プレミアの使い方入門!25個のスキルマスター方法(Premiere Pro初心者向け)

動画編集に興味を持って調べると、出てくるのがAdobe Premiere Pro(プレミアプロ)という動画編集ソフト。動画編集初心者でも使いやすいUIで、アマチュアからプロクリエーターまで愛用しているソフトとして高く評価されています。

ですが、完全未経験の場合、Premiere Proを立ち上げてみると、画面の複雑さや、見慣れない単語ばかりでギョッとされるかたも珍しくありません。
そこで基礎の基礎から、初心者が最初に覚えるべきツールや操作など動画編集スキルを25個紹介します。全て参考リンク付きなのでPremiere学習のブックマークにもなりますよ。

プレミアの始め方~最初に覚えたい7つのこと~

Premiere Proとは?

Premiere Pro(プレミアプロ)は「Photoshop」や「Illustrator」なども提供しているAdobe社の動画編集ソフト。他のAbobe製品と同じく高機能で、TV番組や映画の製作にも採用されています。

PhotoshopやAfter Effectsなど他のAdobeソフトと連携させることで、更にグラフィカルな動画の作成も可能です。

01. プロジェクトの作成

Premiere Proを立ち上げて、最初に行うのがプロジェクトの作成です。PhotoshopやIllustratorでの「新規ファイル」が、Premiere Proでは「新規プロジェクト」になっているイメージ。

Premiere Proでは、作成している動画に使っている動画や効果音などの素材の置き場所や、それをどう編集している最中か、という情報をプロジェクトファイル(.prproj)形式で保存しています。

プロジェクト自体はデフォルトのまま「OK」でも作れてしまいます。
ただ、目的にあった動画を効率よく作成するために、多少設定に関しても知っていたほうが良いでしょう。

プレミアプロのファーストステップ!プロジェクトの新規作成で設定しておくべき項目の解説!
https://drone-guide.org/pp-f_step-proj/

02. 映像素材の読み込み

新規プロジェクトができたら、編集したい動画を読み込みましょう。
基本的には「読み込み」もしくはドラッグ&ドロップで大丈夫ですよ。

[Premiere Pro Basic 02]素材を読み込む

03. シーケンスを作成し、素材を並べる

動画の編集を行うにはシーケンスというものが必要です。
シーケンスは、素材(動画・音・テロップなど)を1つの動画として組み合わせるための土台。Adobe Illustratorで言うところのアートボードのようなものです。

シーケンスを作成すると、動画など素材をタイムラインに配置できるようになります。複数の動画データを繋げたいときも、くっつけたい動画をタイムライン上にドラッグ&ドロップして並べていけば出来ます。

プレミアでは、タイムライン上に配置された動画や音などの素材を「クリップ」と言います。

シーケンスの作成とクリップの並べ方|Premiere Pro(プレミア プロ)で動画編集 vol.002
https://complesso.jp/4465/

投稿するメディアに最適な動画を作りたいときは、シーケンスの設定を行いましょう。
下記サイトの説明が分かりやすかったです。

Premiere Proのシーケンス設定を正しく理解しよう!
https://adobeshin.com/premierepro-sequences/

04.動画をトリミングする

素材の動画には、余分な部分があるかもしれません。
録画ボタンを押してから、定位置で話し始めるまでが写り込んでしまったりしますよね。

Premiere Proでは元の動画に影響を与えず、動画の不要な部分をカットすることも出来ます。
イン点(再生開始箇所)とアウト点(再生終了箇所)を決めるだけで、あっという間に欲しい部分だけをタイムラインに配置できますよ。

Premiere Pro(プレミアプロ)で動画の不要な部分をカットする方法
https://boku-note.work/2020/04/17/0065/

05. ビデオクリップを分割する

動画の中で、一旦、説明画像をはさみたい時などの場面も出てきます。
そんな時に行うのがビデオクリップの分割。
レーザーツールを使うと、好きな位置で動画を切り分けることが出来ます。分割だけではなく、トリミングに使う方もいらっしゃいますよ。

下記ページでは、レザーツールの使い方・他の動画カット方法との使い分けを、簡単に紹介してくれています。

Premiere Proのカット編集とは?超基本の方法4つを伝授
https://yuchannelblog.com/premierepro-how-to-cut-four-ways

06. オーディオ(音楽)を分離・追加

映像部分が形になったら、音楽や効果音などオーディオファイルを追加しましょう。動画に音声が含まれていて邪魔な場合は、音だけを分離して削除したり編集することも出来ますよ。

Premiereでのaudioの編集は意外に簡単!初心者でも大丈夫!
https://daredemodougaseisakupro.com/premiere-pro/282/

07. 動画を書き出す

動画編集が終わったら動画ファイルとして書き出して、YouTubeなどにアップロードしたり、パソコンやスマホで再生したり出来る状態にしましょう。書き出し完了=動画編集完了です。

