使用素材について
動画ファイルが複数あると、本レッスンの操作を試しやすいです。 お好きな動画ファイルをいくつかシーケンスに並べるか、講座素材+デモで使用しているフリー動画をご利用ください。
素材のプロジェクト(シーケンス)を使う場合は、オーディオクリップを削除していただくと進めやすいです。
【今回使用している動画(フリー素材)】
編集オーバーレイからシーケンスへのクリップを挿入
シーケンス(タイムライン)へのクリップ挿入にはいくつか種類があります。 Premiere Proで主に使われるクリップ挿入方法は、編集オーバーレイに表示される6種類。 それぞれの挿入方法の違い、特徴を見ていきましょう。
再生ヘッドはクリップの中間辺りに設定すると、違いが分かりやすいです。
編集オーバーレイとは
編集オーバーレイとは、プログラムモニター上に素材をドラックすると表示される、枠組み状のメニューのことです。
表示されるクリップの挿入方法は以下6つ。
それぞれ、どうクリップが挿入されるかを見ていきましょう。 プログラムモニター(編集オーバーレイ)を使わず、挿入方法を指定できるショートカットキーも紹介します。
1.挿入
「挿入」は再生ヘッドの位置にクリップを挿入します。
挿入では、インサート(差し込み)として扱われます。 クリップの途中に再生ヘッドがある時で「挿入」すると、シーケンスにあったクリップは2つに分割されます。
クリップ挿入(インサート)のショートカット
オーバーレイを使わずに、プロジェクトパネルやソースパネルからタイムラインへ直接素材をインサートも出来ます。
【クリップをインサート】
- Windows / Mac共通 :,(コンマ)キー
再生ヘッドの位置を合わせるなど、アクティブ状態のパネルを切り替えたいときは、以下のショートカットキーを使います。
アクション | Windows | Mac |
---|---|---|
右のパネルへ移動 | Ctrl + Shift + .(ピリオド) | Control + Shift + .(ピリオド) |
左のパネルへ移動 | Ctrl + Shift + ,(コンマ) | Control + Shift + ,(コンマ) |
プロジェクトパネルをアクティブ | Shift + 1 | |
ソースモニターをアクティブ | Shift + 2 | |
タイムラインをアクティブ | Shift + 3 | |
プログラムモニターをアクティブ | Shift + 4 |
ショートカットのみでクリップの挿入を行うと、以下の流れになります。
◆ドラッグで配置する場合
ドラッグでタイムラインに配置したい場合も、Ctrlキー(Windows)もしくはCommandキー キー(Mac OS)を押しながらドラッグするとインサートできます。 タイムラインへ素材をドラッグした時の表示も変わります。
- Windows:Ctrlキーを押しながらドラッグ
- Mac:Command キーを押しながらドラッグ
2.前に挿入
「前に挿入」は、再生ヘッドがあるクリップの前(左)に、選択した素材を差し込みます。
前に挿入のショートカットキーは?
再生ヘッドの位置に関わらず、クリップの切れ目(編集点)へ挿入できるショートカットはありません。下記の方法で編集点へ再生ヘッドを移動させ、素材をタイムラインに挿入します。
1.キーボードの↑キーを押して前の編集点まで再生ヘッドを移動させる 2.アクティブパネル変更(挿入したい素材を選択) 3.,キーでタイムライン素材をへ挿入
3.後ろに挿入
「後ろに挿入」は、再生ヘッドがあるクリップの後(右)に、選択した素材を差し込みます。
後ろに挿入のショートカットキーは?
こちらも“前に挿入”と同じようなやり方をします。
1.キーボードの↓キーを押して後ろの編集点まで再生ヘッドを移動させる 2.アクティブパネル変更(挿入したい素材を選択) 3.,キーでタイムライン素材をへ挿入
4.置き換え
「置き換え」は再生ヘッドの位置にあるクリップと、選択した素材を置き換えます。 置き換える素材が、元々タイムラインに配置されていたクリップよりも長い場合は、自動的にトリミングされます。 再生範囲を変更したい場合はスリップツールや、ソースモニターを使ってください。
クリップの置き換えショートカット
タイムラインへドラッグする場合は、Altキーを押しながらドラッグ&ドロップするとクリップが置き換えられます。
ショートカットは、初期状態では設定されていません。 ソースモニターから置き換え、ビン(プロジェクトパネル)から置き換え、それぞれショートカットの割り当ては可能です。 よく使う方は登録しても良さそうですね。
5.上書き
「上書き」は再生ヘッドの位置以降を、選択しているクリップで上書きします。 元々タイムラインに配置していたクリップは無くなります。
上書きのショートカット
上書きは、プロジェクトパネルやソースパネルから素材を選んで、ピリオドキーを押すと実行できます。 タイムラインへドラッグする場合は、普通にドラッグ&ドロップすると上書きになります。
【タイムラインのクリップを上書き】
- Windows / Mac共通 :.(ピリオド)キー
6.オーバーレイ
プログラムモニターに表示される選択肢の「オーバーレイ」は、描画モードではありません。 タイムライン上で、クリップがあるトラックよりも、上のトラックへと選択した素材を配置します。
タイムラインへドラッグするときは、上のトラックへ配置すればOK。
ショートカットを使う場合は、“挿入や上書きを行うソースのパッチ”を変更しておく必要があります。 挿入したいトラックの左端をクリックし、下図「V1」の位置を変更してください。
この状態で.(ピリオド)キーを押すと、ビデオトラック2にクリップが挿入されます。
なお、ソースパッチの移動は、初期状態だとキーボードショートカットが設定されていないことが多いです。 キーボードで操作したい場合は、下記2つのショートカットを確認・設定してください。
- すべてのターゲットビデオを上に移動
- すべてのターゲットビデオを下に移動
◆実習
1.クリップの挿入 2.クリップの置き換え
2つのクリップ追加方法を試して、違いを確認してください。 編集オーバーレイを使用しても、ショートカットキーを使っても構いません。