【効率化&時短】Premiere Proでのトリミング、クリップ挿入や移動方法を総まとめ

シーケンスに素材を並べていくと、「このクリップを別の動画に置き換えたい」「順番を入れ替えたい」などなど変更したいことが度々出てきます。
クリップを選択して、ドラッグで動かしてみると、消したくないクリップが上書きされてしまうなど、思っていた結果にならないこともあるかもしれません。

今回は、クリップのトリミング、挿入、タイムライン内での移動で知っていると便利な操作とショートカットをまとめました。
知っているとクリップを並べる際の「イラッ」が無くなりますよ!

一緒に操作を試す場合

動画ファイルが複数あると操作を試しやすいです。
お好きな動画ファイル、もしくは当ブログにて配布している素材やフリー動画を使用してください。

デモでは、下記ページでお配りしている素材(映像のみ)と、フリー動画を使用しています。

【フリー動画】

mixkitとpexelsは、どちらも登録不要で動画素材のDLが可能です。
もちろん同じ素材を使わなくても構いません。手持ちの動画が無い方は、お好きな動画をダウンドーロして操作を試してみましょう。

動画のトリミング・カットを効率的に行う

使いたい映像が長すぎる・余計な部分がある、という事は結構な頻度であります。例えば、録画ボタンを押してから話し始めるまで間があったり、先方から「イメージ映像は●秒で」と指示されたり。

カット編集を行う場合は、速習! 初心者のためのPremiere Pro動画編集入門で行ったようにタイムライン上で操作するのが基本。ですが、一度配置してしまったクリップの尺を詰めたい・長い動画の中からから数十秒だけ使いたい箇所がある場合は、ちょっと面倒ですよね。

タイムライン上でクリップをドラッグして伸縮させる以外の、トリミング方法を紹介します。

インポイント・アウトポイントを使ったトリミング

Premiere Proではソースモニターを使って、予め必要な部分だけをトリミングすることもできます。素材動画の中で使用したい箇所が決まっている場合は、こちらの方法が便利です。
ソースモニターでのトリミングは、以下の手順で行います。

①素材動画をソースモニターで開く

プロジェクトパネルから、トリミングしたい動画素材を選びます。
動画素材をダブルクリックすると、ソースモニター上に動画が表示されます。

②インポイント(開始点)をマーク

ソースモニターでインポイント(開始点)をマークします。
動画素材の中で希望のシーンの始まりを設定するイメージです。

1.青色の再生ヘッドを動かして、開始点とする時間に合わせます。
2.Iキー、もしくはインをマーク( { アイコン)をクリック。

プレビュー下の時間軸で、再生ヘッド以降の部分が薄い灰色に変わります。

③アウトポイント(終了点)をマーク

次に、動画素材の中で使用したいシーンの終点を決めます。

1.青色の再生ヘッドを動かして、終了点にする時間に合わせます。
2.Oキー、もしくはアウトをマーク( } アイコン)をクリック。

下図のように薄い灰色の範囲が変化し、両サイドが { と }に挟まれた表示になります。

※見やすいよう、再生ヘッドを移動しています。

④タイムラインに配置する

インポイントとアウトポイントがマークされた状態で、動画をタイムラインに配置してみましょう。タイムラインへのドラッグ&ドロップ、ソースパネルの上のボタンもしくはショートカットを使って「インサート」「上書き」ができるので、クリップを配置したい場所に合わせて選びましょう。

ソースパネルにあるインサート、上書きボタンは、下図のアイコン部分です。

「インサート」と「上書き」はどちらも、タイムラインパネルの再生ヘッドの位置が、クリップの挿入開始位置になります別のクリップが置かれていても、割り込み(インサート)もしくは置換(上書き)する形になりますので、再生ヘッドの位置を確認しましょう。

◆タイムライン挿入後

タイムラインにクリップとして配置したあと、ソースモニターでインポイント/アウトポイントを変更しても、配置済のクリップには影響しません。
一本の動画から複数シーンを抜き出したい場合は、再び使いたいシーンのインポイントとアウトポイントを設定してタイムラインへ挿入が可能です。

