シーケンスとは、動画や音声・テロップなどの素材を並べた、動画編集データのことです。シーケンスには何のファイルを、どんな順番で並べるか・どんな効果を適用するかだけではなく、動画の大きさ(フレームサイズ、フレームレート)などの設定も含まれます。
このため、シーケンスは「作りたい動画の土台部分」と称されることもあります。
Premiere Proは、編集したい動画から自動的に最適なシーケンス選択してくれます。自分で設定することも出来ますが、まずは簡単な方法で作ってみましょう。
プロジェクトパネルにある素材の中から、street.mp4を右横の「タイムライン:(シーケンスなし)」と表示されているパネルにドラッグ・アンド・ドロップしてください。
下図のように表示が変わります。
ドロップしたパネルにはグラフのような表示が、その上のプログラムというパネルには動画プレビューが表示されています。
プログラムパネルにも、シーケンスが追加されています。
この方法だと、シーケンス名は選択した動画の名前と同じになります。
ダブルクリックすると、シーケンス名を変更できます。
ビンを移動しても問題ありません。管理しやすいよう、整理しましょう。
今回の素材は映像の設定が同じのため、自動的にシーケンスをつくる方法で問題ありません。しかし、フレームレートや画面サイズが異なる映像を使う場合、自動シーケンス生成を使うと動画がきれいに見えない場合もあります。
そんなときはシーケンスを手動で作ったり、シーケンス設定の変更を行います。
シーケンスを手動で作成するときは、プロジェクトパネル右下の新規項目ボタンから「シーケンス」をクリックします。
シーケンスの設定ウィンドウが立ち上がります。
オーソドックスな設定はプリセットになっているので、シーケンスプリセットから選ぶことが多いです。
一般的な画質(HD)なら「ADCDH 1080P 30」、Youtube用やパソコンのスペックによっては「ADCDH 720P 30」がよく使われています。
既に作成されているシーケンスも、設定を変更することが出来ます。
プロジェクトパネル内にある、シーケンスを右クリックすると「シーケンス設定」という項目があります。
シーケンス設定ウィンドウの編集モードから、シーケンスプリセットを選択できます。その下のビデオやオーディオの項目を、自分で入力することも可能です。
タイムラインは時間軸に沿って、クリップをどのように使うか・並べていくかを決める部分です。
タイムライン=シーケンスの中身の一部分、というイメージです。
実際に、Premiere Proでも上図のようなイメージでパネルが表示されていますね。
青い線で囲まれている部分全体をタイムラインパネルといいます。
作成したシーケンスを、タイムラインパネルで開いて編集する形になっています。
タイムラインパネルの中は、V1やA1などの行に分かれています。
Vからはじまるのがビデオトラック、映像の素材を配置する場所です。
Aからはじまるのがオーディオトラック、音の素材を配置する場所です。
素材に入っていたクリップをタイムラインに配置して、動画編集をしてみましょう。
もう一つの動画 sailboat.mp4 を、street.mp4の後に配置してみましょう。
トラックへのクリップ配置は、ドラッグ・アンド・ドロップで出来ます。
動画デモ
タイムライン(時間軸)の大きさは、以下3つの方法で変更できます。
【タイムラインの拡大縮小】
上記のショートカットキーは、Adobe公式のPremiere Pro ユーザーガイドに掲載されているものです。が、利用しているパソコンやキーボードによって、ショートカットキーは異なる場合があります。
例えば、ズームインが;キーではなく:キーになっていたり…。
ショートカットキーが反応しない場合は“キーボードショートカット”を開いて、キーの割り当てを確認してみましょう。
Windowsの場合は、メニューバーの編集 > キーボードショートカット。
Macの場合は、 画面上部のPremiere Pro > キーボードショートカット。
キーボードレイアウトと、各キーに割り振られたショートカットが確認できます。
紫色のキーはPremiere Pro全体で共通して使えるショートカット、緑色のキーは決まったパネルでのみ使えるショートカットです。
キーボードショートカットの割り当ては、お好きに変更することも出来ます。
変更方法はAdobe公式サイトをご確認下さい。
タイムラインに、他の素材も配置してみましょう。
オーディオファイル(bgm.mp3)はオーディオトラックに配置できます。
A1トラックにドラッグ・アンド・ドロップしてみましょう。
次に画像クリップです。
まずは、milkyway.jpgをsailboat.mp4の後(右横)に配置してみましょう。
こちらもドラッグ・アンド・ドロップでできます。
※アニメーションがきれいに見えないときは、クリックで拡大表示してください。
静止画は動画のように、時間を持つデータではありません。
しかし、タイムラインに配置した場合は、自動的に画像を表示する時間が割り振られます。
ここまでクリップをタイムライン上に並べてきました。
一旦、動画がどのようになっているのか確認してみましょう。
編集している動画(シーケンス)のプレビューは、プログラムモニターを使って確認できます。再生ヘッドがある位置から再生されます。
動画を再生してみましょう!
BGMが再生され、2つの動画と静止画がつながって再生されていれば成功です。
動画デモ
最後に、logo.aiをタイムラインに配置します。
タイムラインの、動画を配置したビデオトラックよりも上のトラックに、logo.aiをドラッグ・アンド・ドロップします。
選択ツールを使うと、プログラムモニター上で、画像の位置・大きさを調整することができます。
動画デモを見ながら、動画の右上にロゴを合成してみましょう。
動画デモ
※こうした配置はjpgやpm4などの画像/動画クリップでも行えます。
プログラムパネル上で、ロゴを動かしたいのに、全面表示の動画のほうが動いてしまうという事もあるかもしれません。
そんなときは、トラックの左側にある鍵マークをクリックしてロックをかけると便利です。ロック中のクリップは移動や変更ができなくなります。
ここまでで、必要なクリップ配置は出来ました。
ただ、再生してみると少し長く感じますよね。
右上に合成したロゴも、street.mp4が終わったら消えてしまいます。
選択ツールで、タイムライン上の各クリップをドラッグすると、再生時間を変更することができます。シーケンス全体で10秒~15秒くらいの長さになるように、調整してみましょう。
動画デモ
各クリップの長さは、動画デモと違っていても構いません。
お好みに合わせて作ってみてください。
無料ビデオ講座のお知らせ
Skillhub [スキルハブ]では無料の動画講座を多数公開しています。他校だと数万円するような講座が無料で受講できます。