6-2 自分の題材でWordPress化しよう
レッスン6-1では、Edbaseの preview-final.html を「中の人が運用できるWordPressサイト」に変える 4ラリーの流れを見ました。成果物は
WordPress化計画.md と、WordPressテーマを構成する7つのPHPファイルでした。
今回の課題は、その流れを 自分の題材でやってみる ことです。
5-2の課題で作った自分の preview-final.html
に、同じ4ラリーのWordPress化を施して、「PHPを1行も書かずに」本物の「運用できるサイト」を完成させます。
自分の
preview-final.html をWordPressテーマに変換し、管理画面からLPの主要文言を更新できる状態を作る。
5-2で作った
preview-final.html
が入ったフォルダはそのまま残します。この課題では、そのフォルダをLocalのテーマフォルダにコピーして、コピー側を育てます。元のフォルダはいつでも参照できるバックアップです。うまくいかなくなっても、元のフォルダからやり直せます。
この課題の目的
レッスン6-1で一番の発見は、「PHPもWP関数も覚えずに、WordPressサイトが作れる」 ことでした。 「このHTMLをWordPressテーマに」と頼む → ブラウザで確かめる → 気になったら会話で直す。今回の課題は、この 「バイブWordPress化」のリズムを、自分の手で体験することが目的です。
提出は必要ありません。「管理画面から文言が変えられるWordPressサイト」が手元にあればOK です。これがこの講座の、全5課題の最終ゴールです。
この課題でやること
- Check自分のフォルダをLocalのテーマフォルダにコピーする
- Check
WordPress化計画.mdの受け皿を作る - Checkラリー①:テーマとして認識させる(style.css / index.php / functions.php)
- Checkラリー②:ヘッダー・フッターを共通パーツに分割する
- Checkラリー③:LPをWordPressのトップページ(front-page.php)に変換する
- Checkラリー④:主要文言を管理画面から編集できるようにする
- Check管理画面(カスタマイズ)で文言を変えて、LPへの反映を確認する
進め方は、レッスンと同じ「4ラリー」
新しく覚えることはありません。レッスン6-1で見た4つのラリーを、題材だけ自分のものに差し替えて回します。
① テーマ認識
WordPressに「これがテーマ」と教える3ファイルを作る
② パーツ分割
ヘッダー・フッターを別ファイルに切り出す
③ LPをWP化
front-page.php を作って
ローカルで表示確認
④ 文言を編集可能に
管理画面から主要文言を変えられる仕組みを入れる
3-2で「色の数値はおまかせ」、5-2で「動きの作り方はおまかせ」だったのと同じで、今回は「PHPの書き方はおまかせ」。あなたがやるのは 「何をどんなファイルに変えてほしいか」を普通の言葉で伝える ことだけです。
今回の課題手順
Step 1. 準備①:自分のフォルダをLocalのテーマフォルダへコピーする
まず、Localでローカルサイトを起動します。起動したら、LocalのサイトフォルダをFinderで開きます(「Go to site
folder」ボタン)。app → public → wp-content → themes と進んだ場所に、自分の preview-final.html
が入ったフォルダを丸ごとコピーします。
コピーしたら、その新しい場所をVSCodeで開きなおします。これで、Claude Codeが扱う作業フォルダが「テーマフォルダ」になりました。
フォルダ名にスペースや日本語が入っていると、WordPressがテーマとして認識できないことがあります。英小文字とハイフンだけにするのがおすすめです(例:
my-lp-theme)。Claude
Codeに「フォルダ名をWordPressに適した形に変えて」と頼んでもOKです。
Step 2. 準備②:WordPress化計画.md の受け皿を作る
テーマフォルダの中に WordPress化計画.md という新しいファイルを作り、下のテンプレをそのままコピーして貼り付けてください。
# (サイト名)WordPressテーマ化 計画 ## 入力(5-2の成果) - preview-final.html(LP1枚、動きつき) ## 作るテーマファイル(マッピング) - style.css … テーマ情報(WordPressに「これがテーマ」と教える) - index.php … フォールバック用の最低限ファイル - functions.php … テーマの基本設定 + 編集できる項目の登録 - header.php … 全ページ共通のヘッダー - footer.php … 全ページ共通のフッター - parts/cta-bottom.php … 下部CTA(サイトにあれば) - front-page.php … トップページ(preview-final.htmlを変換) ## 管理画面から編集できるようにする箇所 (ラリー④で埋める) ## やらないこと(今回のスコープ外) - 複数ページ化 - お知らせ(投稿)機能 - カスタムメニュー化
「作るテーマファイル」と「やらないこと」は最初から書いておくのがポイントです。これがあれば、ラリーのたびに「どんなファイルを作るか」「どこまでがスコープか」を毎回説明し直す必要がありません。「WordPress化計画.md
