動画のトリミング・カットを効率的に行う | SkillhubAI(スキルハブエーアイ)

動画のトリミング・カットを効率的に行う

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使いたい映像が長すぎる・余計な部分がある、という事は結構な頻度であります。 例えば、録画ボタンを押してから話し始めるまで間があったり、先方から「イメージ映像は●秒で」と指示されたり。

カット編集は、動画編集初心者のためのPREMIERE PRO入門講座【動画/図解たっぷり】で行ったようにタイムライン上で操作するのが基本。ですが、長い動画の中で数十秒だけ使いたい箇所がある、度配置してしまったクリップの尺を詰めたい…なんて場合は、ちょっと面倒ですよね。

タイムライン上でクリップをドラッグして伸縮させる以外の、トリミング方法を紹介します。

インポイント・アウトポイントを使ったトリミング

Premiere Proではソースモニターを使って、予め必要な部分だけをトリミングすることもできます。 素材動画の中で使用したい箇所が決まっている場合は、こちらの方法が便利です。 ソースモニターでのトリミングは、以下の手順で行います。

①素材動画をソースモニターで開く

プロジェクトパネルから、トリミングしたい動画素材を選びます。 動画素材をダブルクリックすると、ソースモニター上に動画が表示されます。

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②インポイント(開始点)をマーク

ソースモニターでインポイント(開始点)をマークします。 動画素材の中で希望のシーンの始まりを設定するイメージです。

1.青色の再生ヘッドを動かして、開始点とする時間に合わせます。 2.Iキー、もしくはインをマーク( { アイコン)をクリック。

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プレビュー下の時間軸で、再生ヘッド以降の部分が薄い灰色に変わります。

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③アウトポイント(終了点)をマーク

次に、動画素材の中で使用したいシーンの終点を決めます。

1.青色の再生ヘッドを動かして、終了点にする時間に合わせます。 2.Oキー、もしくはアウトをマーク( } アイコン)をクリック。

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下図のように薄い灰色の範囲が変化し、両サイドが { と }に挟まれた表示になります。

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※見やすいよう、再生ヘッドを移動しています。

④タイムラインに配置する

インポイントとアウトポイントがマークされた状態で、動画をタイムラインに配置してみましょう。タイムラインへのドラッグ&ドロップ、ソースパネルの上のボタンもしくはショートカットを使って「インサート」「上書き」ができるので、クリップを配置したい場所に合わせて選びましょう。

ソースパネルにあるインサート、上書きボタンは、下図のアイコン部分です。

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「インサート」と「上書き」はどちらも、タイムラインパネルの再生ヘッドの位置が、クリップの挿入開始位置になります 別のクリップが置かれていても、割り込み(インサート)もしくは置換(上書き)する形になりますので、再生ヘッドの位置を確認しましょう。

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タイムライン挿入後のソースモニター

タイムラインにクリップとして配置したあとに、ソースモニターでイン/アウトポイントを変更しても、配置済のクリップには影響しません。

一本の動画から複数シーンを抜き出したい場合。 配置後に、再び使いたいシーンのインポイントとアウトポイントを設定して、タイムラインへ挿入することができます。

タイムラインに配置したクリップの長さをソースモニターで編集したいときは、タイムライン上のクリップをダブルクリックで選択。

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ソースパネルの見出しで、現在編集している動画が素材(元ファイル)なのか、タイムライン上のクリップか、判別できます。

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タイムラインに配置したクリップのトリミング

タイムラインにクリップが配置済で、前後にもクリップを配置してしまっている。 こういった場合は、リップルツール(B)を使用してトリミング・トリミング部分の調整を行うことが多いです。

リップルツールを使うと、クリップを短くしてもリップル(隙間)が出来ません。 隣接クリップがあってもクリップを伸ばせるので、トリミングしたものの「少し再生時間を増やしたい」というときにも便利です。

ただし、リップルツールを使うにはタイムライン上でドラッグが必要。 マウスに持ち替えず同様の操作を行いたい場合は、左右キーで再生ヘッドを動かしながら、以下のショートカットキーを使います。

  • Q(前の編集ポイントを再生ヘッドまでリップルトリミング)
  • W(次の編集ポイントを再生ヘッドまでリップルトリミング)

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「編集点を追加」と組み合わせたトリミング

ショートカットキーQWと、“編集点を追加”を組み合わせて使用することで、クリップを分割しながらトリミングすることが出来ます。 動画の中程に不要なシーンがある時に便利です。

【ショートカット:編集点を追加】

  • Windows:Ctrl + K
  • Mac:Command + K

編集点とは、クリップとクリップの切れ目のこと。 “編集点を追加”を行うと、再生ヘッドの位置でクリップが分割されます。 レーザーツールでクリップを分割したのと同じ効果です。

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レーザーツールはクリックした位置で、クリップを分割(編集点を追加)します。 “編集点を追加”の場合は再生ヘッドを動かすことで、キーボード操作だけでクリップの分割が可能。 マウスに持ち替える必要が無いことがメリットと言えます。

編集点を基準にしたリップルトリミングのショートカットキー(QW)とセットで使用すると、以下のようになります。

【例】最初にだけボートの映像を残し、ボートを追い越すシーンをカット。 file

ショートカットキーを使うと、たった2回のアクション(※再生ヘッドの移動は除く)で完了。 不要なシーンを取り除く際の、作業効率がアップします。

◆実習

上記「編集点を追加」と組み合わせたトリミングと同じ方法で、一つのクリップの真ん中あたりのシーンをカットしてみましょう。