最初にコーディング要件にあった、以下2つの外部ファイルを設定しましょう。
- Webフォント(Googleフォント/Noto Sans Japaneseとicon)
- サニタイズCSS(sanitize.css)
事前準備
これからランディングページ(LP) をコーディングしていくためのhtml,cssファイルを作成してください。
ファイル名は任意で構いません。
htmlファイルでは<link rel="stylesheet"... >
を使って、作ったcssファイルを読み込ませます。
次に、今回のレッスンでCDN等の読み込みを確認できるよう、下記のコードを<body>~</body>
の間に貼り付けてください。
<h1>CDN,CSS確認</h1>
<h2>h2</h2>
<h3>h3</h3>
<a href="https://skillhub.jp/">リンク</a>
<p>段落</p>
<b>太字</b>
<i>Italic</i>
<em>強調</em>
<ul>
<li>箇条書き1</li>
<li>箇条書き2</li>
</ul>
<ol>
<li>箇条書き1</li>
<li>箇条書き2</li>
</ol>
htmlファイルが下図のようになっていればOKです。
Googleフォントの導入
Google fonts導入方法
Webフォントを使えるように設定します。
https://fonts.google.com/を開いてください。
Noto Sans Japaneseをクリックして開きます。
見つけられない方は、検索(Search fonts)を使ってください。
ページをスクロールダウンしていくと、Stylesという項目があります。
ここでは、使用したい文字の太さを決めることができます。
今回は「Regular 400」「Bold 700」の2つをSelect this styleで追加してください。
styleを追加できたら、画面右上に表示されているパネルのようなアイコン(View your selected families)をクリック。
Selected familyというパネルが開きます。
使用するフォントスタイルがあれば、下の方に導入のためのコードが表示されます。
赤線で囲ったlinkタグの部分をコピーします。
指示通りhmlファイルのhead内に貼り付けましょう。
緑の線で囲った、font-family
の指定もコピー。
こちらはcssファイルで、bodyをセレクタにして使ってください。
ブラウザで表示を確認してみましょう。
検証ツールでbodyのフォント指定をOFFにしてみると、Google Fontsが使われているか分かりやすいです。
Googleアイコンの導入方法
次に、Googleのアイコン表示させてみましょう。
Google Fonts系列サービスから利用できるアイコンには、2つの種類があります。
本講座では「Google Material Icons」の方を使用します。
早くレッスンを進めたい方は、Material Symbolsの部分はスキップしても構いません。
Google Material Icons(マテリアルアイコン)の導入方法
Material Iconsは従来のアイコンセットで、現在でも広く使われています。 シンプルで一貫性のあるスタイルが特徴です。このアイコンセットはWebサイトやアプリでの使用に最適で、視認性や読みやすさを重視しています。5つのスタイルオプション(filled、outlined、rounded、sharp、two-tone)があり、それぞれが独立したアイコンセットとして扱われています。
まず、CDNコードを貼り付けます
Google Fontsガイド Setup Method 1. Using via Google Fonts によると、こちらもCDNでCSSファイルを読み込む必要があります。
掲載されているCDNのコードをhtmlファイル、head内に貼り付けましょう。
<link href="https://fonts.googleapis.com/icon?family=Material+Icons+Outlined" rel="stylesheet">
使いたいアイコンのコードをコピー
https://fonts.google.com/icons?icon.set=Material+Iconsで、アイコンを探してみましょう。
最初に、左側のStylesが「Material Icons」になっていることを確認してください。
一覧表示されている中から、使いたいアイコンを探します。
下図は、videoで検索した場合です。
モニターの中に再生マークがあるアイコン(Ondemand Video
)を使ってみます。
使用したいアイコンをクリック。
パネルが開いて、アイコンを表示させるためのコードが出てきます。
赤線で囲った部分をコピーして、htmlファイルに貼り付けてください。
↓
<span class="material-icons-outlined">
ondemand_video
</span>
表示を確認してみましょう。
アイコンが表示されていませんね。
ondemand_video
と、文字が表示されてしまいました。
Googleアイコンが表示されない?!
