Shopifyパートナーが使用できる機能には“開発ストア”があります。 開発ストアは無料でいくつも開設でき、ほぼ実際のECストアと同じ機能が使用できます。Shopifyテーマの制作や動作環境にも使用できますよ。
開発ストアとは
開発ストアとは、Shopifyパートナーが利用できる無料のテストアカウント。 運営されているストアとほぼ同じ機能が使えるけれど、実際の取引(注文)は出来ないストア=テスト用ECストアが作れる、というイメージです。
公式サイトでは以下のように説明されています。
Shopify パートナーとして、数の制限なく開発ストアを作成できます。開発ストアは、いくつかの制限をともなう無料のShopifyアカウントです。開発ストアは構築したテーマやアプリをテストするために使用したり、クライアント用のShopifyアカウントを設定するために使用したりすることができます。
出典:https://help.shopify.com/ja/partners/dashboard/managing-stores/development-stores
開発ストアは、以下のような活用ができます。
- 商品登録や購入などの機能を試せる
- テーマ制作に向けた学習・テーマ試作が出来る
- 制作したテーマやアプリを色々な条件下で試せる
また、ストア構築のお仕事を請け負う場合は、開発ストアを使ってクライアント(ストアオーナー)の情報入力、出品商品の登録などの作業を行います。 そうして、出来上がったストアを譲渡することで、データ一式を納品します。
学習にも実務にも必要なところですので、一緒に開発ストアを作成しましょう。
開発ストアを作成する
1.ストア追加
開発ストアはパートナーダッシュボードのトップ、メニューのストア管理、どちらかから作成できます。お好きな方の「ストアを追加する」ボタンをクリックしてください。
【パートナーダッシュボードのトップから作成】


2.ストア情報の入力
ストアを追加 画面が開きます。 最初にストアタイプを聞かれるので、開発ストアを選んでください。
開発ストアにチェックを入れてください。 ストア追加に必要な情報の入力欄が表示されます。
4つのセクションに分かれているので、それぞれ見ていきましょう。
ログイン情報
作成する開発ストアの名前、ログイン用のパスワードを設定します。
ストア名 | 任意のストア名を入力します。 |
---|---|
ストアURL |
ストアの初期URLを設定します。 ※開発ストアの場合は自動で設定されます。 |
ログイン |
開発ストアにログインするためのメールアドレス ※開発ストアの場合は自動で入力されてます。 |
パスワード | 開発ストアにログインするためのパスワードを設定します。 |
パスワードを確認 | パスワードを再入力してください。 |
開発者プレビュー
ここは、チェックを入れない状態のまま、進めてOKです。
開発者プレビューでは、Shopifyの新機能への早期アクセスが可能なため、今後の機能に対してアプリを構築してテストしてから、マーチャントにリリースすることができます。
開発者プレビューと書かれているので「チェックしないとプレビュー見られないの?」と思ってしまいますが、開発者プレビューはshopifyが開発中の、まだ公開されていないサービス(機能やアップデートなど)の早期利用を指しています。
ストアの住所
パートナーアカウント時に登録した住所が、自動的に入力されていると思います。
基本的には、そのままの状態でOK。作成した開発ストアの企業所在地として使われますので、気になる方は適当に打ち替えてください。
クライアントのストアを構築する場合は、クライアントの情報を入力します。
ストアの目的
最後に、ストアを作成する目的を聞かれます。 当てはまるものにチェックを入れましょう。
- クライアントのために新しいストアを構築する
- アプリまたはテーマをテストする
- ちょっと試しただけです
必要項目の入力・選択が終わったら、保存をクリック。
ストアのダッシュボードに切り替わったら、開発ストアの作成は完了です。
URLが「https://ストアURL.myshopify.com/admin
」になっているはずです。
こちらは、クライアント、つまりECショップの運営者が管理画面にログインした時に表示されるダッシュボードとほぼ同じ構成になっています。
3.まっさらなShopifyストアを見てみよう
作成したてのストアは、まだ商品も1つなく、空っぽの状態。 ですが、プレビューを確認することは出来ます。 どんな感じになっているのか、ちょっと見てみましょう。
左側のメニューから、オンラインストアをクリック。
テーマ、というページが開きます。 一番上にアクセス制限のお知らせが出ていますが、これはそのままでOK。 現在のテーマでは、デフォルトテーマのDawn適用されているはずです。
右上にある「ストアを見る」をクリックしてくたさい。
ECショップのトップページが表示されます。
ページをスクロールダウンしていくと「こんな感じで商品が表示される」というイメージもつかめると思います。若干海外EC感
はあるものの、ネットショップとしてはオーソドックスなレイアウト。
ここからテーマ、表示コンテンツを変更して、オリジナルのECサイトを作っていくわけです。ワクワクしますね!
2回目以降の、ストアダッシュボードの開き方は?
今回は「ストアを追加」からの流れで、ストアダッシュボードを開きました。 作成済の開発ストアへは、パートナーダッシュボードのストア管理からログインすることができます。別のストアを作りたい時は、右上の「ストアを追加」です。
ちなみに、もう作業をしない開発ストアがある場合は、アクションから「アーカイブする」を選択します。アーカイブを解除することで、復元も可能。
Shopifyパートナーアカウントの登録、開発ストアの作成は完了です。 ここから、本格的にテーマ開発を行う場合は、アプリなどを使ってダミーデータ(サンプルデータ)を一気に登録することが多いです。
ですが、自分のストアを作る・クライアントのストア構築~デザインカスタマイズのお仕事を考えている方は、基本操作も把握しておく必要があります。 次回からはShopifyの基本操作を試していきましょう。