Premiere Proでは、動画編集・制作データを「プロジェクト」と呼びます。
プロジェクトはプロジェクトファイル(拡張子prproj)という形式で保存します。
プロジェクト=1つの動画を完成させるための作業部屋のようなイメージです。
1つの動画を作成するためには、動画、効果音、BGM、画像など様々なデータを使用します。
こうした素材が、動画編集に伴ってカットされたり、変更されてしまうと困りますよね。
Premiere Proでは、プロジェクトファイルに素材(動画などのデータ)がどこにあるか、その素材をどんな風に編集したかという情報を書き込みます。
この方法により、素材のデータには変更を加えずに動画編集が可能です。
ただし、プロジェクトファイルに記録された素材の置き場所が変わってしまったり、間違えて消してしまったりすると、リンク切れのような状態になります。
プロジェクトファイルで納品する場合も、相手のパソコンで素材の場所が変わってしまうと上手く読み込めません。
こうした状況に陥らないよう、プロジェクトファイルや素材を1つのフォルダにまとめるようにします。
一つの動画に必要なものを全てまとめておくイメージです。
動画編集を行う前に、必要素材などをまとめたフォルダを作りましょう。
今回の動画編集で使用する素材をダウンロードしてください。
前ページで素材ダウンロード済みの方は、ダウンロードしたフォルダを使います。
フォルダpr01_sozaiを解凍してください。
中は01_inフォルダ、その中にmp4やaiなどの素材ファイルが入っています。
これを利用して、下記のように動画編集用のフォルダを作成してください。
動画編集をするためのフォルダを作成してみましょう。
1つの動画を作成する(編集する)にあたって、1つのフォルダを作ります。
本講座で使用する素材は多くありません。
以下のように3フォルダに整理してみましょう。
フォルダの並び順をわかりやすくするために、名前の最初を数字等ではじめることが多いです。
1.素材を入れるフォルダ
2.Premiere Proの編集データを入れるフォルダ
3.編集後に(完成した)動画を入れるフォルダ
解凍したフォルダ「pr01_sozai」の名前をsh01-firstに変更すると楽です。
編集用フォルダの置き場所は、どこでも構いません。
素材数が多いときは、動画・音源などで更にフォルダ分けすることもあります。
また、動画とそれ以外など、素材のフォルダ自体を分ける方もいらっしゃいます。
ファイル整理方法は、制作者や、使用する素材の多さ・種類によって様々です。
Premiere Proの中でも、ビンと呼ばれるフォルダのような機能で素材を整理することが出来ます。難しく考えて、細かく分けすぎる必要もありません。
使いながら、しっくり来るファイル整理法を探してみて下さい。
Adobe Premiere Proを立ち上げて、プロジェクトを作成してみましょう。
Premiere Proを起動し、青色のボタン「新規プロジェクト」をクリックします。
作成するプロジェクトの設定画面に変わります。
下図、赤と青の線で囲った部分でファイル名と保存先を設定してください。
ファイル名はお好きにつけて頂いて構いません。
場所は参照ボタンを使って、先程作成したフォルダを指定して下さい。
編集したいメディア等の選択欄がありますが、これは後からでも設定できます。
右側に表示されている「設定を読み込み」は全てオフにして、作成ボタンをクリックしてください。
プロジェクトの作成が完了すると、編集画面(ワークスペース)が表示されます。
下図左側のような学習パネル(Adobeチュートリアルの紹介)が表示されることがあります。
邪魔な場合は、三本線のアイコン( )をクリックしてパネルを閉じることができます。
Premiere Proを起動すると、最初に以下のようなウィンドウが表示されます。
青色のボタン「新規プロジェクト」をクリックしてください。
作成するプロジェクトの設定を行うウィンドウに変わります。
プロジェクト設定は、Premiere Proの上部にあるメニューバーから変更可能です。
プロジェクト設定で、よく使う箇所を2つ紹介します。
スクラッチディスクでは、Premiere Proの一時保存ファイルやバックアップファイルの保存先が設定できます。
バックアップログのような、保存用のフォルダを別に作成している場合は“プロジェクトの自動保存”から指定しましょう。パソコン等の故障に備え、素材やプロジェクトファイルと別のストレージを自動保存先に設定する方もいます。
【自動保存の見本】
インジェストでは、プロジェクトに素材データを読み込む時に、どんなふうに取り込むかの設定が行なえます。
初期状態のままでも問題ありませんが、ソフトが重い、一つ一つの操作ごとに時間がかかってなかなか進まない、という場合は「プロキシを作成」に変更してみると良いでしょう。
プロキシとは、編集しやすいようサイズを小さくした代理ファイルのようなもの。
代理ファイルを使うことで、Premiere Proで編集時に扱うデータ量が少なくなり、動きが軽くなります。
ただし、素材だけではなく、素材のプロキシ(代理ファイル)が作られるのでプロジェクト全体のデータ容量は大きくなります。
次のレッスンから、作成したプロジェクトを使って作業していきます。
上書き保存や、既存のプロジェクトを開く(編集を再開する)方法を確認してください。
Premiere Proのプロジェクトを保存は、ファイルメニューもしくはショートカットで行います。保存、特に上書き保存は頻繁に利用する操作でもありますので、ショートカットを使いましょう。
【保存(上書き保存)】
編集しているプロジェクトを閉じる場合は、ファイルメニューもしくは以下のショートカットで行います。
【プロジェクトを閉じる】
プロジェクトを開きたいときは、以下のショートカットを使います。
【プロジェクトを開く】
ファイルメニューや、Premiere Pro起動直後のウィンドウからも、プロジェクトを開けます。使いやすいところから、プロジェクトを開いてください。
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