上図のような「Googleアイコンが表示されない」というお問い合わせ、実は結構あります。
冒頭で紹介したように、Googleアイコンは5つのスタイルに分けられています。
CDNでCSSを読み込ませる際に、使用したいスタイルを読み込む設定を行っていないとGoogle マテリアルアイコンは表示されません。
デフォルト(Material+Icons)は“Filled”を使う設定です。
選択したアイコンのスタイル“Outlined”が使えるように変更しましょう。
Iconsの後に+スタイル名をつけます。
<link href="https://fonts.googleapis.com/icon?family=Material+Icons+Outlined" rel="stylesheet">
上書き保存して、ブラウザをリロードするとアイコンが表示されます。
GoogleアイコンのスタイルとCSS
Google Fonts Iconsで使用するスタイルは下記のようになっています。
アイコンが表示されないときは、正しいスタイルシートを指定できているか確認してみましょう。
スタイル名 | linkタグでの指定 | CSSクラス |
---|---|---|
Filled | Material+Icons | material-icons |
Outlined | Material+Icons+Outlined | material-icons-outlined |
Rounded | Material+Icons+Round | material-icons-round |
Sharp | Material+Icons+Sharp | material-icons-sharp |
Two tone | Material+Icons+Two+Tone | material-icons-two-tone |
FilledとOutlinedの両方を使いたい!という場合は、パイプ(|
)で区切ることで複数スタイルを使用することもできます。
<link href="https://fonts.googleapis.com/css?family=Material+Icons|Material+Icons+Outlined" rel="stylesheet">
極論、全部のスタイルを読み込ませてしまえばアイコン使い放題です。 が、全アイコンのデータを読み込むとページ表示が遅くなる可能性があります。必要なスタイルだけ追加するのがオススメです。
Google Material Symbols(マテリアルシンボル)の使い方
Google Material Symbolsは2022年から導入されたアイコンシステムで、より高度なカスタマイズが可能なことがウリ。
StylesのところでMaterial Iconsに「deprecated(非推奨)」とつけられていたように、GoogleはGoogle Material Symbolsの使用を推奨しています。
Google Fontsでアイコンを探して使う
https://fonts.google.com/iconsでアイコンを探します。
今度はStylesで「Material Symbols」を選択してください。
左上、Customizeではアイコンが塗りつぶしタイプか線か、線ならどのくらいの太さか、などを調整できます。
使いたいアイコンをクリックしてみましょう。
右側にパネルが表示されます。
まず、一番上にあるブロックの「Copy code」を使ってlinkタグをコピーしてください。
自分のファイルのhead内に貼り付けます。
<link rel="stylesheet" href="https://fonts.googleapis.com/css2?family=Material+Symbols+Outlined:opsz,wght,FILL,GRAD@20..48,100..700,0..1,-50..200&icon_names=favorite" />
⋮
</head>
次に、右のパネルを下方向にスクロールして「Inserting the icon」の項目を探します。
spanタグのコードがあるので、コピーして使いたい場所に貼り付けます。
<span class="material-symbols-outlined">
favorite
</span>
ブラウザで表示すると、アイコンが表示されることが確認できます。
(下図、左上の♡アイコン)
複数使いたい時は?
先ほど貼り付けたlinkタグは、末尾が「icon_names=favorite
」。
末尾に使用したいアイコンの名前が入るわけです。
別のアイコンも使用したい場合は、この後ろに半角カンマ( ,
)+Icon nameを追加します。
例えば、星アイコンだと以下のコードです。
⋮
<link rel="stylesheet" href="https://fonts.googleapis.com/css2?family=Material+Symbols+Outlined:opsz,wght,FILL,GRAD@20..48,100..700,0..1,-50..200&icon_names=favorite,star" />
</head>
<body>
<span class="material-symbols-outlined">
star
</span>
<span class="material-symbols-outlined">
favorite
</span>
☆のアイコンも表示されました。
その他の設定については、マテリアルシンボルガイドhttps://developers.google.com/fonts/docs/material_symbols?hl=jaで解説されているので、目を通してみてください。
なお、これからのコーディングではMaterial IconsかSymbolsのどちらか一方を使うようにしてください。
使用しない方のコード(linkタグ)はコメントアウトするか、削除して進めてください。
サニタイズCSSの導入
サニタイズCSSとは
Google ChromeなどのWebブラウザは、それぞれデフォルトでcssを用意しています。
例えば、h1タグで囲んだ文字は大きく表示されますし、ul
タグはpadding-leftが付けられてインデントされたような表示になりますね。また、ブラウザによって微妙にスタイルが異なるので、見え方に差が出てしまう場合もあるでしょう。
このため、ブラウザによる見え方の差をなくすCSSが配布されています。
リセットCSS・ノーマライズCSS・サニタイズCSSという3系統に分かれます。
下図はそれぞれの適用イメージです。
- リセットCSS系:ブラウザスタイルをすべて無効化する
- ノーマライズCSS系:スタイル指定は残しつつ、ブラウザ間の差異をなくす
- サニタイズCSS系:スタイルを統一+扱いやすいようスタイル指定が追加
かつてはリセットCSSがよく使われていましたが、全部イチからスタイル指定をするのは手間がかかります。
近年はノーマライズや、レスポンシブ化しやすいサニタイズ系のCSSを読み込ませる方が主流になっています。
導入方法
コーディング要件で指定されたサニタイズCSS系のsanitize.cssを使ってみましょう。
使い方は簡単。
sanitize.cssを開いて、Usageの下に書かれているCDNコードをコピーします。
現在<head>
内でいくつかCSSを読み込ませていますね。
CSSは基本的に、下に書いたもの(新しく読み込まれたもの)が優先されます。
他のCSSに影響しないよう、一番上にsanitize.cssのコードを貼り付けてください。
保存して、ブラウザ表示を確認してみましょう。
アイコンや文字が、ブラウザのフチに近づいています。
これでWeb font、サニタイズCSSの設定は完了です。
読み込み確認のために貼り付けていただいたコードは削除してください。
<body>~</body>
の中身が空の状態に戻します。
次回から、デザインのコーディングを行っていきましょう!