を見て進めて」の一言だけで通じます。
Step 3. ラリー①:テーマとして認識させる
WordPressがフォルダを「これはテーマだ」と認識するには、3つのファイルが必要です。中身はClaude Codeが全部作ります。
このフォルダをWordPressのテーマとして使える状態にしたい。 ・style.css の先頭に、テーマヘッダーを追加して(テーマ名は(サイト名)にして) ・index.php と functions.php を新規作成して WordPress化計画.md を見て進めてね。
WordPressの管理画面(外観 → テーマ)を開きます。自分のテーマ名が一覧に現れることを確認して、「有効化」してください。
Step 4. ラリー②:共通パーツを分割する
ヘッダーとフッターを別ファイルに切り出します。将来ページが増えたとき、1ファイルだけ直せば全ページに反映される形になります。
preview-final.html の中から、全ページ共通になりそうなヘッダーを header.php に、 フッターを footer.php に切り出して。 WordPressのテンプレートとして使える形にして。
自分のサイトに「下部CTAブロック」(最後の行動喚起エリア)がある場合は、続けてこう頼みます。なければスキップしてかまいません。
(下部CTAブロックの説明、例:「ページ末の『お気軽にご相談ください』エリア」)を、 parts/cta-bottom.php として別ファイルに切り出して。 将来ページが増えたとき使い回せる形にして。
Step 5. ラリー③:LPをWordPressのトップページに変換する
front-page.php
という名前のファイルをテーマフォルダに置くと、WordPressはそれをサイトのトップページとして自動で表示します。preview-final.html のメイン部分をそこに変換します。
preview-final.html のメイン部分を front-page.php に変換して。 ヘッダーとフッターは get_header() と get_footer() で読み込み、 下部CTAは parts/cta-bottom を get_template_part で呼び出す形にして。 動的に出すところはまだなくていい、見た目だけ揃えばOK。
Localの「Open site」でブラウザを開き、自分のサイトが表示されることを確認します。このとき、画像が表示されないことがほとんどです。よくある落とし穴なので、慌てずにそのままClaude Codeに伝えてください。
ブラウザで見たら、画像が全部表示されていなかった。 WordPress用の画像パスに直して。
再読み込みして、5-2と同じ見た目が表示されればラリー③は完了です。
Step 6. ラリー④:主要文言を管理画面から編集できるようにする
自分のサイトで「運用中に変えたくなりそう」な文言を2〜4箇所選んで、WordPress化計画.md の「管理画面から編集できるようにする箇所」に書き込みます。その後、Claude Codeに頼みます。
WordPress化計画.md の「管理画面から編集できるようにする箇所」に書いた項目を、 テーマカスタマイザーで触れるようにして。 functions.php に登録し、front-page.php と header.php の該当箇所も カスタマイザーの値を呼び出す形に書き換えて。 初期値は今の preview-final.html の文言で。
WordPressの管理画面(外観 → カスタマイズ)を開き、自分のサイト名のパネルが出ることを確認します。項目の文言を試しに変えて、右側のプレビューに反映されることを確認したら、「公開」ボタンを押して保存します。
Step 7. 通しで確認して、気になったところを直す
ブラウザで自分のWordPressサイトを最初から最後まで通して見ます。スマホ幅も試します。気になるところは感じたままを言葉で伝えて直してもらいます。整ったら完成です。
自分の題材だと、こう変わる
レッスンのEdbase例と、自分の題材の対応はこんなイメージです。4ラリーのやることは共通ですが、テーマ名や分割するパーツの内容、編集可能にする箇所は題材によって変わります。
| ラリー | レッスンの例(Edbase) | 自分の題材で変わる所 |
|---|---|---|
| ① テーマ認識 | テーマ名:Edbase Renewal | テーマ名を自分のサイト名に変える(英数字・ハイフン推奨) |
| ② パーツ分割 | header.php / footer.php / parts/cta-bottom.php の3つ | ヘッダー・フッターは共通。下部CTAブロックがなければ省略可 |
| ③ LPをWP化 | front-page.php を作成 + 画像パスをWP用に修正 | 同じ手順(画像パスの修正はほぼ必ず起きる) |
| ④ 編集可能にする箇所 | お知らせバー・FVキャッチコピー・サブテキスト・CTAボタン文言の4項目 | 自分のサイトで「後から変えたくなりそう」な文言を自分で選ぶ |
