは後からでも調整が効きます。 最初からしっかり作り込むのではなく、まずはラフを作る、必須要素の場所取りをする、というイメージです。

2-1.上下の色分け

長方形ツールを選択し、アートボードの上から3分の2までの長方形を追加します。 数値でサイズを入力しても、ガイドを使ってドラッグで描画しても、どちらでも構いません。 塗り色は暗めの青、線は無しに設定します。

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同様に、下3分の1には薄いグレーの長方形を作成してください。

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背景が動いてしまうと作業しにくいので、グループ化してロックをかけましょう。 グループ化したいレイヤーを選択(複数選択はCtrlキーを押しながらクリック)。

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フォルダアイコンをクリックするか、以下のショートカットキーでグループを作成します。

  • Win:Ctrl + G
  • Mac:command + G

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作成したグループを選択した状態で、鍵のアイコンをクリック。 グループ全体をロックします。

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グループ名は、フォルダ横のテキストをダブルクリックで打ち替えられます。 変更しておくと分かりやすいでしょう。

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2-2.写真配置スペースの確保

長方形ツールのアイコンを右クリックし、楕円形ツールに切り替えます。

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アートボードをクリックして、250px × 250pxの正円を作ります。 塗り色は何色でも構いません。

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移動ツールに持ち替えて、作った円を、写真を配置したい位置に移動。 円の左端はマージンを設定したガイド線に、円の中心は3分の2を示すガイド線に合わせます。

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もう一つ同じ正円を作ります。
以下のショートカットキーで、レイヤーを複製すると楽です。

  • Win:Ctrl + J
  • Mac:command + J

複製したレイヤーの円は、右側へと移動します。 Shiftキーを押しながらドラッグすると、縦位置がズレにくいです。

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2-3.テキストを配置

画像に文字として入れ込む必要がある情報を、文字ツールを使って配置します。 情報の優先順位でフォントサイズは最初から変えていますが、こちらも作り込む必要はありません。 大まかに位置と大きさを決めるイメージで、簡単に作っていきましょう。

横書き文字ツールを選択して、アートボード上をクリック。 テキストカーソルが表示されたら、文字を入力してください。

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オプションバーや、文字パネルと段落パネルを使って、フォントやフォントサイズ、揃え位置などを設定します。 タイトルは大きく表示させたいので、改行を入れて2行にしました。

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※見本では、文字は全てAdobeのフリーフォント『源ノ明朝(Bold)』を使用しています。

オプションバーの○アイコン、もしくは以下ショートカットキーで確定します。

  • Win:Shift + Enter
  • Mac:Shift + enter(return)

文字の位置を調整しましょう。 テキストレイヤーが選択された状態で、移動ツールに持ち替えます。

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移動ツールを選択しているときには、オプションバーで整列・分布が使えます。 “水平方向中央揃え”を使うと、文字をアードボードの横方向中央に配置可能です。

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同じように、文字ツールでタイトル以外の文字も配置します。 文字サイズや配置はこだわりすぎず、大まかにでOK。

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制作を進めていくと、上図右側のように、レイヤーが積み重なっていきます。 必要に応じて、グループを作って整理していきましょう。

今回は、下図のように楕円形のレイヤー2つでグループを作成しておいてください。 そのほかのレイヤーはそのままでも、整理しても、どちらでも構いません。

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3.人物写真を配置する

正円のシェイプ部分に写真を表示させます。 使いたい画像ファイルをPhotoshopのアートボードの上に、ドラッグ・アンド・ドロップしてください。

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複数まとめてドラッグ・アンド・ドロップした際は、1つを確定すると、次の画像の配置に進めます。

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男性の写真を、左側の正円の上に重ねます。 アードボード上の配置だけではなく、レイヤー並びもドラッグして“楕円形”のすぐ上に変更してください。

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男性の写真レイヤーを選択している状態で、クリッピングマスクを作成します。 レイヤーメニュー内の項目、もしくは以下のショートカットキーで出来ます。

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クリッピングマスクのショートカットキー

  • Win:Alt + Ctrl + G
  • Mac:command + option + G

  ↓

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クリッピングマスク化出来たら、円の中にお顔が収まるように写真の位置・大きさを調整します。 バウンディングボックスを表示にチェックを入れると、ポイント(□)が表示されるのでドラッグで調整できます。

