広告バナーの種類とサイズについて
一口に広告バナーと言っても、掲載される場所によって様々なサイズがあります。 正方形タイプのもの、横長・縦長など、Webサイトを見ていると色々な形のバナー広告を目にする機会があるはずです。
クラウドソーシングサービスの案発案件であればサイズ指定してくれていることが多いですが、例えば「サイト(もしくはLP)を作って欲しい、広告も考えているからバナーもセットで」なんてふわっとしたお話もあります。
全広告サービスで使われるバナーサイズを覚える必要はありません。 が、どこでサイズを調べられるのか・主要サイズはどのあたりかは知っておきましょう。
1.Google/Yahoo!のバナー広告
Web上でよく見かける、以下のような広告です。 右上の「i」のマーク(インフォメーションアイコン)にマウスカーソルを重ねると、広告の提供元が確認できるケースが多いです。
Google広告の推奨サイズ
Google広告の中で画像を使うものは、主に“レスポンシブ ディスプレイ広告”と“アップロード型ディスプレイ広告”の2種類。
Googleは“レスポンシブ ディスプレイ広告”という、掲載場所に合わせてサイズやレイアウトを自動調整してくれるタイプのディスプレイ広告を推奨しています。クライアントがどの広告タイプを使うか決めかねている場合は、こちらに合わせておくと良いでしょう。
レスポンシブ ディスプレイ広告で使用する画像サイズ要件は、以下のように書かれています。
アスペクト比1:1のスクエア型、アスペクト比1.91:1の横長型のどちらかを使う形ですね。 画像は必要に応じて縮小すれば良いので、赤線で囲ったサイズで作成すると良いです。
また、アップロード型ディスプレイ広告で使える画像サイズ(仕様)は以下URLで紹介されています。
Yahoo!広告の推奨サイズ
Yahoo!広告では、通常の画像広告とSNS広告で、バナーサイズが少し違います。
出典:https://promotionalads.yahoo.co.jp/online/bannersize.html
どちらでも安定して使用できるのは、アスペクト比1:1のスクエア型(1200px × 1200px)と言えそうです。
横長型の場合は、推奨アスペクト比が少し違ってきます。
- ディスプレイ広告(画像)→アスペクト比16:9(幅1200pxなら、高さは675px)
- SNS広告→アスペクト比1.91:1(幅1200pxなら、高さは628px)
Google/Yahoo!のバナー広告サイズまとめ
Google広告、Yahoo広告用の画像は、レスポンシブ広告用のスクエア型を用意すると汎用性が高いでしょう。
横長型の画像を使いたい場合は、以下の2タイプがあります。
- アスペクト比1.91:1(1200px × 628px)
- アスペクト比16:9(1200px × 675px)
デザインによっては大きめである“アスペクト比16:9”で作成しておいて、上下をトリミングしても使えそうですね。
また、純画像広告だと縦横比6:5のレクタングル型が多く使われています。 デザインによっては、下図のように縦横比1:1のスクエア型から切り出して使うことも出来ます。
2.SNSで使われるバナー広告
Facebook広告とInstagram広告
Facebook広告とInstagram広告の要件は、ほぼ同じ。
広告の種類や推奨事項/要件も、すべてFacebook広告ガイド(https://www.facebook.com/business/ads-guide/)で確認できます。
Facebookフィードの場合は以下のように書かれています。
より簡単にまとめると、以下の条件がFacebookフィード広告に使う画像の推奨サイズといえます。
- アスペクト比が1.91:1 ~ 1:1
- 最低解像度が縦横共に600ピクセル以上(推奨は1080px以上)
Google/Yahoo!のレスポンシブ広告の推奨画像サイズと似ていますね。
また、FacebookもInstagramも、ストーリーズ広告などでアスペクト比9:16 (1,080px × 1,920px)の、スマホで全画面表示されるサイズが推奨されています。
出典:https://www.facebook.com/business/ads-guide/update/image/instagram-story
Facebookが提携しているアプリに広告を配信するAudience Network(オーディエンスネットワーク)でも、このサイズは使えます。Facebook系統を中心に広告出稿をする場合は、こちらもあると良いでしょう。