「どこを編集可能にするか」の選び方
ラリー④で迷いやすいのが、「どの文言をカスタマイザーに出すか」の判断です。全部出そうとするのはNGです。管理画面がフォームだらけになって、どこを触ればいいか分からなくなります。
✓ 編集可能にするとよい文言
- 一番目立つキャッチコピー(H1)
- お知らせや時期もの(「〇月限定」「残り△社」など)
- CTAボタンの文言(「今すぐ申し込む」「資料請求」など)
- 連絡先・メールアドレス・電話番号
✕ 固定のままでよい文言
- サービスの説明(長文)
- 実績・数字(変わることが少ない)
- FAQ(内容が安定している)
- コピーライト表記
迷ったら2〜3箇所から始めるのがコツです。後から「ここも編集できるようにしたい」と思ったら、そのときClaude Codeに追加してもらえます。
つまずいたときのヒント
「テーマ一覧に出てこない」「画像が出ない」「白い画面になった」——ぜんぶよくあることです。これは失敗ではなく、バイブWordPress化で一番多い場面。状況をそのままClaude Codeに伝えれば、ほぼ必ず直せます。
よくある落とし穴①:テーマ一覧に出てこない
フォルダの置き場所が1階層ずれていることがほとんどです。wp-content/themes/(フォルダ名)/style.css という場所に
style.css
があるか確認します。「edbase-renewal/edbase-renewal/style.css」のように二重フォルダになっていないかも要チェックです。
よくある落とし穴②:画像が表示されない
画像パスがHTMLのまま(images/...)になっているのが原因です。ラリー③でClaude
Codeに「WordPress用の画像パスに直して」と頼めば対応してくれます。
よくある落とし穴③:画面が真っ白
PHPのエラーが出ています。ブラウザに表示されているエラーメッセージをそのままClaude Codeにコピペすれば、原因と修正方法を教えてくれます。
よくある落とし穴④:カスタマイザーで変えても反映されない
カスタマイザーの右上にある「公開」ボタンを押し忘れたのがほとんどの原因です。公開ボタンを押した後、ページを別タブで開き直して確認します。
✕ 伝わりにくい
「動きません」「なんか壊れました」
→ 状況がわからず、AIも当てずっぽうに
○ 伝わりやすい
「テーマ一覧に出てこない。themes フォルダの中に入れたのに見えない」
→
何が起きて、何が起きていないかを具体的に
本格的な案件では、本番サーバーへの移行・ステージング環境の構築・プラグインによるセキュリティ強化・キャッシュ設定まで行います。今回は「バイブWordPress化の4ラリーを自分で回せるようになること」が目的なので、ローカル環境での完成で十分です。
この課題のゴール
今回は何かを提出する必要はありません。次のような状態になっていればOKです。
- Localで自分のWordPressサイトを開くと、5-2のLPと同じ見た目が表示される
- 画像も正しく表示されている
- 管理画面(外観 → カスタマイズ)から主要文言が変えられる
- 文言を変えて「公開」すると、LPに即座に反映される
WordPress化計画.mdの4ラリーが全部埋まっている- 元の5-2の作業フォルダも消さずに残っている
目安時間
60〜90分程度。4ラリー自体は速く進みますが、初回のWordPress化では「テーマが認識されない」「画像が出ない」などのつまずきが1〜2回は起きます。エラーに焦らず、状況をそのままClaude Codeに伝えて直す時間込みで考えてください。
まとめ:全5課題、お疲れさまでした
今回は、レッスン6-1で見た「4ラリーでWordPressテーマを作る」流れを、自分の題材で体験する課題でした。
大事なのは、PHPを1行も書かずに進められたことです。「このHTMLをWordPressテーマに」「画像が出ない、直して」「ここの文言を管理画面から変えられるようにして」——それだけで、中の人が運用できるWebサイトが出来上がりました。
この講座で体験した「バイブWeb制作」の5ステップ
- 🎯 バイブマーケティング(1-1 / 1-2)— 曖昧な依頼を「誰の・何を・どのように」の1枚に変える
- 📐 バイブワイヤーフレーミング(2-1 / 2-2)— 要件定義をWebページの構成と原稿に展開する
- 🎨 バイブデザイン(3-1 / 3-2)— 感覚で指示して、見た目を育てる
- ⚡ バイブコーディング(5-1 / 5-2)— JavaScriptを書かずに「動きのあるサイト」に仕上げる
- 🚀 バイブWordPress化(6-1 / 6-2)— PHPを書かずに「中の人が運用できる形」に変える
ここまで通して練習してきましたが、本当の理解は自分の案件に置き換えた時に深まります。クライアントの依頼でも、自分のサービスサイトでも、まずは
要件定義.md
から——同じ流れで、もう1サイト作ってみてください。2回目から、見える景色が変わります。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。あなたのこれからの制作が、AIを相棒にした「もっと速く、もっと自由な」ものになりますように。