動画を書き出すのはワンクリックと言ってしまっても良いくらい簡単。
目的に応じた動画を書き出すために“書き出し設定”を使おうとすると、ちょっとだけ知識が必要になってきます。

下記ページでは、書き出し方法と設定を一緒に解説してくれています。

Premiere Pro 書き出し設定の方法【H.264、mp4】
https://mobunikomiudon.com/2020/11/08/kakidashi/

カット編集を効率化する5つのスキル

08.不要な間を無くすリップルツール

いくつかの映像クリップを配置した後「ここがちょっと長いから削ろう」と思った時、1つのクリップだけ短くすると隙間(リップル)が出来てしまいます。続くクリップを移動させて、隙間を埋めるのは面倒ですよね。

Premiereではクリップ間の隙間(リップル)を作ることなくカット編集が出来る、リップルツールというものが用意されています。
リップルツールを使ってクリップのイン点・アウト点を変更すると、自動的に前後にある映像クリップとの隙間が埋めてくれます。

【Pr】Premiere Pro リップルツールの使い方

09.ローリングツール

ローリングツールを使うと、シーケンス全体の長さ(1つの動画としてのトータル尺)は変えずに、クリップが切り替わるタイミングを変更することができます。

動画1本の長さが決められている時、2つ以上の動画を組み合わせて表示させたい場面などで便利です。

ローリングツールとは - Premiere Pro 用語集

10.スリップツール

スリップツールは、選択したクリップの長さを変えることなく、その開始位置と終了位置をずらすツールです。

例えば、映像クリップAを流す時間が30秒と決まっている時。
スリップツールを使うと30秒という枠組みは変えず、最も効果的なクリップのイン点・アウト点を設定することができます。

【Pr】Premiere Proスリップツール使い方

11.スライドツール

スライドツールは、選択したクリップの長さを変更せず、タイムライン上で左右にスライドさせることができます。選択クリップの前後にあるクリップの、イン点・アウト点が調整されるかたちです。

スライドツールの使い方

12.ショートカットを設定する

上記4つはツールの利用方法でしたが、よりカット編集を効率よく行いたい場合は、ショートカットを使います。元々Premiereに設定されているショートカット+独自設定を使っている方も多いです。

下記サイトでは、独自ショートカットキーを割り当てる方法と、それを使ったカット編集方法が紹介されています。

Premiere Proで高速カット編集をするためのショートカットキー設定

画像や文字を合成するための7スキル

13.動画に文字を入れる

文字ツール(縦書き・横書き)を使うと、動画に文字を挿入することが出来ます。やり方は、文字ツールを選択して、プログラムモニター上でテキストを配置したい場所をクリック → 文字を入力するだけ。

下記のように装飾的にも使えます。

動画に文字を入れて思い出をもっと楽しく | Adobe Premiere Proチュートリアル

14.エッセンシャルグラフィックスパネルで装飾

文字ツールを使ってテキストを配置しても、映像によっては文字が見えにくい、ここはもっと強調表示したい、など文字装飾をしたい場面もあります。
エッセンシャルグラフィックスパネルを使うと、文字を縁取りしたり、ドロップシャドウを加えたりする事が出来ます。

ちなみに、エッセンシャルグラフィックスパネルは、
(メニューバー)ウィンドウ → エッセンシャルグラフィックス で表示させます。

エッセンシャルグラフィックスパネルの活用方法を解説

15.字幕をつける

Premiereでは自動文字起こし機能が追加され、オーディオファイルから自動的に字幕を作ってくれるようになりました。なんと素晴らしい。

【Premiere Pro】自動文字起こし機能の使い方 音声を自動でテキスト化!

もちろん、自分でイチから字幕を作成する事も可能です。

プレミアプロの効率的なテロップの入れ方 素早くテロップ入れするコツとは?

16.画像を配置

動画の中に画像(静止画)を合成する方法は、タイムライン上に素材を配置するだけでOK。プログラムモニターに配置された画像をクリックすると、移動や拡大縮小ができます。お好みの位置に配置ちましょう。

17.複数の動画を同時に表示

映像の右上や左下などの部分に、別の映像を小さく入れ込む方法をピクチャー・イン・ピクチャー(PinP)と言います。バタエティ番組で使われている“ワイプ”や、実況・解説動画でもよく見かけますね。

動画に動画を重ねて表示する場合も、基本的に画像と方法は同じです。タイムライン上に素材を配置し、プログラムモニターを使って大きさや位置をドラッグで変更します。

Premiere Pro で、大きな映像の中に小さな映像を表示する「ピクチャー・イン・ピクチャー」を設定したい

18.エフェクトコントロールパネルを使う

タイムラインに配置した画像やテキストは、プログラムモニター上でドラッグして動かす以外に、エフェクトコントロールパネルを使って操作することも出来ます。

そのほか、半透明にして“透かし”として合成したい、後記のフェードインなどの効果をつける時にも使用します。まだ使用しなくても、エフェクトコントロールパネルの表示方法は押さえておきましょう。

