背景を透過した(マスクした)画像を補正して、綺麗に見えるようにしましょう。
1.どう補正したいかを考える
最初に、画像を見ながらどういう調整が必要かを考えます。
Photoshopで操作しながら補正していくと、あれもこれも……と盛り込みすぎて、写真が胡散臭くなってしまうことがあります。
最初に補整する目的、変更箇所を考えておくと、自然に仕上がりやすいです。
今回は綺麗な写真を使っていますので、下図の2つのみ補正していきます。
※Photoshop操作に関して
Photoshopでは色々なツールを使って写真補正ができます。
元の写真・理想とする完成図によってアプローチも様々。
このため、下記で解説する手順以外にも、同じような補正結果に出来る方法は複数あります。どれが正解・不正解ということはありませんので、本講座最後の課題作成時はお好きな方法で補正を行ってみて下さい。
2.コントラストを調整する
写真の明るさ・コントラストを調整します。
レイヤーパネルの下部にある「塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成」ボタンをクリック。
一覧の中から、トーンカーブを選びます。
トーンカーブの線をクリックして、4つくらいポイントを作ります。
仕上がりを見ながら、ゆるくS字を作るようなイメージで調整します。
カーブがきついと不自然なので、多少メリハリが出たくらいで良いです。
3.色味を落ち着かせる
- 首元のハイライト(明るい)部分が青っぽくなっている
- トーンカーブ補正で肌が黄色っぽく見える
次は、この2つを落ち着かせていきましょう。
女性の写真が入っているレイヤーを右クリック。
表示されるメニューの中から、レイヤーを複製を選びます。
レイヤーが複製されました!
複製された方のレイヤーを選択している状態にしておいてください。
メニューバーのイメージ >
色調補正 >
白黒 を選びます。
パネルは初期設定のまま、OKをクリック。
複製したレイヤーは白黒の写真になりました。
レイヤーパネルで描画モードをスクリーンに、不透明度を15%~20%くらいに変更します。
写真が全体的に明るくなり、ハイライト部分にかかっていた黄色や青が薄れました。
自然な色合いになっています。
更に色味を下げる場合
下記の部分の青色を、微調整して更に落ち着かせることも出来ます。
・向かって右側の鎖骨あたり ・左側の耳にかけている髪
レイヤーパネルの下部にある「塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成」ボタンをクリック。
表示されるメニューから色相・彩度を選びます。
色相・彩度の設定パネルが表示されます。
指のアイコンをクリックすると、マウスカーソルをスポイトになります。
気になる色が入っている部分をクリックして、調整する色を選択しましょう。
画像を見ながら色相・明度・彩度を調整します。
細かな補正なので、調整していると段々分からなくなってきます。
その際は、調整レイヤーの表示・非表示を切り替えでみてくだざい。
before/afterで比べると、青い部分が自然になっています。
4.背景色なしの状態で保存する
バナー用の調整ができたら、psdファイルとして保存(上書き保存)します。
このとき、マスクの確認に使った背景色レイヤーは非表示にしてください。
次回、このファイルを使用して、Illustratorでバナーのレイアウトを作成します。