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画像の縦横比が崩れてしまう場合は、オプションバーの“縦横比を固定”部分を確認してください。

  • 縦横比を固定 ON:ドラッグすると縦横比を保ったまま、拡大縮小
  • 縦横比を固定 OFF:ドラッグすると縦横比が崩れる(ドラッグした方向のみ拡大縮小)

Shiftキーを押しながらドラッグすると、それぞれ反対になります。

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同様の操作で、右側の円部分には女性の写真を表示してください。 顔の大きさがだいたい同じになるように調整すると良いでしょう。

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4.テキスト部分の調整

アバウトに配置していた文字の位置、大きさなどを整えていきます。

4-1.タイトルまわり

アートボード中央付近に置いた、タイトルのテキストを目立たせます。

フォントサイズ・行間・字間

まず、文字をもう少し大きくしてみます。 合わせて文字ウィンドウで行間・字間も調整すると見やすくなります。

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タイトルのテキストと被らないよう、写真は少し下に移動させました。

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一部分だけを変更する

白一色、同じフォントサイズだと、ちょっと単調ですね。 テキストの中の一部分だけを選択すると、そこだけ色やサイズを変更できます。

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この仕組みを使って、フォントサイズなども部分的に変えていきます。 フォントサイズの変更に合わせて、行間や字間、テキスト位置も調整。

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このコンテンツの目標であろう「モノを売る」にはカギ括弧をつけて強調しました。

ただ、カギ括弧はじまりだと右に寄って見えますね。 こうしたときは“字間のカーニング”を設定すると落ち着きます。 左に動かしたいので、入力する数値はマイナスにします。

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4-2.シリーズ名とキャッチコピー

タイトルの上にあるシリーズ名も、同じように部分的に色やサイズを変えます。

背景は長方形ツールで簡単に作っています。 シェイプの塗り色を黒、塗りの透明度60%、描画モードを乗算に設定しました。

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次に「7つの成功事例から学ぶ」というコピー部分。 こちらは、同じ長方形シェイプでも、塗りなし、線ありにしています。

プロパティパネルの“アピアランス”項目で、配色と角の丸さを設定できます。

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4-3.ゲスト情報

アートボード下部、ゲストの情報部分を整えます。 役職部分の文字を小さくして、テキストの位置を調整。

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だいぶ、それっぽい形になってきました。

5.装飾・全体調整

5-1.背景画像を入れる

アードボード全体に抽象的な背景画像を入れます。 pixabay、Adobe Stockなどで「background」「wallpaper」「texture」「abstraction」などのワードで検索すると見つけやすいです。

今回は以下の画像を使います。

素材画像を、アートボードへドラッグ・アンド・ドロップ。 全体に表示されるようサイズを調整し、背景を配置します。

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背景グループのロックを解除し、一番上に画像のレイヤーを移動します。

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描画モードや不透明度を変更して、主張しすぎない程度に調整してください。

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描画モードによっても、印象はかなり変わります。 いくつか試して、イメージに合う表示を探してみると楽しいですよ。

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5-2.写真にレイヤー効果をつける

丸く切り抜いた写真にアクセントを付けます。 Photoshopには簡単で便利な「レイヤー効果」機能があるので、使ってみましょう。

クリッピングマスクにした写真をまとめたフォルダ(グループ)をダブルクリック。 もしくは、右クリックで表示されるメニューから「レイヤー効果」を選択し、レイヤースタイルのウィンドウを開きます。

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ドロップシャドウにチェックを入れると、影が付き、浮き上がったような見え方になります。

反対に、画像が沈み込んだような効果も付けられます。 ベベルとエンボスにチェックを入れ、スタイルを“ベベル(内側)”にすると出来ます。

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どちらでも良いので、お好きな効果をつけてみてください。

5-3.全体調整

全体のバランスを見ながら、各パーツのサイズや位置を調整したら完成です。

調整だけでなく、社名の下にラインを入れるなどアクセントを追加しても良いですね。 ラインツールは長方形ツールと同じ並びにあります。

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これでAタイプのアイキャッチ画像は完成です。