タイムラインに配置したクリップの長さをソースモニターで編集したいときは、タイムライン上のクリップをダブルクリックで選択します。

ソースパネルの見出しで、現在編集している動画が素材(元ファイル)なのか、タイムライン上のクリップか、判別できます。

タイムラインに配置したクリップのトリミング

タイムラインにクリップが配置済で、前後にもクリップを配置してしまっている。
こういった場合は、リップルツール(B)を使用してトリミング・トリミング部分の調整を行うことが多いです。

リップルツールを使うと、クリップを短くしてもリップル(隙間)が出来ません。
隣接クリップがあってもクリップを伸ばせるので、トリミングしたものの「少し再生時間を増やしたい」というときにも便利です。

リップルツールについては下記記事で紹介しています。

ただし、リップルツールを使うにはタイムライン上でドラッグが必要です。
マウスに持ち替えず同様の操作を行いたい場合は、左右キーで再生ヘッドを動かしながら、以下のショートカットキーを使います。

  • Q(前の編集ポイントを再生ヘッドまでリップルトリミング)
  • W(次の編集ポイントを再生ヘッドまでリップルトリミング)

◆「編集点を追加」と組み合わせたトリミング

ショートカットキーQWと、“編集点を追加”を組み合わせて使用することで、クリップを分割しながらトリミングすることが出来ます。
動画の中程に不要なシーンがある時に便利です。

【ショートカット:編集点を追加】

  • Windows:Ctrl + K
  • Mac:Command + K

編集点とは、クリップとクリップの切れ目のこと。
“編集点を追加”を行うと、再生ヘッドの位置でクリップが分割されます。
レーザーツールでクリップを分割したのと同じ効果です。

レーザーツールはクリックした位置で、クリップを分割(編集点を追加)します。
“編集点を追加”の場合は再生ヘッドを動かすことで、キーボード操作だけでクリップの分割が可能。マウスに持ち替える必要が無いことがメリットと言えます。

上でご紹介した、編集点を基準にしたリップルトリミングのショートカットキー(QW)とセットで使用すると、以下のようになります。

【例】
最初にだけボートの映像を残し、ボートを追い越すシーンをカット。

ショートカットキーを使うと、たった2回のアクション(※再生ヘッドの移動は除く)で完了。不要なシーンを取り除く際の、作業効率がアップします。

シーケンスへクリップを挿入する6つの方法

シーケンス(タイムライン)へのクリップ挿入にはいくつか種類があります。
Premiere Proで主に使われるクリップ挿入方法は、編集オーバーレイに表示される6種類。それぞれの挿入方法の違い、特徴を見ていきましょう。

再生ヘッドはクリップの中間辺りに設定すると、違いが分かりやすいです。

編集オーバーレイとは

編集オーバーレイとは、プログラムモニター上に素材をドラックすると表示される、枠組み状のメニューのことです。


表示されるクリップの挿入方法は上図の6つ。

それぞれどうクリップが挿入されるかと、プログラムモニター(編集オーバーレイ)を使わずに挿入方法を指定できるショートカットキーを紹介します。

1.挿入

「挿入」は再生ヘッドの位置にクリップを挿入します。
インサート(差し込み)の扱いになりますので、クリップの途中に再生ヘッドがある時で「挿入」すると、シーケンスにあったクリップは2つに分割されます。

クリップ挿入(インサート)のショートカット

オーバーレイを使わずに、プロジェクトパネルやソースパネルからタイムラインへ直接素材をインサートも出来ます。

【クリップをインサート】

  • Windows / Mac共通 :,(コンマ)キー

再生ヘッドの位置を合わせるなど、アクティブ状態のパネルを切り替えたいときは、以下のショートカットキーを使います。

アクション Windows Mac
右のパネルへ移動 Ctrl + Shift + .(ピリオド) Control + Shift + .(ピリオド)
左のパネルへ移動 Ctrl + Shift + ,(コンマ) Control + Shift + ,(コンマ)
プロジェクトパネルをアクティブ Shift + 1
ソースモニターをアクティブ Shift + 2
タイムラインをアクティブ Shift + 3
プログラムモニターをアクティブ Shift + 4