クリップのサイズや位置を変更する方法 | Premiere Proの使い方

19.他のAdobeアプリと連携して制作する

ここまでPremiere Pro単体で行える文字入れ等でしたが、PremeireではPhotoshopやIllustratorで作成したデータを利用することもできます。

特にテロップは、より凝った簡単に出来る、テキストファイルから字幕データを一括で作れるなどの理由から他のソフトで作成される方が多いです。

PremiereとPhotoshopでテロップ(字幕)を作成する方法

テロップ作りがはかどる!アピアランスを使ったテロップ作成テクニックをまとめてみました【Illustrator】

ワンランク上の動画編集を目指す6スキル

20.明るさ・カラー補正

動画も、写真などと同じ様に明るさや色調を補正して綺麗に見せることができます。ちょっと撮影環境が暗かったな、なんて時にも使えますし、雰囲気のあるオシャレ動画作りにも多用されています。

Premiereでは「Lumetriカラーパネル」という色調補正が簡単に出来る機能が搭載されています。感覚的に補正を行うことが可能ですし、予め用意されているプリセットを選択して一発で補正もかけられます。

Premiere Proで明るさや色調補正(カラーグレーディング)する方法

21.調整レイヤー

調整レイヤーは、そのレイヤーよりも下の層に同じ効果を反映させられる機能。Photoshopを使っている方にとってはお馴染みですね。

調整レイヤーが便利なのは、設定を使い回せるという点です。
例えば調整レイヤーを使って色調補正を設定すると、複数のクリップにワンタッチで同じ補正を適用できます。作業量がかなり減りますよ。

【Premiere Pro】調整レイヤーのすすめ | おすすめの使い方3選を紹介!!

22.速度調整

元の動画よりも再生速度を遅くしてスローモーションにしたり、反対に早送りにして不要な部分を短くまとめたり、速度調整も動画編集でよく使われる手法の1つです。

premiereは単に再生速度を変えるのではなく、カクカクせず綺麗に見せるための補間機能も用意されています。

再生速度を変更する方法 – スローにした動画の動き滑らかにするには?

23.マスクとモザイク

動画に映り込んでしまった無関係な人や、ブランドロゴなど。そのままアップロードするのはマズイからモザイクをかけよう、なんて事もあると思います。

そんな時に使用するのがマスク。
マスクを使うと、映像や画像を一部分だけ切り取って表示させることも出来るので、映像の合成スキルもアップします。

しかも、Premiereにはマスクを自動でトラッキングしてくれる機能もあります。例えば「この人の顔にモザイク」という設定をすれば、人の動きに合わせてPremiereが自動でマスク位置を変えてくれるのです。便利ですね。

Premiere Pro マスクの使い方【切り抜き、アニメーション】

24.バレ消し

映像内に映り込んでしまった余計なものを消すことを、バレ消しといいます。
消したいものによって、方法は様々。Premiere だけでわりと簡単にできるものから、他のAdobeソフトと連携するなど結構手間のかかる方法まで、状況によって違います。

下記サイトで紹介されている5つの方法をマスターすれば、大抵の映り込んでしまった“余計なもの”は編集で削除できるようになります。

【Pr】映像の中から 不要なもの を消す5つの方法Premiere Pro

25.テキストアニメーション

premiereではテキストをアニメーションで表示させることもできます。
タイトルなどで活躍しそうですね。

エフェクトやキーフレームを使った、基本的なテキストアニメーションの設定方法は公式チュートリアルでも紹介されています。

かっこいいタイトルアニメーションの作り方

他にも、多くの方がテキストアニメーションの作り方について解説してくれています。一文字ずつ文字を表示する、テロップを揺らすなど、作りたい動きを検索してみると楽しいですよ。

Premiere Pro|振動エフェクトで文字や映像、画像を地震のように揺らす

ただ、最初からいきなりキーフレームを作って……と頑張ってみても、考えていたように格好良くできないこともあります。無料のプリセットもたくさんありますので、最初はプリセットを使って慣れるのも良いと思います。

【2021年決定版】Premiereで使える無料動画テンプレート&プロジェクトファイル【動画クリエイター/YouTuber必見!】

最後に

Premiere基本の25スキル、いかがだったでしょうか。
ここまでの技術を全てマスターできれば、もうPremiere Pro初心者ではありません。お仕事レベルの動画編集も出来るようになっているでしょう。

ちなみに、Premiereではテキストだけではなく動画にエフェクトをかけることもできます。映像と映像の継ぎ目に入れるトランジションなどもカッコいいですが、下手なやりかたをしてしまうと「シンプルに繋いだほうがマシ」という残念な結果になってしまうことも。

まずはシンプルな動画編集に慣れて、そこから演出効果を取り入れるようにすると失敗しにくいです。

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