- アスペクト比1:1のスクエア型(1200px × 1200px)
- アスペクト比9:16 の縦長型(1,080px × 1,920px)
Line広告
Lineでも、ホームやトークの一覧画面など、色々なところで広告を見かけますね。
画像元:LINE Business Guide 2023年4月-9月期https://www.linebiz.com/jp/download/
画像の入稿サイズについては、LINE広告(LINE Ads) 入稿規定マニュアルで以下のように書かれています。
- 1200px × 1200px → アスペクト比1:1のスクエア型
- 1200px × 628px → アスペクト比1.91:1の横長型
この2つはGoogle/Yahoo!と一緒です。
Youtube広告
Youtubeを使ったことがある方なら、一度は目にしているであろう動画広告。 Youtube広告(Youtube動画広告)とは呼ばれていますが、正式には“Google広告”の一種です。YouTubeにアップロードした動画を使って、Google広告から設定します。
Youtube広告はバンパー広告やインストリーム広告など“動画広告”のイメージがありますが、画像広告も出稿できます。 代表的なのは、下図のようにPCでのみ表示されるオーバーレイ広告(動画の下部に表示される広告)。 画像は468×60 または 728×90 ピクセル、と横に細長い仕様です。
そのほかに、Googleファインド広告という、Googleが保有するサービス内の広告枠への配信もあります。
YouTubeでは、ホームフィードや次のおすすめフィードに広告が表示されます。 制作コストの高い動画広告がなくてもYoutubeに配信ができる!と、リリース時に話題になりました。
Googleファインド広告で使用できる画像は、下記3タイプです。
- 横向きの画像 - 1.91:1(推奨サイズ1,200px × 628px)
- スクエア画像 - 1:1(推奨サイズ:1,200px × 1,200px)
- 縦向きの画像 - 4:5(推奨サイズ:960px × 1,200px)
このうち、最低でも横向き(1.91:1)または スクエア(1:1)の画像が1枚以上必要です。 両方ともレスポンシブ ディスプレイ広告の推奨サイズと同じですね。
縦向き画像は必須ではありませんし、Youtubeでは使われていません。優先順位的には下がるでしょう。
※ファインド広告アセットについて、詳しくは下記の公式ヘルプをご確認ください。
https://support.google.com/google-ads/answer/12563349?hl=ja
結局、どのサイズで作れば良い?
【最優先サイズ】
- アスペクト比 1:1 (1200px × 1200px)
- アスペクト比 1.9:1 (1200px × 628px)
この2つは使う可能性が非常に高いです。 SNSサービス系の広告でも、Google/Yahooのレスポンシブ広告でも使用できるサイズです。
クライアントが広告についてよく分かっていない、LPなどの制作受注時のオマケとしてバナーを付ける場合は、この2つで良いでしょう。
【やや優先サイズ】
- アスペクト比 6:5 ( 600px × 500px / 300px×250pxなど)
- アスペクト比 9:16 (1,080px × 1,920px)
若年層がターゲットでFacebook/Instagram広告を出す場合は、アスペクト比 9:16 (1,080px × 1,920px)のスマホ全画面サイズの優先順位が高いでしょう。
Google広告・Yahoo!広告での画像バナーでは、アスペクト比6:5(300px×250pxなど)のタイプも結構見かけます。アフィリエイト広告でもよく使われているサイズです。 そのほか、PCで見ているユーザーが多いと想定している場合は、ビッグバナー(728px × 90px)あたりのサイズを依頼されることもあります。
結局のところクライアント次第
勿論、上記のサイズ意外に横長・縦長・スマホ全画面バナーなど様々なサイズがあります。 クライアントが利用する広告配信サービスによっても異なりますから、ご希望をうかがってすり合わせるようにいましょう。
ランサーズなどでバナー広告の案件を調べると、クライアントによって本当に様々な指定があることがわかります。何に使いたいかによって変わってきますね。
【例】
出典:https://www.lancers.jp/work/detail/3789227
出典:https://www.lancers.jp/work/detail/3616246