ショートカットだけでクリップの挿入を行うと、以下の流れになります。

◆ドラッグで配置する場合

ドラッグでタイムラインに配置したい場合もCtrlもしくはCommandキーを押しながらドラッグするとインサートできます。タイムラインへ素材をドラッグした時の表示も変わります。

  • Windows:Ctrlキーを押しながらドラッグ
  • Mac:Command キーを押しながらドラッグ


2.前に挿入

「前に挿入」は、再生ヘッドがあるクリップの前(左)に、選択した素材を差し込みます。

前に挿入のショートカットキーは?

再生ヘッドの位置に関わらず、クリップの切れ目(編集点)へ挿入できるショートカットはありません。下記の方法で編集点へ再生ヘッドを移動させ、素材をタイムラインに挿入します。

1.キーボードのキーを押して前の編集点まで再生ヘッドを移動させる
2.アクティブパネル変更(挿入したい素材を選択)
3.,キーでタイムライン素材をへ挿入

3.後ろに挿入

「後ろに挿入」は、再生ヘッドがあるクリップの後(右)に、選択した素材を差し込みます。

後ろに挿入のショートカットキーは?

こちらも“前に挿入”と同じようなやり方をします。

1.キーボードのキーを押して後ろの編集点まで再生ヘッドを移動させる
2.アクティブパネル変更(挿入したい素材を選択)
3.,キーでタイムライン素材をへ挿入

4.置き換え

「置き換え」は再生ヘッドの位置にあるクリップと、選択した素材を置き換えます。
置き換える素材が、元々タイムラインに配置されていたクリップよりも長い場合は、自動的にトリミングされます。再生範囲を変更したい場合はスリップツールや、ソースモニターを使ってください。

クリップの置き換えショートカット

タイムラインへドラッグする場合は、Altキーを押しながらドラッグ&ドロップするとクリップが置き換えられます。

ショートカットは、初期状態では設定されていません。
ソースモニターから置き換え、ビン(プロジェクトパネル)から置き換え、それぞれショートカットの割り当ては可能です。よく使う方は登録しても良さそうですね。

5.上書き

「上書き」は再生ヘッドの位置以降を、選択しているクリップで上書きします。元々タイムラインに配置していたクリップは無くなります。

上書きのショートカット

上書きは、プロジェクトパネルやソースパネルから素材を選んで、ピリオドキーを押すと実行できます。タイムラインへドラッグする場合は、普通にドラッグ&ドロップすると上書きになります。

【タイムラインのクリップを上書き】

  • Windows / Mac共通 :.(ピリオド)キー

6.オーバーレイ

プログラムモニターに表示される選択肢の「オーバーレイ」は、描画モードではありません。タイムライン上で、クリップがあるトラックよりも、上のトラックへと選択した素材を配置します。

タイムラインへドラッグするときは、上のトラックへ配置すればOK。
ショートカットを使う場合は、予め“挿入や上書きを行うソースのパッチ”を変更し.(ピリオド)キーで素材を挿入する形になります。

タイムライン内ップ移動・複製

ここまでは、素材をシーケンス(タイムライン)に挿入する方法でした。
ここからは、既にタイムラインに配置しているクリップの操作です。
クリップを複製したり、順番を入れ替える方法を紹介します。

クリップの移動

クリップを選択するときは、選択ツールでクリック。

Shiftキーを押しながらクリックすると複数選択が可能。
クリップを選択している状態でドラッグすると、移動ができます。

移動は左右キーを使っても可能です。

クリップの移動 Windows Mac
1フレーム移動 Alt + or command + or
5フレーム移動 Alt + Shift + or command + Shift + or

