ここからは実際のバナー制作案件を想定した実習形式でレッスンを進めていきます。 最初に、制作するバナーのターゲット、遷移先、掲載したい内容などを確認しましょう。
バナーのターゲットと遷移先を確認
ターゲット
バナー作成では芸術性よりも、ターゲットの把握が重要です、 ここで言うターゲットとは、バナーをクリックして欲しい人のことです。
どんなに良いバナーであっても、ターゲットにハマらなければ意味がありません。 「どんな人」の「どのような悩みごと」に対して訴求するのか。 これを明確化するために、ターゲットを確認しましょう。
自分のWebサイト/サービスのバナーを作る場合は、訴求するターゲットを絞り混んだほうがクリック率に繋がりやすいです。コピーやデザインも作りやすくなりますよ。
遷移先
遷移先とは、バナーをクリックすると表示されるページのことです。 販売サイトのトップページ、広告バナーであればLPなどが表示されるでしょう。
遷移先のページと、バナーはテイストを合わせるのが確実。 クラウドソーシングサービスでは「LPは既にある、そこで使った素材を渡すからバナーを作って」という案件も多く見受けられます。 LPからもターゲットや訴求ポイントは分かるので、確認するようにしましょう。
バナー素材と文言(コピー)
バナー制作のお仕事を引き受ける場合は、素材の提供有無を確認しましょう。
- バナー作成に必要な素材
- 掲載する内容(キャッチコピー、キャンペーン情報、クリック誘導テキストなど)
掲載内容の優先度を決める
バナーに掲載する内容をクライアントが全て決めてくれていれば楽ですが、決定されていない時はバナーに載せたい情報をピックアップして優先順位をつけます。 「このLPのバナーよろしく」なんて言われた場合ですね。
LPやパンフレットなど、バナーの元になる資料はあるはずです。 その中から、バナーに載せたい情報を洗い出していきましょう。
- キャッチコピー(になりそうなセールスポイント)
- サブキャッチコピー(になりそうなセールスポイント)
- 商品名
- キャンペーンとその締め切り
- イメージ画像
- 商品画像
- 企業ロゴもしくは商品ロゴ
ピックアップが終わったら、掲載する優先順位を決めます。
この時は、ターゲットユーザーの気持ちになって考えましょう。 ユーザーがクリックするまでのストーリーを作ってみるイメージです。
普段Webサイトで見かける様々なバナー。
上図のように、どう優先順位付けされているのか考えてみるのも訓練になります。 意識して眺めていると、情報の優先順位付け・配置などが自然とインプットされていきますよ。
◆実習と課題について
次レッスン以降、バナー制作の実習に入ります。
Photoshop&Illustratorでよく使う操作を行いつつ、要件に沿ったバナーを作ってみましょう。
レッスン最後には、見本のバナーを模写する“デザイントレース”の課題も用意しています。
制作要件に関して
実習と課題で、想定している制作要件は下記のとおりです。
遷移先LP
実習で制作するのは、下記のようなファーストビューへ誘導する広告バナーです。
ターゲットユーザー
※今回の実習では共通のLPとなっていますが、同じ商品を販売でもターゲット別にLPとバナーのセットをそれぞれ用意するケースもあります。 ターゲットを絞りこむほど「私のことだ」と思わせ、バナーのクリック率等コンバージョンは高くなるでしょう。
使用素材・そのほか
【文言】
- クライアント用意。
- 提供するテキストは全てバナーに記載すること
【素材】
- ロゴはクライアント用意。
- 使用したい人物の写真は決まっているが未購入、サンプル画像でカンプ作成。
- そのほか必要な素材があれば、同様にサンプル画像を使ってください。
【そのほか要望】
- ファーストビューより押しが強め、目立つ感じにして欲しい(フォント・色の配分の変更OK)。
- 極端に男性向け・女性向けなデザインはNG
実習使用分の素材について
バナーに掲載したい文言・ロゴ(aiファイル)をまとめたファイルを素材としてご用意しています。
本レッスンの素材欄、もしくは下記よりDLしてご利用下さい。
使用したい人物の写真は決まっているが未購入、サンプル画像でカンプ作成。
この人物写真については、次のレッスンで詳しく紹介します。