クリップをインサートで移動

単にドラッグして移動すると、移動先に既にクリップがあった場合は「上書き」の扱いになります。上書きしたくない、オーディオと映像がリンクされている間にクリップを入れ込みたい、という時は、インサート効果のあるドラッグを使います。

【インサートで移動】

  • Windows:Ctrl + ドラッグ
  • Mac:Command + ドラッグ

オーディオと映像がリンクされている間にドラッグするとどうなるか、音声付きのファイルを使って試してみましょう。

クリップの並び替え(入れ替え)

タイムライン上に並べているクリップの順番を入れ替えたい!という場面も結構出てきます。下記のキーを押しながらクリップをドラッグすると、入れ替えが可能です。

【クリップの入れ替え】

  • Windows:Ctrl + Alt + ドラッグ
  • Mac:Command + Option + ドラッグ

編集点(クリップの切れ目)以外で放すと、クリップを分割する形でインサートされます。
ただし、音声とリンクされている映像の途中に配置するとリンクは切れてしまいます。リンクを保ったままにしたいときは、Alt/Optionなしでドラッグしたのほうが良いですね。

クリップのコピー・複製

通常のコピー&ペースト

クリップのコピーとペーストは、一般的なアプリケーションと同じショートカットです。

【クリップのコピー】

  • Windows:Ctrl + C
  • Mac:Command + C

【クリップのペースト】

  • Windows:Ctrl + V
  • Mac:Command + V

ペーストは再生ヘッドの位置で実行されます。
既にクリップがあるところでペーストを実行すると、上書きになります。
シーケンスのトータルの長さは変わりません。

インサートペースト

通常のペーストにShift キーを加えると、インサートペーストができます。

【クリップのインサートペースト】

  • Windows:Ctrl + Shift + V
  • Mac:Command + Shift + V

移動複製

adobe製品ユーザーにはおなじみの移動複製も使えます。

【移動複製】

  • Windows:Alt + ドラッグ
  • Mac:Option + ドラッグ


単にペーストを行うよりも、複製したクリップの配置場所(時間・トラック)を柔軟に決められるので便利です。

クリップを動かしてできたリップルの削除

クリップをタイムライン上で色々動かしていると、下図のように小さいリップルが出来てしまうことがあります。

このリップルを削除するために、タイムライン表示を拡大してクリックしたり、再生ヘッドを左右キーで動かしてリップル位置に合わせると大変。
面倒でもあります。

リップル(ギャップ)がたくさんあるというときは、メニューバーのシーケンス >「ギャップを詰める」から一括削除ができます。

また、ギャップを詰めるの下の「ギャップへ移動」では、リップル(ギャップ)まで再生ヘッドを移動させることもできます。見落としがちな、数フレームの小さなギャップ探しにも使えます。

ただし、ギャップを詰める・ギャップへ移動は、ギャップがある範囲で(他のトラックを含め)つながっているクリップがあると使えません。

編集点移動を使ってリップルトリミングをしたほうが早いこともあります。

最後に

ここまで動画をタイムラインに配置するためのトリミング、タイムラインへの配置と並び替えに焦点を絞って、よく使う操作を紹介してきました。
ですが、いきなりショートカットを全て覚えるのは辛い、そもそも何に使うのかピンとこない、という事もあるでしょう。

ショートカットを使えたほうが作業は楽に、速く出来るようになります。
が、映像編集自体がはじめての方が、最初から完璧に、最小限のアクションだけでPremiere Proを使うのは難しいです。覚える量も多いですし、1つの操作ごとにショートカットを確認していたら嫌になってしまいます。

Premiere Proは、クリックやドラッグ、メニューからの選択など、直感的な操作も行えるように作られているソフト。最初はまず使って慣れて、よく使う操作や、めんどくさいなぁと感じたところから、ショートカットや効率的なやり方を覚えていく方法もあります。

「ショートカットの使用はマスト」と言う方もいますが、最初はご自身の使いやすい・苦にならない方法で学習していきましょう。

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